自分だけ行くのか、裏切り者と呼ばれそうだが、14日米沢に車を走らせた。完成したばかりの建物ゆえ、カーナビでは場所が判らなかった。スマホで場所を確かめて市民文化会館の横だと確かめ、そこを目指した。
建物は見えたが、駐車場が見つからないと探し、立て札に書いてあった米沢まちなか駐車場に入った。駐車券を受付に持っていくと、3時間まで無料になるのだそうだ。これは有り難い。
建物はRCの打ち放しと、木仕上げの綺麗な建物だった。
愛称が「ナセBA」だった。これは上杉鷹山の言葉から成る。
都会的な設計だった。1階にはカフェなども入っている。受付で館内の撮影の許可を得る。展示品以外は撮影可だそうだ。
「皆さん、この中央の階段を撮していきますよ。」と教えて貰ったので、すかさず撮す。
中央のホールは展示室でもあった。ここに伊東忠太の展示品が飾られている。本物を観ることが出来るのは嬉しい。
その中で、阿修羅帖と呼ばれる絵日記のような物があった。酒田の光丘文庫の資料を見た経験から、もしかするとこの図書館でも読むことが出来るのではと考えた。
階段を使って2階に上がる。
2階の貸し出しのカウンターで、阿修羅帖の事を聞いてみた。「ええ、ありますよ。」と簡単に答えが返ってきた。
このコーナーに、設計した建物の写真集や、化け物の本、阿修羅帖もあった。阿修羅帖は古いものではなく、新たに復刻版が出ていた。1冊が25000円だもの。
貸し出しは出来ないが、館内で読むのは幾らでもOKだった。
この図書館は書籍が主人公である。吹き抜けから見上げる本の数々は圧倒される。さて、酒田の図書館はこれを超えられるか。(超えられないだろうな。)
本棚も勿論、カウンターも集成材を使用した、木部が綺麗に見える図書館だった。
正面は木部の仕上げが綺麗だ。
その他は、雪の多い米沢を考慮して、雁木のような造りになっていた。
その屋根のかかった雁木の造りの中は、学生達の為の駐輪場が広く準備されていた。
車椅子用の駐車場は、この建物の中に配置されていた。
羨ましい建物だと思う。