その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

「上り」と「下り」

2022-05-17 07:24:23 | 転職

ノボリフジ(ルピナス)を見ながら考える^^;

「下り藤は屋敷に植えてはいけない。」「柿の樹を屋敷に植えてはいけない。」「桜の樹を屋敷に植えてはいけない。」etc.と理由も判然としない家訓やご当地の言い伝えというものがある。『おやじぃ』の知り合いのお宅では、「屋敷畑にキュウリを植えてはいけない。」という家訓もある。(これは、キュウリ好きのご当主が、大好きなものを断って願を掛け、程なく子どもが授かったからという理由があるようだ。)また、あるお宅では、「エンドウ豆を植えてはいけない。」…事実、屋敷回りではない畑で、エンドウ豆を植えたら宜しくないことばかり続いたと語っておられた。それ以上は詮索いたしますまい。『災難』というものから逃れられるのであれば、理由、理屈が通らなくても、他所様が信じて疑わないものを笑ったり、否定しても仕方がない。「キュウリのお話」を聞いて「なるほどね。」と納得するだけでありますよ^^;
ところで「下り藤」…フジの花は下がって咲くもの。家紋と違って、世に「上り藤」なるものがあるのかね?マメ科のルピナス(ノボリフジ)はあるけれど…「上り」は上等、「下り」は下等と、明治以降に培われた「上り=東京」という感覚が身に沁みついてしまったようでありますよ。ちなみに、道路も鉄路も起点と終点が定められていて、終点から起点に向かうことを「上り」と言うらしいから、必ずしも「東京」を向いて「上り」と表現している訳ではないらしい。それでも、『おやじぃ』のお腹は、ストレスで「下り」傾向…足腰に力が入らず、やはり「下り」はよろしくないようだ(笑)


『お手伝い』する気持ちだけ受け取ります^^;

昨日、受け取った「ナス苗」を何とか定植しました。(ほとんど、長男『ポン太郎君』の作業の賜物でありますけれど^^;)7月を迎えれば、連日、収穫作業が続くことになりますなぁ…。次は、キュウリ、そしてナンバンと野菜の苗が搬入され、定植し収穫を待つことになります。「いつまで(何歳まで)同じことを繰り返すのだろう?」就農当初と違って、意欲が薄れているのは、昨年の加工用ナスのKg単価が10円ほど「下った」ことにもよる。「キュウリだけに特化するのも良いけれど、災害にあったり、市場単価が低迷したときに、被害が大きくなってしまうから予防線だわ。」…と、長男『ポン太郎君』には説明しております。加工用ナンバンは、万が一の場合、収穫を2~3日遅らせても買い取っていただける。これまた、お小遣い程度の売り上げでも、予防線のつもりなんですけれどねぇ…。
世の中、「上り調子」なら気分も上々でありますけれど、燃料、資材費は「上って」も、米価をはじめ、農産物価格は「下り」傾向…これでは労働意欲も「上がって」来ませんわなぁ^^;
はてさて、岸田内閣肝入りの「成長と分配」とやらはどうなったのだろう?我が零細な農園でも『成長(上り)』を見込める作物はある。その『成長(売上)』によって、『おやじぃ』への『分配(お小遣い)』も可能ではある。そう信じて働くしかないかぁ…思惑が外れて、経営が破綻(上がり)にならないようにしないとなぁ。気分だけは「上げ」「上げ」でなんてね(笑)

#戦争反対 コロナ禍、戦時不況と気持ちは「だだ下がり」…戦争状態なんて、早いところ「上がり」にしなくちゃいけないよ。

コメント
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