大山で壁といえば、北壁と南壁。西は桝水高原だから壁はない。そして、この度訪れる東壁はほとんど人気はなさそうです。この東壁という言葉自体知っている人はまれではなかろうか。
その位置を間単にしめせば、三の沢・槍尾根の東側となる。ルートは、駒鳥小屋から地獄谷へ下りて、振り子沢へ向かう道(河原)をすぐ左に入ればいい。これが本沢と呼ばれてるがあまり人は入らない。しばらく行くと、キリン沢を左奥に見る。さらに進むと壁沢、3本槍沢を見ることになる。 5月から6月初旬にかけては、残雪もあるので歩くのにはあまり苦労しない。この頃、沢筋にサンカヨウの花に出会うことが出来る。
9時、鍵掛峠下の健康の森駐車場に車を止める。日曜日でもあるので満車状態だったが、なぜか1カ所だけ空いていた。このコースに登山者がこんなに多いのかと奇妙に思ったが、バードウオッチングの人たちも結構いたので納得する。
分かれ。ここで一休み。右に行けば鳥越峠。左は文殊堂へ。
鳥越え峠まで約1時間弱。雪渓が残っていてびっくり。
この辺りのサンカヨウは盛りを過ぎていた。歳の頃では、30最前後か。
この小屋だけは昔のまま。 ここまで約2時間でした。
左本沢、右振り子沢(隠れて見えない)
いよいよ未知の世界に入ることになるが、キリン沢までは知っている。以前、この沢へ下りたことがある。やはり雪渓が残っていた。途中、ちょっとやばいところがあった。
徐々に雪が出てきます。興味津々。
雪渓の下。ちょっと迫力がある。
これは壁沢。キリン沢、壁沢、3本槍沢と続く。こちらからの槍尾根は立派です。
本沢は、奥に入るほど良くなる。これが3本槍沢。沢が3本に分かれるからか。
左の沢が一番いい。真ん中は、瀧があって進めない様子。右も奥まで入れた。
まずは、左の沢を詰める。
大山の秘境といえる。雪がなかったらここまで来るのはどうだろうか。東壁を滑り下ればここに出て来るのだろうか。?
冬用の 帽子が落ちていました。誰のだろう?
最深部です。 雪で埋まっている時期に一度詰めて見たい。どこに出るのかおもしろそうだ。
真ん中の沢です。ここも雪で埋まっていればおもしろそうです。 東壁を滑れば案外ここに出るかも?
最後に、右奥の沢に入る。 ここだけサンカヨウが咲いていた。バックは烏ヶ山。
右奥の沢は、ここで雪渓はおわる。
初めての東壁見参。残雪期でないとちょっとは入れそうにないが、良いところですネ。 沢のサンカヨウはまだ早かった。1~2週間後あたりがいいかも。但し、これは沢の状態にもよる。振り子沢へは入らなかったがかなりブッシュが伸びていたようです。左手の沢の最深部で時計を見たら2時。駐車場着が4時でした。途中、タキナを少し採ろうしたが止めました。
おまけ。
左の沢を詰めていたら稜線に人影が・・・。4人組でした。駒鳥小屋の少し上で出会うことになる。キリン尾根を詰めてから地獄谷へ下り、すぐに引き返すとのことでした。