5月2日(火)
今日も晴天。地獄谷へ行く。地獄谷とは名前はすごいが大山の秘境、別天地。ただし、こちらはこの季節山好き以外はあまり人は入らない。そういえば、今日の大山夏道コースの登山口には車がいっぱいだった。
大山馬喰座駐車場より こちらは北壁
青空を背景に山が美しい。大山に人が集まるわけです。1700mほどの山にしてはアルプス的な雰囲気が強い。
鳥越峠 木谷登山口からここまで約1時間。ここまでで今日の歩きの約半分は終わる。ホッと一息つく。
この峠への登り口附近でサンカヨウに出会う。ほとんどがまだ早いようです。やっと見つけた一輪。純白がいい。
峠の反対側には残雪が。
残雪期は、鳥越峠からほぼまっすぐに降りる。間もなく雪の上に踏み跡を見る。そして、男性が一人上がってきた。小屋泊まりでもしての帰りかと思ったら、下まで行ったからもう帰るとのこと。
このルートを登り返していることになる。どうも普通の登山者とは違う。そういえば、数年前にこの時期に地獄谷で出会ったような気がする。山菜取りかと思ったら、調査のために来ているそうでした。どこかの大学の教授さんらしいが・・・?このルートを通って谷へ登り降りする人はそういないから、このあたりの地形に詳しい人だろう。
残雪の上は、歩くのに都合がいいこともあるが、踏み抜かないように注意がいる。
「人皆花に酔うときに 残雪深き山に入り涙を流す山男・・・」 坊がつる賛歌が頭をよぎる。なんで涙が流れるのかこの歌詞がよく理解できなかったが、実際そういう時期にそういう場所に立てばわかるような気がする。詩人の心がわかったようで・・・。
谷(沢)に降りる。雪解け水がすごい勢いで流れ来る。この近くで昼食。どっぷりと春の山に浸かり下界から切り離された雰囲気。緑いっぱいの中、流れ落ちる水しぶきを聴きながらしばし我を忘れる。たまにはいい。
の向こうには槍尾根の槍ケ峰
この流れは、我々が残雪期に滑る振り子沢から流れ来る
山 桜 タムシバ
ミヤマカタバミ
のんびりとした春の一日だったが、やはり疲れるのは、5日ほど前の山行の疲れが残っていたせいだろう。しかし、贅沢な1日でした。