山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山 地獄谷 春

2023年05月03日 | 最近の大山

5月2日(火)

今日も晴天。地獄谷へ行く。地獄谷とは名前はすごいが大山の秘境、別天地。ただし、こちらはこの季節山好き以外はあまり人は入らない。そういえば、今日の大山夏道コースの登山口には車がいっぱいだった。

       大山馬喰座駐車場より                          こちらは北壁

             

    青空を背景に山が美しい。大山に人が集まるわけです。1700mほどの山にしてはアルプス的な雰囲気が強い。

    

         鳥越峠 木谷登山口からここまで約1時間。ここまでで今日の歩きの約半分は終わる。ホッと一息つく。

             

         この峠への登り口附近でサンカヨウに出会う。ほとんどがまだ早いようです。やっと見つけた一輪。純白がいい。        

              

                          峠の反対側には残雪が。

               

 残雪期は、鳥越峠からほぼまっすぐに降りる。間もなく雪の上に踏み跡を見る。そして、男性が一人上がってきた。小屋泊まりでもしての帰りかと思ったら、下まで行ったからもう帰るとのこと。

 このルートを登り返していることになる。どうも普通の登山者とは違う。そういえば、数年前にこの時期に地獄谷で出会ったような気がする。山菜取りかと思ったら、調査のために来ているそうでした。どこかの大学の教授さんらしいが・・・?このルートを通って谷へ登り降りする人はそういないから、このあたりの地形に詳しい人だろう。

               残雪の上は、歩くのに都合がいいこともあるが、踏み抜かないように注意がいる。

                    

「人皆花に酔うときに 残雪深き山に入り涙を流す山男・・・」 坊がつる賛歌が頭をよぎる。なんで涙が流れるのかこの歌詞がよく理解できなかったが、実際そういう時期にそういう場所に立てばわかるような気がする。詩人の心がわかったようで・・・。

 谷(沢)に降りる。雪解け水がすごい勢いで流れ来る。この近くで昼食。どっぷりと春の山に浸かり下界から切り離された雰囲気。緑いっぱいの中、流れ落ちる水しぶきを聴きながらしばし我を忘れる。たまにはいい。

                                                                        の向こうには槍尾根の槍ケ峰  

                                           

                    この流れは、我々が残雪期に滑る振り子沢から流れ来る

            

               山 桜                           タムシバ

               

                             ミヤマカタバミ

             

  のんびりとした春の一日だったが、やはり疲れるのは、5日ほど前の山行の疲れが残っていたせいだろう。しかし、贅沢な1日でした。