山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

年末・年始の上高地(その3)

2019年01月08日 | ぶらり

元日は特に寒かった。梓川の向こうに朝日が当たり、前穂から吊り尾根そして奥穂と輝きを増していた。いつもはカメラマンの姿を見るのだが今日は一人も見当たらないのはなぜだろう。

 川岸まで下りて中州にわたる。昨夜降った雪は気温が低かったせいか結晶が大きく成長していて、おもしろい形をしている。よどみの水は凍っていて、その上に精巧に作られた雪の勲章のように散らばっている。

                

 カメラを持つ手が冷たくて、写真1枚写すたびにポケットに手を入れる。

                   

                 しぶきも凍るとは、このことだ。ガラス玉のように凍り付いていた。

             

                                 まさに別世界

                   

 

                

 

              

 

                

  雪の芸術が堪能できた。

 写真を撮り終えてテントをたたむ。おととい来たばかりの道を釜トンに向かって引き返す。途中、タクシーと宿に電話を入れておく。今日は元日だ。来る人帰る人はぽつぽつ。

 車の中で、運転手さんが、上高地は今世界の上高地ですと言われた。そして、ダイヤモンドダストがみられるのは、上高地と北海道だけですと自慢そうに話された。上高地は確かに標高が高いから気温も低くそういう現象がみられるのだろう。しかし、国内でもまだ他の地方でみられるのではないかとも思う。

 宿について温泉に浸かって蕎麦を打ってあげた。大体の道具はここに置いてあり、他に必要なものは持参してきていた。夕食で他のお客さんと一緒に食べた。

   


年末・年始の上高地(その2)

2019年01月08日 | ぶらり

 

   31日は大晦日。徳澤の天気はよい。暗いうちから登山者の足音が聞こえる。今日、明日は好天にめぐまれるはずだ。松江を発つときに予想したとおりになったが登るのをあきらめていたので明るくなるまでシュラフのなかでゴソゴソしていた。

 8時過ぎに食事を終えて横尾まで行ってみる。

                              横尾から仰ぐあの山は?

                       

                         雪煙が上がっている。前補北尾根だろうか。

                  

                                                                                      横尾のつり橋

                 

                               梓川の水量は少ない

                 

 横尾から蝶ケ岳に登るルートがあるので少し歩いてみた。トレースもあり雪は少ない。登るだけなら問題はなさそうだが帰りは大変だろう。アイゼンを忘れたのは大失敗だった。後ろ髪をひかれる思いで引き返すことにした。まあ、来年もあるし山は逃げない。

 徳澤まで帰る途中、雪面が嫌にキラキラしていた。雪というより氷の結晶が太陽に反射して光っていた。自然のイルミネーションといったところか。昨夜、ダイヤモンドダスト現象があったのだろう。

                  


 徳澤まで帰りテントをたたみ上高地まで帰ることにする。

                              また元日を小梨平で迎えることになった