12月9日
「大山は雪」の情報しきり。日曜日なので沢山の登山者がいるだろうと思いながら出かけました。山は、昨夜降った雪が、白いイルミネーションのようでとてもきれいです。ただ、今日は荒れ模様。それでも、樹林帯は結構穏やか。早々と下山して来る登山者とすれ違う。この人たちは暗い内から登山を始めたのだろうか?下山者の一人に様子を聞いたら、頂上は、ひどく吹雪いているらしい。
風が強くなるのは8合目辺りから。6合目から、ゴーグルを付けて歩く。ゴーグルは、風には効果はあるが曇ってしまうのが欠点。その上頂上付近はホワイトアウトのような状況なので周囲が見えず幾分緊張する。9合目の木道は足下がはっきりしなかったが要所要所にポールがたててありこれが目印になった。しかし、頂上小屋のすぐ近くに着いても入り口がわからなくてウロウロする。
荒れた天気にもかかわらず数名の登山者が。 長居は無用と次々に下りていく。
小屋の温度計は、マイナス1℃~2℃くらい。外は、マイナス10℃を越えていた。
登りには、約3時間かかったが、下りは早い。時間もあったので、阿弥陀堂を回って帰ることにする。
ひっそりと静まりかえっていました。
大山もいよいよ雪。久しぶりに雪山装備で出かける。ピッケルにアイゼン、それに輪カン。GPSも持って行った。ピッケルは、ウッドで年代物となりつつあるが、多くの登山者はストックを使っていたようだ。まあ、大山の頂上までならその方がいいかもしれない。アイゼンはザックに入れたままで結局使わずじまい。ゴーグルは以前購入したまま一度も使っていない代物。電池で風を起こし、曇りをなくすはずのもので性能には幾分期待をしながら持って行きました。しかし、曇った。結構高価だったので残念な気がします。スキーには良いかもしれないが、沢山汗をかくような登山などにはあまり効果はないようです。GPSは宝の持ち腐れの感がある。
靴は、極寒用で冬の富士山ように以前準備したもの。さすがにしっかりしている。足が温かいように感じるし、むれもない。途中、上に着ていた冬用の長袖を脱いだので防寒着(アークツルス)の下は厚めの長シャツ一枚となる。それでも寒さは感じなかった。寒く感じるのは、風のせいで空気自体は温かい。大体、冬場の山での空気(風のない状態での)の温度がマイナス1℃くらいなら温かいと感じる。これが、マイナス10℃を越すと体全体を締め付けられるようで「ゾッ」とする。風でも吹けば、心底から寒さを感じるものだ。冬の富士山や八ヶ岳などの山々で体験できる。
9時10分、駐車場スタート。頂上12時15分。下山が14時。
こんな日荒れた山に登ってもおもしろくない。むしろ、スノーシュウで森や林の中をさまよった方が良い。ゴーゴーと鳴る風の音が、亡者の叫び声のように聞こえて冥府魔道を行くような奇妙な感じになります。荒れた日の冬山のお勧めです。ぜひ一度体験してみてください。きっと、やみつきになるはず・・・・。
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