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「朝鮮陶磁‐柳宗悦没後50年記念展」@日本民藝館

2010年04月05日 18時10分49秒 | 美術展
「朝鮮陶磁‐柳宗悦没後50年記念展」@日本民藝館
2010年4月1日(木)-6月27日(日)





宗教哲学者の柳宗悦 (1889~1961) は民藝美という認識を創り出した。
それまで、美は上流階級・支配者階級の為のみに美が存在する。
と考えられていたことに反し庶民の日用雑器、いわゆる「下手物」の中にこそ健全な美が在ると主張した。
従来にない新しい美意識と工芸観は多くの共鳴者を生んだ。




民藝美の認識の普及、新しい生活工芸品の振興によって美の生活化を目指す民藝運動を展開し、蒐集品を展示する本拠として、昭和11年(1936年)に東京・駒場の地に開設された。
柳の主唱した「美の他力道」とも言える民藝美論は、大正時代の新仏教の考えも影響しているのでは、と思う。

彼らが発見した、
丹波・唐津・伊万里・瀬戸の日本古陶磁、東北地方の被衣や刺子衣裳、アイヌ衣裳やアイヌ玉、大津絵、木喰仏、沖縄の陶器や染織品、李氏朝鮮王朝時代の陶磁器・絵画などの諸工芸品、英国の古陶スリップウェアなどは、其の後の日本の工芸・美術の世界に大きな影響を与え大きな流れとなっている。

影響が強過ぎ、『民芸調』なる侮蔑語も生まれたほどだ。
「似て非なるもの」が多すぎるのだろう。

今回は「朝鮮陶磁‐柳宗悦没後50年記念展」
朝鮮の陶磁器が主体だが、絵画や染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品・竹工品など幅広い展示が成されている。










特にパンフレットに掲載されている白磁の壷など類似の壷類は、柔らかな肌と色合いと姿のよさ。一度は愛玩したい壷だ。
写真はないが、文房具の小品の数々は「掌中の珠」と言う感じ。



*作品の写真は民芸館のHPから。



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