山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山山開    平成25年6月

2013年06月03日 | Weblog

 2年ぶりに山開きに参加する。

 5月30日(木) テント張りに下山キャンプ場へ。天気はまあまあだったが、明日からの予報は良くない。テントを立てて一旦引き返す。

                    

 翌31日(金) 再び大山へ。食料などの荷運びを手伝い、後はひたすらビールを飲む。仕上げは焼酎。さすがに翌日は二日酔い加減だが、剣沢に入る。大神山神社から下宝珠までは何度も休む。心臓がドキドキして息が苦しいのは、昨夜の酒が残っているからだ。

 剣沢に入り一安心。ここに入るのは、残雪期のスキーの時以来。あの時期は、すべてが雪の下だから見通しもいいが、今は若葉に被われて視界は良くない。雪の剣沢も良いが、若葉に被われた剣沢もいい。静かに、自然の時が流れているのを身をもって感じる。今年は、もう見ることが出来ないかとあきらめ加減だったサンカヨウが、土砂に埋もれた残雪の横斜面に咲き誇っていた。剣沢は、途中まで登り中宝珠へ抜ける。尾根筋にはマイズルソウやユキザサが。突如、激しい落石の音がする。中の沢辺りで発生しているらしい。音の激しさから、かなりの崩落のようだがここからは見えない。

 下宝珠を下っていると下から団体さんが登って来た。時間的に見てユートピアまでは無理なようだから展望と、花々を見て途中から引き返すのだろうか。先頭をあがってきたガイドらしき人に、「鈴は公害になりますから外してください」と注意される。これにはびっくりした。少々突発的なことなので少し腹も立った。どうも、熊のいない大山では鈴は不要だということらしい。「鈴の音が公害」とは、初めて聞くことだからもう少し説明を聞きたかったが、すれ違いざまのことなので立ち止まって話すことも出来ずじまいだった。ただ、「鈴が必要な所では標識があります」といわれたのにはひっかかったが・・・。

 確かに山小屋等の中では、鈴の音は迷惑千万だ。鈴の種類にもよるが、高価な鈴ほどよく響くから、耳につく。案外、イライラする人もいるだろうし、睡っている人など目が覚めるかもしれない。私も、北海道の山小屋で注意されたことがある。

 しかし、大山などの山の中ではどうだろう? 人気のない山中で聞く鈴の音は、何か「ホッ」とすることがある。(ただ、数十名もの団体の誰もが鈴を着けていれば話は別。どこかの山の宗教団体の登山かと間違えられることもあるだろうし、公害といわれても仕方がないかもしれない。) それに、近年大山には熊が出るとの噂もあるし、「熊注意」の看板もある。

 釈然としないで大神山神社まで下りたら、丁度目の前に鈴を着けた人がいたのでこの話をしたら「ムッ」としたような顔をして「それはおかしい」といわれた。多分、大半の人はそう思うはずだ・・・。

 一度大山の案内でこのことに関して納得のいく説明を聞きたいと思う。

 大山山開きの話が鈴の話になってしまったが・・・。

 6月1日(土)は夕刻から雨。恒例の松明行列が始まる頃から小雨となる。それでも多くの人は、松明を片手に行進して山開きのムードはいやが上にも盛り上がった。博労座の広場には沢山のお店が並び、ステージでは僧兵太鼓に合わせて女子高生書道部により「書」が書き上げられた。天候はよくなく、傘や雨具姿での参加となった。夜半、ひとしきり降っようで雨音を聞きながら寝入っていた。

 6月2日(日)、朝は小雨模様。頂上での神事は取りやめて、下界で行うとの情報だった。後で知ったことだが、結局は頂上神事となっていた。この日は朝から片付け。濡れたテントは残して下山する。結局は、頂上に登らず、松明行列にも参加しない大山山開きでした。まあ、これがいつものパターンです。それにしても、緑したたる新緑の大山は素晴らしかったし、ビールもうまかった。                                                              

  鈴に関しては、もう少し調べて後日とします。

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