知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

リーダーの役割

2012年12月18日 | スキルアップ
田中真紀子氏が落選し、
 自爆テロ解散だった
と語ったそうです。

http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY201212180098.html
朝日新聞より。


まさに、そんな感じです。

4分の1まで減らすということは、
 通常ではありえない。

明らかに、党首という民主党のリーダーとしては判断ミス。

(国家運営という点では、また別の評価になります。)


争点を明確化するために、民主党のリーダーとしての役割を考えてみると、
 民主党議員を守る
というのが、リーダーの役割。

政治は、数。
数が多いほど、意見が通りやすい。
政党の掲げる政策を実現しやすくなる。

政策を実現することで、民意を反映させ、国民が幸せになれるような国家を目指す。

これが、政党の役割。


そうすると、
 選挙で負けない時期に選挙を行う
というのが、
 議員を守る
ということなので、
 民主党の党首としての役割
に適う判断であるということになります。

論理的に思考すると、
 あの時期に解散をするメリットは全くない
ので、
 まさか解散を決断するとは…
というのが、多くの議員の本音だったはず。


難しいのは、
 個人の感情とかポリシーとどうバランスをとっていくのか?
ということです。

これは、組織人の葛藤。

例えば、
 会社のトップとして、会社の不正を発見した。
 違法とまでは言えないが、不祥事とはなる。

どうすればよいか?

 公表する。
 内々で処理し、是正する。

 公表すれば、会社が大打撃を受け、破産するおそれがあった場合は?

会社や会社の従業員、その家族を守るためには、どうしたらよいのか?

経営判断。


こういうのは、答えがないため、
 自分で考えて、傷口が広くならないようにする解決方法
を考えていかなければならないわけです。


潔く全部認めて破産するという会社もあります。
認めた上で、うまく改善案や善後策を打ち出し乗り切る会社もあります。
当然、内々で処理する会社もあります。
内々で処理しようとして、発覚して、結果としてさらにダメージを受ける会社もあります。

こういうのは、
 リスクマネジメントの経営判断。

昔の自民党はこういうのがうまく、のらりくらりと政権を維持し続けました。
ロッキード、リクルート事件など、逮捕されても政権を明け渡すことがなかった。

こういったスキルも、目的を達成するためには必要なのかもしれません。
 きれいごとだけでは、結果が残せない。

野田氏の解散は、
 「近いうち」という言葉を実行したという意味では、誠実な対応。
 守るべき多くの仲間の地位を奪ったという意味では、冷酷な対応。

 辞任して責任を取りました。

おそらく、歳費を当てにしていた選挙が強くない多くの民主党議員からすれば、
 そんなことで責任をとったというな
という感じだと思います。

ただ、延ばしても、結果は大して変わらなかったとは思いますが、
 政党交付金などで、民主党はかなりのダメージになる
はずです。

(反面、じり貧だった自民党は、お金に余裕ができて喜んでいるはず。)

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