その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

地方移住(見える景色…)

2022-05-15 07:45:05 | 転職

彼(ニホンアマガエル)の故郷は隣りの田んぼ^^;

「サルナシ」の葉に今年も間借りの「ニホンアマガエル」がやって来ました。(間借りと言っても、賃料は一切頂いておりません^^;)朝日を浴びて目を覚まし、日中の暑い日差しは屋根が防いでくれて、夜には居間の明かりに誘われて来る『食料(虫)』を確保できる。田んぼ(田舎)に留まれば、サギ類やカラスの標的になることを考えれば、身を隠すことも出来る絶好の物件であり、今のところ『彼』は、この物件(都市部)の最上階に無料で暮らしているから、『成功者』に違いない^^; とは言え、冬は畑の枯草の中に身を潜め、来年の春になれば繁殖のために田んぼ(田舎)に帰り、また、この優良物件にたどり着けるとは限らないのだけれど…。(アマガエルに「学習能力」があったら凄いよねぇ^^;)
はてさて、地方出身者が都会でひとかどの成功を収め、老後は夫婦でのどかに地方移住。あるいは、自然豊かな地方で子育てをしたいetc. 実に優雅な響き、そして、人口減に悩む地方の市町村にとっては、ウェルカム状態…支援制度もありますから^^; しかしなぁ…田舎暮らしにどっぷり漬かってしまった『おやじぃ』にしてみれば、都会の方が便利なのにと思ってしまう。ネット環境の普及で、いわゆる『情報過疎』は解消され、地方も『情報氾濫』する社会ではあるけれど、お買い物は?(商業施設はある。)教育環境は?(塾はある)勤め先は?(リモートワークもあるじゃないか^^;)医療機関は?…公共交通機関が衰退しているから、自家用車がないと不便な生活となってしまう。そうそう、『動ける内』の住環境なんだよなぁと考えてしまうのでありますよ。(カエルと同じかい^^;)


ボタンの花も強風にさらされてしまった!

この『動ける内』というのが重要だよなぁ…30年ほど前に、「高齢化社会」という問題が語られ始められたとき、『おやじぃ』は、田舎(地方)は、同居率も高いから家族の介助は部分的に可能であるけれど、同居率の低い都会の高齢化の方がむしろ深刻になるのではなかろうかなんて予測しておりましたけれど…都市近郊の団地は、一気に高齢化の波にさらされてしまうんじゃないかなんてね。
「歩けない(移動手段がない)」「階段が昇れない」…『動ける内』というのは実に生活を支える重要な要素だわ。こればかりは、都会も田舎も同じ光景だわなぁ…。『人生100歳時代の到来』などと盛んに煽られたとしても、65歳の定年まで働いて、残すところ何年、自由に『動ける』のだろうか?せいぜいが10年ちょっとといったところじゃないかなぁ?(元気老人は確かに居りますけれど^^;)こうして見ると、「セカンドライフ(定年退職後の人生)」だけではなく、「サードライフ(介助が必要な人生)」も思い描いておく必要があるんじゃないかなんてね。一見優雅に思える地方移住も「医療機関はあるのか?」「介護福祉サービスは充実しているのか?」といった要素も考える必要があるんじゃないかなぁ…地方移住はおおいに結構!やりたかったことをやり遂げて満足した10年余りを暮らし、楽しかった10年余りの思い出を、残り10年余り語り合えたら、こりゃ~幸せってもんでしょう。まずは『動けること』そして『動ける内』に…やっぱり、動かなきゃいけませんかね『カエル君』?

#戦争反対 『地方移住』に夢を馳せるのは個人の自由…戦争で逃げ回り、追いやられる生活は御免被りたい。

コメント
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