こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

昨日の予算委員会のなかで

2012-03-10 10:31:33 | つぶやき
昨日の予算委員会で発言をした委員のひとりから、質疑に入る前に「前日の発言についての会議録の訂正の申し出」があり、委員長は会議に諮ってこれを許可した。

「訂正」の申し出は、市民会館に隣接する土地を1999年に約27億円余で、当時の市の判断により土地開発公社で購入した件について。発言者は「議員総会で反対したのは、自分と他にひとりだけ」と元議員の固有名詞をあげた。一度ならず、その発言が繰り返された。

会議終了後、私は発言者に、その間違いを指摘した。
議員総会のなかでは、私たち日本共産党を含め、他の会派議員からも、購入に異論を唱える質問、意見が相次いだ。
議員総会は、非公式の会議ではあるが、「市長などの意向を議員に説明し、理解を求める」目的で開かれたと考えるのが普通だ。
その後、直近の定例会本会議一般質問で、日本共産党の中口前議員はこの問題を取り上げ、「議員総会で議員の理解は得た」と強弁する当時の助役の答弁に、「行政の暴走だ」と厳しく批判した。

当時を振り返れば、前年の1998年に11年ぶりで一般会計決算で赤字に転落、タテマエでは「財政健全化」を掲げながら、松ノ浜駅前再開発、都市計画道路の建設、等、借金と赤字を膨らませ、大型開発の推進に歯止めをかけようとしない市政運営に対し、日本共産党は厳しく批判してきた。土地開発公社による土地購入も、そうした施策の一環として明確に反対した。

今、18人の議員の中で当時のことを知るものは少数になっている。
「会議録」を用意して、正式に抗議するつもりでもいたが、発言者自身の訂正申し出により、その必要はなくなった。

余談だが、発言された議員さん、新年度からの「武道必修化」に関連した質疑で「最も事故が多いスポーツは何かご存知ですか?」と質問された。教育委員会事務局は「柔道」と答弁。この問題は、つい先日の本会議一般質問で森下議員が取り上げ、グラフのパネルまで示して、柔道競技による負傷事故がダントツに多いことを示したばかりだ。

人間のことだから、いい間違い、聞き間違いはある。
本会議、委員会での発言は、テープをおこし後日一字一句、そのまま活字となって「会議録」として残る。

読み返して冷や汗をかくこと、一度や二度ではない。数字を一桁間違えたこともあった。

そういうことを繰り返していたら、普段の会話でも「絶対に聞いてない」とか「絶対いった」とか言えなくなった。
言い間違いや勘違い、記憶違いだけでなく、人間と言うものは、記憶のなかで自分に都合のいいように、「自分の会議録」を書き換えるような気がする。
記憶のなかの自分は、たいてい実際よりカッコイイのだ。
コメント
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