無題・休題−ハバネロ風味−

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

イタリア語で日本を読むと

2006-02-28 09:29:18 | 社会
トリノでのメダルの行方はどんなだったかが、公式HPに載っている。
単に国別、色別なんだけど、参加選手の数と比較したものではない。この比較になると、韓国が群を抜いてトップだったりする。いつもの通りに日本を小馬鹿にしているのだが、仕方がない。それでも荒川選手の時には褒め称えていた。
トリノ・オリンピック公式HPから

このHPは、勿論イタリア語で書いてある。日本を見てみるとJapanではなくて、Giapponeなのだ。何だか、こっちの方が優しい感じがする。JとGの違いもあることにも気が着いた。国旗が載っているので、大体は判るが、何と読むのか迷ってしまう国もある。並べてみても、やはり北国が強い。夏の五輪では競争率が高いからと、冬に参加してくる南国の選手の話題もあった。

様々なドラマを残して、トリノ・オリンピックは終わった。
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トリノ・オリンピック その4ではなくその後

2006-02-27 18:33:00 | 社会
心配していたテロ騒ぎも無く、閉会式も無事に終了した。
ニュース速報が入ったのは、女子フィギュアの荒川静香選手の、金メダル獲得の知らせだった。荒川選手の演技は、まるで氷の女王のように、凛とした美しさで、何度見てもあきなかった。銀に輝いたスルツカヤ選手もコーエン選手も、転んだりしなかったら、もっと勝負が面白かっただろうにと思う。運とて勝負の1つなのだろう。

村主選手も、殆どノーミスでフリーを終了したのに、難易度が少し足りなかったのだろうか。エキジビションでは、伸び伸びと独自の世界を醸し出していた。美しいものは美しい。帰国後、メダルが取れなかった事を謝っていた。そんな事、言わなくてもいいのにね。

確かに、荒川選手の金メダルは素晴らしい。この1個のメダルを、どれほどの国民が待ち望んでいたのだろうか。それも判る。4位の成績の多い日本の選手団の中で、多くの選手が重圧に負けて涙を飲んだかを考えると、私はメダル等、いらなかったのではないかとさえ思う。特に、本人と両親と周りの仲間達が受け取る金メダルなのに、そんな時だけ利用して、電話をしたり面会して写真を撮ったりする人がいる。小泉首相には、そのメダルに手垢を着けて欲しくないと思うのは、私だけだろうか。

選手団の数といい、それを上回る五輪関係者や役員の数を考えると、何か根本的な所を間違えてはしないかと考える。女子フィギュアは選手層が厚かった。荒川選手の下にも、安藤選手や真央選手のような素晴らしい後輩達がいる。それとて、個人的に大きな金銭的な負担を抱えて、五輪に出場するのだ。その他の競技はどうだろう。選手達を育てているのだろうか。

長野五輪で、日本選手達への強化は終わったとでも思っているのだろうか。例え自己負担の旅費での五輪関係者の参加であっても、それを選手の強化の為に使えないだろうか。そんな事を考えていた。

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ニュース専用チャンネル

2006-02-26 17:09:45 | 社会
スカパーには、ニュース専用チャンネルが、ずらーっと並んでいる。
いつか、お金持ちになり閑もあったら、ニュースの番組の数だけ、画面を並べて見てみたいと、夢をみていた。勿論、聖徳太子じゃないから、いっぺんで全部を把握することなんて出来ない。しかも、私はカチンカチンのB型ときている。
CNNとか、BBCには、時折同時通訳も入るが、日本語だってまともに話せない私には、眺めるだけで精一杯だから、本当に夢の話なのだ。

最近、メディアは、本当の事を伝えてくれていないのではと、疑心暗鬼になっていた。何十年も付き合っているA新聞だって、最近内容がメチャメチャに感じられるし、情報は自分で分類分けしなければならないのだが、何を基準にすればいいのか、判らなくなってきていた。特にインターネットでは、様々な角度から意見を見ることが出来るが、本当に正確な情報なのかも判らない。

1チャンネルだけ、ニュース専用チャンネルを見ている。CSと言うと、何だか一昔の深夜番組風で、「ここだけの話」や、表のニュース番組に出ているコメンテーターでさえも、濃密に語っている。同じ系列のTV局であっても、表のニュースの扱い方と、違った視点から捉えている事がある。これは面白い。

ある日、BSEの話になった。背骨付きの牛肉が送られてきた時のもので、「危険部位だけ除けば安心と言う人もいるが、肉でも安心だとする補償はないと言う科学者もいる。」と話をしていた。そして、「BSEは人間から、人間へと伝染するんですよ。」と言われた時には、そうだったと思い出していた。輸血でも伝染する。ヤコブ病だって、移植で多数の被害者が出たことがあったっけ。

アメリカでは、20頭のへたり牛を人間用の食肉に加工したけど、人間用以外では鶏の資料にしていると言う。そして国内では、その事を驚くほど国民に伝えていない。BSEの症状は、アルツハイマーの症状に似ているのだと言われている。最近の私は、物覚えも悪いし、牛肉なんて日本産の物は高かったから、潜伏期間を過ぎて症状が出て来たかと、一応疑ってみる。
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北帰行

2006-02-26 12:52:36 | 動物・自然
白鳥たちの北帰行が始まった。
街中の道路では、あの豪雪の跡は消えて、春の装いだ。この冬の除雪費が、例年の2.5倍もかかったらしい。溶けてしまう雪に、石油を使ったこの多額の費用は、本当に勿体ないのだが、それとて業者の収益にはなる。人件費や石油類の高騰に、儲からないとは言うが、まったく仕事がないよりはましだ。

道路の雪は溶けても、郊外の大型店舗の駐車場の雪山も、北向きの我が家の前もまだまだ壁の状態だ。北は寒いだろうに、そんなに急いで帰らなくともと、思うのだけど、日差しが春を証明している。白鳥たちは、いても立ってもいられないのだろう。何故、同じ天気でも、冬と春の陽はこんなにも、違うのだろうか不思議だ。

白鳥を見送る傍らで、世界中から鳥インフルエンザのニュースが入っている。フランスの七面鳥は、きちんと処理できたようだが、アフリカからもエジプトからも、本当に地球のあちこちから伝えられて来る。渡り鳥の移動に伴い、もっと拡散するのだろう。対処する方法が、廃棄以外に何かないのだろうか。

今年の最上川の鳥の数が、例年よりも少なかったのは、単に大雪のせいだけなのか。このインフルエンザは鳥だけに移る代物ではない。ちょっと心配になる。
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コアミ

2006-02-25 22:59:54 | 食べ物
酒田北港の離岸堤に、コアミが来たぞとの情報を受けて、いつもの仲間が集まった。
北港はかなりの人出で、防波堤の内側は車を駐車するスペースがない程混み合っている。隣の人の成果はどんな案配かと、バケツの中を覗き込んで見る。例年よりも2週間は早いのに、立派なコアミがピチピチと跳ねていた。

手作りの網を投げ、ゆっくりと引くと、薄いピンクがかったコアミが、固まりになって見えてくる。実際の色は、薄い茶色の殻なのだが、透けて体が見える。捕れたコアミは、バケツの海水の中で泳がせるか、逆にザルの上に上げて水気を切った方が、活きが良いらしい。中途半端にしておくと、すぐに死んでしまうのだそうだ。

コアミも、ただぼーっと波に漂っているのでもないらしい。群れになって、移動して行くようだ。何度も網を投げるのだが、ピタッと入らなくなったりする。そんな時は、春のポカポカ陽気の中、昼寝を決め込んでみたりする。

風が出て来て、波も立ってきた。コアミに混じるゴミを取る手も、冷たさにかじかんできた。コアミの捕れる量が極端に減ってきたのに、岸壁に集まる人の数が増えてきた。そろそろ潮時かなと言うことになって、収穫したのを分けて貰ってきた。私はこの為に行ったのだ。夕飯の時、刺身にして食べた。甘くてプチプチする。買って食べると、こうはいかない。
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建築確認制度

2006-02-24 13:39:39 | 建築・都市・港
某行政懇談会の中で、建築士会のメンバーが行政側に、こう話した。
建築確認制度とは、「建築士がこれこれこういう建物を、責任持って建てます。」と、書類と図面を出した物に、行政が「判りました。確認しました。」と言うのが本来の姿なのではないか。そう切り出した時、周りにいた全員が、その通りと首を縦に振った。

建物の責任は、設計した建築士と監理した者にある。私達はそう教えられ、その通りに実行してきた。その本来有るべき姿に対して、姉歯元建築士による耐震偽造問題では、いち早く国交省の大臣が「国に責任があるから、補償する。」みたいな事を言ったので、話がややこしくなってしまった。その話も懇談会で出たが、行政は困った風に「政治的に、決着したようですね。」と答えた。その辺がどうも納得出来ない。

以前にも書いたように、担保価値が無くなったはずの金融機関の動きと言い、国交省の大臣があんな風に言わなければ、もっと根本的な所から解決出来たような気がする。

今度、建築確認の構造計算に、ピアチェックが入るらしい。それはそれで良いのだけど、構造計算者の集まりで、こんな話を聞いた。構造計算プログラムがバージョンアップすると、以前クリアしていた計算が、再計算でアウトになる事があるのだそうだ。層間変形角の辺で、微妙に違った数値が出るらしい。古いプログラムで作業してはいけないと言う事なのだろうか。
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政治倫理審査会

2006-02-24 10:00:59 | 建築・都市・港
偽メールのせいで、肝心の耐震偽造問題に繋がる、伊藤元長官の政治倫理審査会の影が薄くなった。先のヒューザー社長の証人喚問の時の、ライブドア一斉捜査で世間の目を撹乱させたと同じで、誰かの意思が働いているのかと疑うほどだ。

せっかく、質問する人間が一生懸命になっているのに、その後押しをするべき民主党が、ドタバタ騒ぎを行っている。今回の審査会だって、本当は証人喚問しなければ意味がない事態なのに、これでうやむやにされてしまうんだろうなと、悔しい思いをする。
永田議員の件でも、先送りなんて、みっともないなと思う。決定する自分達の保身を図った為なのだろう。民主党の代表が、他の人だったら、こんな事にはならなかったのではないか。過去の話だけど、永田議員って、松波議員がコップで水かけをやった時の、えげつないヤジの張本人だったんだね。

さてさて、与党は疑惑は晴れたなんて言っているけど、色々な事が見えてきた。口利き議員どころか、自分の息子の会社の営業マンみたいだね。だから、どうしてもっと突かないんだろうと歯がゆく思うんだけど、問題の本質は、どうして一部の建築業界人が偽造をしたかなのだ。政争にしてはならないのだと思う。
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トリノ・オリンピック その3

2006-02-23 10:09:15 | 社会
最近のオリンピック競技には、危険なものが増えた。モーグルも相当恐いだろうに、スノーボードのパラレルなんて、ちょっと間違うと首の骨を折ってしまいそうな競技だ。それに較べれば、カーリングは氷上のおはじきのようで、ちょっと可愛い。

今回のオリンピックは、私の中では加藤選手の所で閉会式が済んでしまったので、他にメダルが取れようがかまわない。と言うか、マスコミを含めて誰もが、メダルメダルと期待ばかりしているようで、重圧を掛けられる選手はたまったものではないなと思う。一頃のメダルラッシュの時は、知らない様な競技で金が取れたとか、選手達は伸び伸びと楽しんでいた様に思う。

オリンピックの放送にしても、深夜にダイレクトに見ているなら良いのだろうけど、ニュースに流れるのは、日本選手の場面や順位だけだったりする。トップクラスの人の演技を見たいと思っても、名前だけしか出てこなかったりする。これって、どうなんだろう。なんだか、とても変だなと思う。
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真下慶治美術館

2006-02-22 09:56:59 | 建築・都市・港
日本ベルックスの写真展で、金山町のAさんと一緒になった。彼も建築家で、私がパソコン通信をしていた頃からの付き合いだ。昼食を前後してのダベリが発展して、彼を新庄市まで送って行く事になった。

寒河江市から新庄市へ抜ける途中で、真下慶治美術館の話になった。最上川を描き続けた事で有名な真下慶治氏の美術館だ。Aさんは、美術館の近くに現場があり、名前だけは知っているが、まだ行ったことがないそうだ。ものはついでと、廻ってみることになった。

美術館は雪の中に埋もれていた。今日で、ここには春夏秋冬いずれの季節も、訪れた事になる。ロケーションの良いはずの美術館の中の大きな開口部から、最上川の大淀は見えなかった。なるほどの大雪だ。雪の壁の断面は、綺麗に層に別れていて、青みがかって見えた。

この美術館の設計者は、酒田の土門拳写真記念館を手掛けた谷口さんの所で、一時期所長をした高宮真介氏である。そこかしこに、土門拳記念館と同じ臭いがする素敵な建物なのだ。ここに来たのがきっかけで、昨年は谷口さんの建築展を見に、東京へ走ったものだった。

この美術館は床暖房になっていて、そのエネルギー源はペレットボイラーである。ペレットとは、木材の廃材や鋸屑、鉋屑を利用して、6−12φの円筒状に圧縮加工し、製品化したもので環境に優しい。この技術は、最近では各地で行われているが、県をあげて取り組み始めたのが岩手県だ。ちょうどメンテナンスで訪れていたボイラーの業者の方に頼んで、ボイラー室を見せて貰った。3年に1度は、メンテナンスが必要なのだそうだ。車のナンバーを見たら、やはり岩手県だった。
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ガセネタ

2006-02-21 13:33:47 | 社会
寒さに身体が慣れていたので、急に気温が上がると、ストーブを着けたり消したり、窓を開けたりと忙しい。最高気温が、たったの11℃になっただけなのに、体温の調節がうまく行かない。暖かい地域の人は、もっと大変だろうなと思う。

さてさて、国会で首相は「ガセネタだ。」と答弁した。イラクの大量破壊兵器の事かなと思ったけど、そうではなさそうだ。でも、3月になったら、すこしづつサマワから自衛隊が帰って来ることになった。これはこれでめでたい。

もう一つのガセネタとは、あの@堀江のメールの事だ。私もあのメールは本物に思えない。裏では、もっと凄い事が起きているんだろうけど、国民は、もっと多くのことを知りたいと思って、期待してしまったんだろうけど、どうも腑に落ちない。時間が経つにつれ、真実が判ってくるだろう。最近様々な事件が起こりすぎて、大事な事が薄らいで来るのが気がかりだ。
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お詫び

2006-02-20 10:57:11 | 建築・都市・港
時間を決めて、事務所で逢うことを約束したのに、玄関に鍵が掛かっている。
事務所の窓から、明かりが見えるのに、鍵が掛かって入れない。
そんな目に遭われた方々へ、どうも申し訳ありません。外から「おーい!」と一言声を掛けて頂ければ、すぐに玄関を開けに飛んでいきます。

私の事務所は、自宅と繋がっていて、両親や家族も一緒に住んでいる。私と母では25歳の歳の差がある。若い頃は運動神経もずば抜けており、子供の教育に関しては教育ママのはしりのような人だった。その母に数年前から、少しづつ認知症の傾向が現れた。自分の住んでいる所が判らず、家族の顔も判別出来なくなってきた。具合も良い時と悪い時があり、斑ではあるが、確実に進んできている。夜と昼の活動の区別も付かなくなってきた。夜中に鍵を開けて、外へ出ているようだし、逆に日中に玄関の鍵を下ろしてしまう。

私の仕事場は、事務所らしくない。デザインや夢を売る仕事場ではない事は、承知している。自宅と一緒なのも問題なのだ。本当に申し訳ない。
母も、玄関に時折顔をだして話しかけるけど、そんな時は、ちょっぴり正気に戻っている時だと思うので、許してやって下さい。私も、こまめに玄関の鍵は注意するので、許して下さい。
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スケートリンク

2006-02-15 10:09:07 | 動物・自然
高気圧がやって来て、雨を降らせた。
1日目、他の道路では雪が消えているが、圧雪状態の我が家の前の道路は、スケートリンクになった。

スケートと言えば、トリノオリンピックの男子500m、残念だったね。加藤選手の競技前に、転倒した選手がいたもので、氷の補修に随分と手間取っていた。解説者が、その待ち時間に悲観的な事を言い出した為、深夜にTVを見ている方としては、どんどん落ち込んで行く。ほら、良いタイムが出なかったと、他人のせいにしたいけど、この試合は優勝したチークが、1−2回目とも素晴らしいタイムを出した。例え、世界新記録を持っていると言えど、僅差でどれだけの選手が並んでいることかを考えると、勝つことは本当に難しかったのではないか。まずはお疲れさま。今度また頑張ろうね。

2日目、山形市は暑かった。会議中も暖房を止めて欲しい程の温度だった。どれだけ雪が減ったかなと、家に帰ってみると、思ったほど溶けていなかった。その代わり、凄い霧だった。夜なのに、水蒸気がもうもうと上がっていた。

雪が消えるのに、好天の晴より、暖かい雨が数倍も早い。ただ、危険なのは、積もった雪が重くなることと、雪崩の危険性だ。ああ、春になるのが待ち遠しい。
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写真展(場所は山形県内)

2006-02-13 13:26:58 | 建築・都市・港
日本ベルックスから、「Light,Lifestyle and Family」と題した写真展の案内が届いた。
ベルックスとは天窓メーカーで、安心して使える為、時々設計に折り込んでいる。私の作品も、ほんのちょっとだけど、このメーカーのカタログに載せて貰った。撮影の時、カメラマンと一緒に要らした山岡さんも、写真展と併せて催される講演会に出られるようだ。

実は、このメーカーの本社は、北欧のデンマークなのだ。そう、いま話題になっている漫画の発信地である。幾ら、世情的に込み入っていても、山形県で行われる写真展に妨害は入らないだろう。それで、すぐに返事を出して、参加することにした。多分、製品を使った建築物の写真が大部分だと思うが、建築の写し方等、勉強になるのではないだろうか。

時間や場所など、公表してもいいのだけど、申し込みの期日が過ぎてしまったので、興味のある方は、直接仙台営業所へ連絡して貰いたい。
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写真家の土門さん

2006-02-13 09:33:31 | 音楽・芸術・文学
酒田市飯盛山(戊辰戦争とゆかりのある場所)にある、土門拳写真記念館は、日本で始めて出来た、写真だけの美術館だ。設計は建築家の谷口吉男氏で、彼のミュージアムの魁となった作品でもある。竣工してから随分と年月が経っているのに、その風合いは衰えず、良い建築物とは、時間と共に味わいが出てくる物だ、と言う証拠にもなっている。

展示されている物は、土門拳の作品が中心で、古寺巡礼は年間を通して、その他の作品は季節毎に取り替えられている。私は彼の「筑豊の子供達」が好きだ。作品の中から、今にも子供達の声が、聞こえてきそうなのだ。路地で繰り広げられるチャンバラ、笑い声、鼻水をすする音、リアリティを追求した土門拳ならではの作品だと思う。特に気になるのは、2人の姉妹だ。写真に写っていた時でさえ、貧しい暮らしぶりだったのに、不幸が重なったような記述が載っていた。今でも元気にしているだろうか。
あの頃の日本は、どこも貧しかった。私は両親のお陰で、ひもじい思いはしないで生きてきたが、丁度時代背景も、そんなに大差はないだろうと思う。給食の風景がないところから、少し前になるのかな。ただ、その頃の筑豊では、炭坑の閉鎖で沢山の人が苦労したようだ。その切なさが、子供達の背後にいる大人に感じられる。

土門拳は酒田市生まれだ。幼い頃、同じ町内にいたらしい。私の祖父が覚えていて、大変な悪ガキだったと話していた。酒田には祭りなどを撮りに、ちょくちょく帰ってきていた。ある日、今野屋靴店の店先で、今野屋の爺さんと一緒の祖父を、シャッターに収めていた。「土門拳、きったけぞ(来ていたぞ)」と言う祖父の声に、別段気も止めず「へぇ〜」と返事だけはしたのだが、後日、作品集の中にそれを見ることになる。「手・僕と酒田」と言う写真集だ。今では、写真に写った二人も、撮った土門拳も、とうに不惑の人になってしまった。

土門拳は、報道写真の鬼と呼ばれているそうだ。人物は時間をかけて、じらしてじらして撮る。仏像も、光が気にいならければ、何日も通う。彼の作品を見た後に、比較される写真家達も気の毒だが、迫力の差と言うか、伝わってくるものに大きな違いを感じる。圧倒されそうな作品を、一度じっくりと味わって頂きたい。そして土門拳の写真の迫力に、勝るとも劣らない、土門拳写真記念館の建物を見て頂きたい。
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トリノ・オリンピック その2

2006-02-12 14:34:55 | 社会
加藤ジョージ、日本人である。
スピードスケートで、清水選手が持てはやされていた頃、山形市に凄い高校生がいるぞ、と話題になっていた。地元のTV局では、加藤選手の練習風景や、学校から高台にある家までの上り坂を、自転車の立ちこぎで一気に登り、筋力をつけていたことなど、時折ニュースで流していたものだ。しかし、レポーターが「ここから通っているんです。」と言った場所は、地元の人が見れば一目瞭然、どこかすぐに判ってしまう場所だった。あれで良いんだろうか、本人や近所の迷惑にはならないのだろうか。

まぁ、そんな心配は抜きにして、加藤選手はコーナーワークが抜群に上手い。彼の足には、他の人にはない筋肉が着いている。土踏まずの横の部分が張り出していて、それでコーナーでもスピードが落ちないのだそうだ。

世界新記録を取った頃から、俄然注目を浴びてきた。私は、近所のオバチャン的感覚で、応援をしていたので、最近とみにイケメンと持てはやされるようになった事など、気が着いてもいなかった。改めで見ると本当にそうだ。うんとチヤホヤして欲しい。それでも彼は変わらない筈だ。私には、彼のあっけらかんとした人柄の方が、印象に残っている。有言実行なのも、見ていて気持ちが良い。

オリンピック出場おめでとう。そこには昔から魔物が住んでいると言われているけど、いつも通りの滑りで、良い意味での緊張感を持って、楽しんできて欲しい。
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