「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

第49回 SABO展 @水戸市泉町・アートセンタータキタ2階ギャラリー 5月17日(金)~5月22日(水)

2024年05月19日 08時31分27秒 | 美術展
第49回 SABO展 @水戸市泉町・アートセンタータキタ2階ギャラリー
5月17日(金)~5月22日(水)









茨城大学教育学部美術科卒業生の女子で作られたグループ「サボ」の第49回展。
《SABO》と云うグループ名は「さぼらずやろう・さぼりながやろう」の心がけらしい。
コロナ渦で数年間のお休みが有っても、49回も続いたのは《気楽に》が良かったのだろう。
若干のメンバーの出入りがあったにせよ、49回を迎えたのは素晴らしいことだ。













木版画:岩谷萬千子、パステル画:内田とし子、彫塑:海老根美奈子、油絵:鴨川久美子、陶芸:渡辺清子の五氏。

卒業後の進路は教員・デザイナー・主婦とまちまちだが、年に一度の同窓会のようなもの。
卒業生同士の交流の場として、同期を始め先輩・後輩が集う。
近年、美術関連の個展やグループ展が開催されることは稀だ。
女性のグループが49回展、すでに50年以上は素晴らしいことだ。
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手塚雪生オリジナルランプ展@京成百貨店6階アートギャラリー2 5月16日(木)~22日(水)

2024年05月18日 21時18分34秒 | 美術展
手塚雪生オリジナルランプ展@京成百貨店6階アートギャラリー2
5月16日(木)~22日(水)








ステンドグラス作家歴39年の手塚雪生さんのが、京成百貨店での18回目の個展を開催している。
「祈りが響くとき」をテーマしたオリジナルのランプ作品80余点を展示された。
暗がりに照明が灯る会場は幻想的な世界だ。







通常のステンドグラスは薄い板状のガラスをカットして使うが、手塚さんはダルドヴェール技法のステンドグラスで、厚さが3㎝くらいのブロック状のガラスを打ち割って使用する。
それだけに重厚感があるが、ガラスを砕く技術が要求される。
更に、塊のようなガラスを繋ぐには鉛を使う通常の技法では難しいので樹脂などを使用することが多いが、手塚さんは基本に忠実な鉛を使用する。
形状も厚みも異なる素材同士を鉛で繋ぐ技術にたけた、手塚さんならではの作品群だ。







スタンドや灯具の吊具は真鍮を使用しているが、これまた手塚さんの自家製。
人形状の置物なども全て真鍮で出来ている。
真鍮は金色に仕上げるのが普通だが、艶消しは品が良い輝きだ。













手塚さんから素材や技法について説明を聞けたので、ステンドグラスの新たな世界を知ることが出来た。
照明や窓の装飾など住宅に関連する注文が多いらしい。
ステンドグラスを使用した建築空間は想像するだけでも素晴らしい。

今回の個展を通して、ステンドグラスに対する理解が大いに深まった。

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色を放つ 村山隆治展「work the earth」@常陽芸文センター

2024年05月11日 20時42分43秒 | 美術展
色を放つ 村山隆治展「work the earth」@常陽芸文センター
会場第1会場:藝文ギャラリー(入場無料)
前期2024年4月2日(火)~4月27日(土)
後期2024年5月1日(水)~6月1日(土)
会場第2会場:藝文プラザ(入場無料)2024年4月2日(火)~5月14日(火)


村山隆治さんは金網に力を加えて生まれる形を和紙で固定、彩色した半立体作品やインスタレーションなど多様な作品を試みてきたが、新たな表現方法としてガラス絵に到達した。







ガラス絵は透明なガラス(村山さんはアクリル板を使用)に絵を描き、完成後は裏側つまり透明な板の側から観賞する技法だ。
西洋が発祥で、初歩的な作品は10世紀のものもあるが、本格的にはイタリア・ルネサンスが花開いた14世紀頃から、ベネチアを中心にヨーロッパで広まった。







今展は「色を放つ」をテーマに、第1会場では初期の実験的作品と、17年間取り組み続けているガラス絵の変遷を追い、第2会場では大型のインスタレーション作品とガラス絵が展示されてある。





今年になってからと思うが、芸文の1階が改修されてギャラリーとプラザの仕切りが無くなり会場が一体化されたのでとても観易くなった。





会場脇のTVの画面では、制作過程の説明や作品に関する考えなどが放映されているので理解が深まる。

村山さんは制作過程において色が透明な板に描かれている状態を「絵具が宙に浮いている」ととらえ、彩色した金網を壁や天井に吊るしたインスタレーションと「空間に色を放っている」点で似ているという。

『色はかたちがあり、かたちには色がある
この自明への問いを起点として
空間に色を放つ、体躯で当たる』  村山隆治

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照沼光治 絵画展 @水戸京成百貨店6階 アートギャラリー1 2024年4月18日(木)~4月23日(水)

2024年04月20日 09時38分51秒 | 美術展
照沼光治 絵画展 @水戸京成百貨店6階 アートギャラリー1
2024年4月18日(木)~4月23日(水)










1950年水戸市に生まれた照沼光治さんの絵画展。
『移りゆく自然を描く』と題し、朝もやに浮かぶ山々・夕日に萌える森など、四季折々の自然を穏やかな色合いと繊細な技法で描いている。









「アクリルスクラッチ」と呼ぶ技法で、彩色された画面を針状のモノで引っ掻いて描く。
かなり根気のいる作業を繰り返す。
完成した作品は穏やかで神秘的な雰囲気が漂う。
印象的な30余点の作品が並んでいる。





1969年に水戸一高を卒業したが、在学中は硬式野球部に属し俊足の外野手だった。
今年の春の選抜高校野球大会、水戸一高は20世紀枠で候補に挙がったが、残念ながら漏れた。お互いメールで悔しがった。
卒業後、茨城大学の美術科に進学したが、その頃から付き合いが始まった。
大学時代から既に水戸の美術界では知られた存在であった。
卒業し東京で広告デザインの仕事に就き(株)サン・アド入社、ホンダなど一流企業のデザインを担当した。1996年から画家としての個展活動を始めた。
以来、小田急新宿店・大丸東京店・京都店、‥全国各地で個展活動を行っている。

現在は相模原市に住んでいるが、地元の水戸においても「京成百貨店6階のアートギャラリー」を会場にして毎年開催されている。

開催を待ち望んでいる地元の友人が連日訪れる。
夜は交流の飲み会が毎晩行われる。

年々、テーマや画面が多様化して作品の幅が広くなっている。
今後のご活躍を期待したい。
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小峰 尚展~壁を飾る~@水戸市新荘「稽古場・風」 4月3日(水)~9日(火) 11:00~16:00

2024年04月03日 22時23分50秒 | 美術展
小峰 尚展~壁を飾る~@水戸市新荘「稽古場・風」
4月3日(水)~9日(火) 11:00~16:00








水戸市新荘の「稽古場・風」で桜川市在住の陶芸家・小峰 尚さんの~壁を飾る~展が開催されている。













展覧会ごとに「風」「海」「顔」「雪」などテーマを決めて制作しているが、今回のテーマは「壁を飾る」で、壁や柱に掛ける立体や陶板などが展示されている。



小峰 尚さんは1955年に茨城県下館市(現:筑西市)生まれ。
1978年 北海道大学卒業 旭川市・高橋高志氏に師事。
1983年 茨城県岩瀬町(現:桜川市)に独立。
北海道時代に職人的な修行を積んだので、数物の食器を作るなどの技巧は十分で、器つくりに飽き足らず、オブジェなどの彫刻的な作品を志向するようになった。

小峰さんとの出会いは2016年6月に開催された「小峰 尚 海の陶展」で今は亡き大曽根克彦さんの紹介で、その時の話が印象に残った。
概略を話せば、大学卒業の頃に陶芸家を志したが、経験が無い。
石垣島でサトウキビ収穫のアリバイトに応募し、1カ月半の給与で自転車を購入する。
鹿児島から札幌まで自転車の旅をしながら全国の窯元並びに陶芸博物館・資料館を巡った。1日100㌔位を走破し、各地の大学の寮や野宿をしながらの旅で、北海道の師匠のアトリエにたどり着いたというのだ。
それらの体験に根差した作家生活だから、自由奔放で羨ましい。

食器なども制作するのだろうが、売れる・売れないに関係ない制作態度だ。
会期中何度かお訪ねして、お話を伺うのが楽しみだ。

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にしよしみ絵画展「時のかたち-Ⅱ」 日本酒文化長屋  磯蔵 gallery WEST @笠間市稲田

2023年11月13日 23時38分29秒 | 美術展
にしよしみ絵画展「時のかたち-Ⅱ」
日本酒文化長屋  磯蔵 gallery WEST @笠間市稲田
11月9日(木)〜11月27日(月)11:00〜18:00(火・水定休)








JR稲田駅から線路の反対側に位置する磯蔵酒造は「地元の水・米を地元で酒にし、地元で飲んでもらう」に拘った酒蔵で酒銘「稲里」(いなさと)として知られる。
創業は明治で百年以上の老舗だが、本年の5月に大正時代の日本庭園を囲んだ米蔵を改修して酒を試飲して買える酒屋・日本酒バー・宴会場・カフェ・工芸ギャラリー・イベントスペースなど多目的な長屋風な空間にリニアールして「日本酒文化長屋」として本年5月ごろに開館した。

昨年までは、浅草の伝法院通りに「窖(あなぐら)」というアンテナショップを営業しており、発展的解消の延長として満を持して開館した。



常設のギャラリーでは笠間の陶芸家の酒器やアクセサリーなども販売されているが美術展としてとして地元の女流アーティスト“にしよしみ”さんを迎えて「時のかたち-Ⅱ」と題する企画展が開催されている。

にしさんとは1992年に水戸市南町の相馬画廊で開催された「にしよしみ絵画展」で初めておめにかかった。長期のカナダ滞在から帰国した作家だけに、英語のタイトルのも多く、不思議な雰囲気の作家であり作品だった。
その後、1993年“Since Then”ギャラリーSAZA(茨城県ひたちなか市)
1995年“Open Your Heart”そうま画廊(インスタレーション)
1996年“Lost and Found” そうま画廊(インスタレーション) と、たて続きに作品を発表されたが、和紙を使ったスピリチュラルな作品が記憶に残る。
1998年にサンフランシスコの「サターギャラリー」で開催された「Happy Together」展の開催に際しては、いくらかのお手伝いもできた。
その後も、偶に顔を合わせ、話をする付き合いが30年続いている。
魅力的な雰囲気と姿は変わらないが、作品は着実に変化している。









愛とコミュニケーションが変わらぬ主題のようだが、「今回のテーマは「時のかたち-Ⅱ」で西の内に描かれた作品は墨のモノトーンもあれば緑や赤のもある。
和紙の画面から伝わる霊的な語りかけを感じるのはいつもと変わらない。



お元気な姿と作品に接することが出来た。



偶々来場された美術家の関口広子さんとも久しぶりにお会い出来た。
関口さんの友人で、岩間で有機農業を営むラガーマン生駒敏文さんと東京在住の料理家山田玲子のお二方を紹介された。
縁があってお会いする人達との触れ合いは誠に楽しいもので、これぞ生きている証明と思える。
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羽石修司 作陶展 2023年10月21日(土)~11月2日(木) @回廊ギャラリー 門

2023年10月26日 17時43分35秒 | 美術展
羽石修司 作陶展
2023年10月21日(土)~11月2日(木)
@回廊ギャラリー 門







薪窯で焼成した自然釉が魅力の羽石修司さん展覧会。
薪の種類や焼成時間で釉薬の色が変わるのも見どころ。







端正な器から湯飲みやカップなど日常使いの品まで多種多様な作品が並ぶ。







手びねりの器に自然釉が流れ、野草・山草と器が一体化している。
羽石さんが山草を探し、奥様が生けられたご夫婦のコラボ作品。
花選びのセンスも申し分ない。

第68回日本伝統工芸展「日本工芸会会長賞」を受賞されている端正な器の素晴らしさは別格だが、柔和で親しみやすい人柄も魅力。



回廊ギャラリー門は開設以来30年を経過している。
李朝の扉などの古材を使用した時代を感じさせる内外装だが、今なお新鮮。
自然光で作品を眺められ、樹木や苔・雨風を感じる展示場は稀有な空間だ。
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第49回MITO彫刻展@アートセンタータキタ(水戸市泉町)

2023年06月27日 09時31分54秒 | 美術展
第49回MITO彫刻展@アートセンタータキタ(水戸市泉町)
6月23日~7月2日






茨城県内の彫刻家7人が参加した「第49回MITO彫刻展」が、アートセンタータキタで開かれている。
49回とあるが、コロナウイルスで開催できなかった年も有るので、50年以上の歴史を有する彫塑団体が存続しているのは素晴らしいことだ。

会員は小張隆男(土浦市)、小宅俶子(那珂市)、北沢努(水戸市)、鈴木しのぶ(水戸市)、六崎敏光(石岡市)、村山悦子(水戸市)、森山元国(水戸市)鈴木しのぶ(水戸市)。







女性像や抽象作品など18点が並ぶ。



小張隆男さんの「猫たち」
ネコのさまざまな動きを6体で構成した小張隆男さんの「猫たち」。



六﨑敏光さんの三つの突起物を造形したオブジェ「時念」。



椅子の足が自然木となる北沢努さんの「森に棲む」

彫刻作品に触れる機会は少ない。
会期中は会員が在廊しているから話を伺うことが出来る。
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班目和彦 七宝展@常陽史料館・アートスポット

2023年04月09日 23時10分12秒 | 美術展
班目和彦 七宝展@常陽史料館・アートスポット
4月1日~5月21日








水戸在住の工芸作家・班目和彦さんの七宝作品の展覧会が水戸市備前町の常陽史料館・アートスポットで4月1日~5月21日まで開催されている。







七宝(しっぽう)は、主に金属の素地にガラス質の釉を焼きつけて装飾する技法で紀元前の古代エジプトが起源とされ、シルクロードを通って中国に伝わり日本にも伝わった長い歴史があるが一般的には馴染みが少ない。







茨城大学の教育学部美術科でグラフィックデザインを専攻した班目和彦さんはポスターなどの作品が多かったが、後に七宝に転向した。
何故、七宝に転じたか?何に魅力を感じたのかなどを知りたいところだ。
七宝の技法は独自で習得し、試行錯誤を重ねたらしい。

ともかく、班目さんの作品は絵画で工芸品とは思えない。
七宝の色と輝きを組み合わせる想像しないような画面が現れるのが楽しいのかもしれない。
釉薬同士が混じり合ってしまいがちな七宝作品だが、小さなパーツに丁寧な作業を施し、それらを組み合わせて構成した作品は明るく楽しい。



2015年3月に「ギャラリーしえる」で開催された「班目和彦展」で、作品の他に表紙絵やカットなどを含めた膨大なグラフィックのファイルも拝見し、真面目で几帳面な方と感じた。幾何学的構成は性格が為せるのかと理解した。
温和で楽しい方だ、会期中に再会できることを楽しみにしている。
余談であるが、トランペット奏者として活躍する班目加奈さんはお嬢さんである。
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碧き炎・井上英基展@藝文ギャラリー

2023年04月08日 11時55分01秒 | 美術展
碧き炎・井上英基展@藝文ギャラリー
前期 2023年4月1日(土)~4月30日(日)
後期 2023年5月3日(水)~5月28日(日)












2015年日本陶芸展で大賞・桂宮賜杯を受賞し注目されている陶芸家・井上英基さんの展覧会。
父・井上壽博さんと窯業指導所で基礎を学び、ドイツで国際陶芸アカデミー会員のベンドリン・シュタール氏に師事し研鑽を重ねた。
「碧き炎」のエメラルドグリーンの碧彩釉は、ドイツ留学中に開発した釉薬で、さらに釉薬を重ねてグラデーションを出す方法を研究した。





今回の出品作はいずれも大きいものばかり、40kgを超す作品を一気に轆轤成型する技術も飛びぬけている。
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柳橋純 油絵展@常陽藝文センター 藝文プラザ(1階)

2023年04月07日 23時36分19秒 | 美術展
柳橋純 油絵展@常陽藝文センター 藝文プラザ(1階)
4月5日(水)~4月20日(木)
10:00~17:45(最終日13:00)












水戸市南町在住の柳橋純さんの油絵展が常陽藝文センター・ 藝文プラザで4月20日まで開催されている。
生まれつき耳が聞こえなかった柳橋さんは父の仕事で移り住んだ佐渡島が浮かぶ海に沈む夕日を眺めるが好きだったという。
イセエビやカニ、オコゼなど特徴的な形の生き物を大きく強い線で描いたシリーズの作品を何度か拝見した。

今回は今までのシリーズとはまるで異なり蒸気機関車が走る宮沢賢治の『銀河鉄道』を連想するような童話の世界が描かれている。
キャンバスだけでなくベニヤ板や木の板などにも自由自在に描かれてある。
かなり凝った作品なのだが、とても楽しい。











以前に訪れたという中国の「桂林」をテーマとした作品は水墨画と油絵で表現されている。
これらも水墨・油絵のそれぞれの技法を生かした世界が描かれてある。
描くのを楽しまれている雰囲気が伝わる楽しい展覧会だ。
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レイコ アートショー 秘密の花園

2023年02月21日 20時39分54秒 | 美術展
レイコ アートショー 秘密の花園
@アカデミア・プラトニカ(那珂市飯田2574-17)
2月19日~26日・午前11時~午後5時(会期中無休)





那珂市飯田のギャラリー「アカデミア・プラトニカ」で2月19日から26日まで青木レイコさんによる個展「レイコ アートショー 秘密の花園」が開催されている。







青木さんは昭和32(1957)年に水戸市馬喰町(現・末広町)の米穀問屋の次女として生まれた。自宅裏の桂岸寺(谷中の二十三夜尊)の境内は小動物園が併設された広場があり、縁日には菊人形や見世物小屋、大道芸などが繰り広げられていた。参道や境内には駄菓子屋など、仲見世が連なっていた。
少女は祖母からもらった小遣いで駄菓子や玩具を買い求めた。
時がたち、少女は妻となり母となった。
それまでコレクションしたセルロイド・ソフトビニル人形・ブリキ玩具・古布・型染和紙などを素材として再構築、65歳を期して個展を開催することになった。
夫君である青木芳昭さんは作家であり技法材料学専門の造形芸術大学教授。
京都に単身赴任の間に世界の画材・素材を始め和紙や布地などまで膨大なコレクションを有している。











それらの素材と自分で集めたセルロイド・ソフトビニール・ブリキの人形などを縦横に使い、四季折々の「日常」をテーマにボックスアート・10点、コロジオン版画(和紙孔版画)10点、おどうぐ箱 ・10点、おどうぐ小箱 ・100点、おけいこバッグ ・100点を制作し展示した。
子供の頃の夢や思いを具現化した「秘密の花園」と言える。
65歳のデビュー作なのだが、作品は童話・少女漫画の純真な世界が繰り広げられている。
作品を説明される青木レイコさんの姿は妖精のようで、会話を続けているうちに、魂が浄化され、清々しい心持になった。
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市村緑郎展(下妻市ふるさと博物館所蔵)@藝文ギャラリー・藝文プラザ

2023年02月16日 19時47分20秒 | 美術展
市村緑郎展(下妻市ふるさと博物館所蔵)@藝文ギャラリー・藝文プラザ











下妻市出身の彫刻家・市村緑郎(1936~2014)の彫刻展
イタリア彫刻の量感豊かな表現に惹かれて彫塑を学び、卒業後は教員を続けながら日展、日彫展、白日会展を中心に作品を発表しました。
1977年に文部省短期在外研究員として渡欧し、ヨーロッパの彫刻と美術教育について研究を深め、帰国後は埼玉大学や熊本県の崇城大学などで後進を指導しました。2008年に日本芸術院会員となり2014年78歳で亡くなるまで精力的に制作に打ち込みました。(展覧会案内より)







第1会場:藝文ギャラリー
前期2023年2月8日(水)~2月26日(日)
後期2023年3月1日(水)~3月30日(木)
第2会場:藝文プラザ
2023年2月8日(水)~3月30日(木)
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「小さな 風の 小さな ものたち」@稽古場・風

2022年12月25日 19時47分49秒 | 美術展
「小さな 風の 小さな ものたち」@稽古場・風
年末の展示即売会 12月25日~30日





水戸市新荘3-4-5の多目的ホール「稽古場・風」で毎月9日にイベントが開催される。
陶器・雑貨・手作りのクッキーやママレード・無農薬の野菜など、その時々で品物は変わるが、200円で提供される珈琲を飲みながら集った方々との懇談は楽しい。
歳末は通常の9日に加え12月25日~30日の6日間「小さな 風の 小さな ものたち」と題する展示販売会が開催されている。













サトウ ヤスマサ・nanam3naam・ローランド サクセ・サクセミナミ・ツツイオサム・カバキミコによる陶器や人形、アクセサリーなどが展示販売されている。加えて風オーナーの堀籠貴子さんが以前に蒐集した世界各地の民芸品の布地・小物もある。





何かとせわしなく落ち着かない時期だが、珈琲を飲みながら世間噺を語り合うのは優雅なひと時。
図書館で借りた本をめくりながら、日差しの届いた部屋でまどろんだ。
筒井修さん作のポットには温めたミルクが入っている。
ミルクたっぷりのコーヒーは格別の味わい。
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羽石修二作陶展 @水戸京成百貨店6Fアートギャラリー

2022年10月21日 20時25分57秒 | 美術展
羽石修二作陶展 @水戸京成百貨店6Fアートギャラリー
10月20日(木)~26日(水)







笠間市飯田にお住いの羽石修二さんの作陶展。
薪窯で焼成した自然釉の作品の数々はどれ一つとして同じものがなく、表情が異なる。
磁土を用いた端正な器形に変化にとんだ自然釉の融合は2011年「日本工芸会会長賞」を受賞した。







受賞作のような大きな壺や鉢も在るが、酒器や花器など小さな作品もある。





轆轤を使用した端正な形もあれば、手びねりで作ったオブジェのような器もある。
自宅で咲いているリンドウやホトトギスなどの山草が器とバランスよく挿えられてある。
「日本工芸会会長賞」を受賞した際にNHKのテレビ取材があり放送を拝見したが、ご自宅のインテリアなどの素晴らしさに感激した。
学生時代を京都ですごされたとのことによるセンスの良さが際立っている。





方形の長細い掛花入れの自然釉と山草の実と蔓が見事に調和している。
作品だけでも素晴らしいが、花が挿されるとさらに良い。
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