山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

春の山へ(その4) 朝日岳(谷川連峰)

2014年05月15日 | 200名山・300名山

 5月4日(日)

 早起きして朝食を摂っていたら1台、2台と車が到着。少し慌ただしくなる。軽トラでやって来た「軽トラ野郎」(自分のかぶっている帽子にそう書いてあった)が、一番早く登り始めた。自分は、3番目にスタート。時計は5時を指していた。土合登山口の橋を渡ると急な昇りが始まるのだが、その前に用を足す。

                   すぐに陽が差して明るくなる

  

 準備OK、快調にスタート。急な昇りが続くのだが、イワウチワやシャクナゲのピンクがみずみずしく目に入る。東を見ると、木の間から谷川岳が見える。しばらくは朝焼けも見えていた。急がず、ペースを変えずに登っていると、2番目に出発した男性に追いつく。どうも、ここで朝食らし。その内、雪が現れ始めて幾分視界も広がる。先の方に、今朝1番にスタートした「トラック野郎」の姿が見える。後ろから、数名の登山者が登ってくる。雪面が続きそうなのでアイゼンをつけることにした。

                          イワウチワ

  

                        シャクナゲ

 

                       白毛門とテント

  

 登山口から、松の木沢の頭まで登り一息つく。雪の登山道脇にテントが一張り張ってあった。写真を撮るため昨日(?)からきてチャンスを待っているらしいが、この時点では、テントの中で寝ていた。昨年は、アイゼンなしだったので白毛門を見上げたときビビったものだが、今年はピッケルも持参しているので楽しい登山になりそう。

                       白毛門頂上 (8時30分頃?)

 

 白毛門頂上で、「トラック野郎」が休んでいた。さらに、後からきた若者と3名とであれこれ山の話をするが私をのぞいた2名は、このあたりのことをよく知っている。どうも、地元の方らしい。

 ここからが大変だと、「トラック野郎」に脅かされる。そろそろ足のマメが気になり始めていて少し動揺する。しかし、天気は良いし、このチャンスを逃したら又登りに来なくてはならないので頑張ることにする。とりあえず目指すは、笠ヶ岳だ。朝日岳は遙か奥の方でここからは見えないそうです。

                      どちらを向いても雪、雪、雪。

 

                  笠ヶ岳を目指して。登り下りが続きます。

 

 笠ヶ岳の頂上で一休みして、ついに朝日岳頂上に立つ」。10時40分でした。脅かされたほどではなかったがこれで一安心です。

 

                         来た道を振り返って

 

 トラック野郎は、さらに向こうまで行きました。その向こうから縦走者たちがやって来ます。

 

            大きな荷物で大変です。あっという間にやってきました。

 

  白毛門まで帰る(13時10分)と、反対方向からの縦走者に出合います。彼らは、途中の避難小屋などで泊まる計画のようです。

 

 谷川連峰の縦走は、馬蹄形の形をしているようで谷川岳から白毛門までを1~2泊でやるそうです。早い人は1日で済ますと聞きました。

            前後して歩いた男性。白毛門にて。お世話になりました。

 

 白毛門からは、一気の下りが始まる。松の木沢の頭までが急な下りになる。雪は緩んでいて不安はなかった。途中、雪解け水をペットボトルに集めて飲む。溝になったような登山道を流れる水なので、よく見ると泥が混じっている。PM2,5もいっぱい含まれていることだろうが・・・。

  かなり下ったあたりでちょっとしたアクシデント。何かの拍子でころんだのだが、ピッケルの石づち部分が脇腹に突き刺さる。服の上からだったことと、腹部の脇でへその横あたりで不幸中の幸い。脂肪の部分に突き刺さったらしい。抜き取るとき、幾分手応えがあったのでどうしたものかと思ったがとにかく下山を急ぐことにした。かなりへたばって、15時20分駐車場着。

 車に帰り、ピッケルが刺さった箇所を見たら、少し血が出ていたので足のマメ用に買ったカットバンの大型のような奴を張っておくことにした。それよりも驚いたのは、足のマメ。治りかけていたマメがさらに拡大して、中から赤ヨウカンのような傷口が見える。長さ10㎝、巾2㎝ぐらい。これもとりあえず特大のカットバンでおおう。

                              土合登山口 5時

                              朝日岳頂上 10時40分

                              下山      13時20分

           土合登山口の桜。これもオオヤマ桜か?赤色の強い桜です。

 

 時間的に余裕もあるので、今年登る予定の山の下調べに出かける。それは、浅草岳と蒲生岳だ。浅草岳は、以前登った守門岳に近いが、あのときは道路事情もあり登のを断念した山。只見線とほぼ並行して走る国道252号剛をおおしらかわで別れ、ニュウ浅草岳温泉を目指して進めばいい。途中の景色に見覚えがあった。今は、道路も翌整備されているが、以前来たときは崩落のためだろうか、通行止めの標示があった。ニュウ浅草岳温泉を右手に見てなおも進むと道路に雪が出てきて先には進めなくなる。除雪が遅れているらしい。この山は、新潟県と福島県との県境に位置していて、どちらからも登山道があるのだが新潟県からの方が時間的には早いようだ

 続いて、蒲生岳の様子を見に60里越えで只見町に入る。蒲生岳は、会津のマッターホルンとよばれている。田子倉ダムを見ながら只見町に入ると間もなく、特徴のある山が見えて来て一目でそれとわかる。

                                                蒲生岳 

     

   300名山ではないが、会津朝日岳の登山道が数年前から崩落のため登山禁止となっているのでこの山を300名山に入れることにした。数あわせだけれども、会津朝日岳が登れるようになったらまた登りに行こう。福島県は、戊辰戦争でたたかれ、また津波や原発事故でも被害を被っている。それでもへこたれることもないのは賞賛に値する。

           6月に入ると山開きだそうです。その頃又訪れることになる。 

 

 新潟から会津へ越すこの道には、戊辰戦争の折長岡藩の兵士たちが河井継之助と共に越した峠がある。只見町の河井継之助記念館にも寄りたかったがこの継ぎの機会に回すことにした。

                      「80里 腰抜け武士の越す峠」 

                                                継之助辞世の句です。

 下見が終わったので、

引き返すことにした。今夜の宿は、道の駅「ゆのたに・深雪の里」です。夕刻より雨が降る。

   

 

 

                                   これで、昨年から持ち越していた課題がクリヤー出来た。 

 

                                                                   続く  

 

 

 

 

 

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