知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

点⇒円⇒球

2012年12月07日 | スキルアップ
前回の続き。

一つのスキルを点とします。
あなたは、勉強の末、資格を取得し、「点」を一つゲットしました。

 ゲット⇒・

ただ、そんなに評価されないし、食べてもいけない。

そこで、別の資格をゲットします。 
またまた、点を一つゲットしました。

 ゲット⇒・      前の点⇒・ 

それでも、食べていけない。
そこで、 ・          ・           ・ 

点がいっぱい。これが、資格マニア。


点を持っている人は、結構いるわけです。
そのため、点で勝負しても、希少性は生まれない。

希少性を生み出すためには、
 関連する点を集めて、円にしていくということ。

 ・・
・・・・
 ・・

点をゲットする際には、
 前回の点との論理的な脈絡を考えて選択する。

 なぜ、その点をゲットしたのかを説明できるようにする
ということです。

これが、「面」の話。

点が面になると、問題解決能力が高まるので、
 希少性が生まれる
はずです。

ちょっと、応用ですが、
 この「点」は、自分で作らなくてもよい
わけです。

つまり、
 「点」(スキル)を持っている人と協力する
ことによっても、補完できる。

これが、コントロール第三原則。
コントロールできないことも、
 他の人やモノの力を借りることでコントロールできるようになる場合がある。
(コントロールの3原則は使える考え方です。自画自賛)

最近、起業でタイアップやコラボレーションがはやっているのも、
 一つの企業の点では、希少性がない
が、
 他の企業と協力して面にしていくことで、希少性を生み出す
ことができるため。

ワンピースが引っ張りだこになっているのも同じ理由。
ワンピースには「集客力」があるからです。



そして、
 次に、スキルを掘って深くしていく。

これは、前回の磨くという作業。

洗練されたスキルにしていけば、
 それだけ希少性が生まれる。

これは、当たり前のことを徹底するという手法。

 行政書士では食っていけない。
行政書士の業界でよく言われています。

ただ、どんな手続も迅速にこなしてしまう行政書士なら、
 信頼を得て希少性を生み出す
ことができるわけです。

さらに、その行政書士が、司法書士や弁護士などとタイアップして、
 そこだけで全ての手続が可能である
ということになれば、
 他の行政書士との差別化が図れる。

これが、
 「円」を掘り下げ、「球」にする
ということです。 


あとは、自分のコンフォートゾーンを決める。

どの程度の球が自分にとって心地よいか。

ただ、やみくもに「球」を大きくすれば、
 影響力は大きくなりますが、その球を扱うのが大変になる
わけです。

また、大きくなればなるほど、機動力は失われる。

大企業病というのは、まさにそれ。


かつてソニーの井深氏は、ソニーがまだ小さな会社だったときに、
 大企業ができないことをやる
と言っていたそうです。

そして、斬新な商品をどんどん出していった。

しかし、いつの間にか、
 球が大きくなり、機動性が失われた。

スキルも組織も大きくすればよいというものではなく、
 自分や時代に適合するサイズがある
と思います。


どんなにスキルを深め、すごい人物になっても、
 それを理解する土壌がなければ、お金にはつながりません。

これは、ゴッホなどの技術家がよい例。

食べていくには、モーツアルトのように、顧客に受ける作品を作る必要もあるわけです。

(関係ないですが、2013年はダヴィンチやミケランジェロ、ルーベンス展が開催される年です。
かなり楽しみです。ルーベンスはフランダースの犬のネロが愛した画家。)


会社の規模も自分のスキルも、
 大きくすればよいというものではなく、快適なサイズを目指す
とよいと思います。

大きなスキルは、
 排気量の大きい高級車
のようなものです。

羨望や名声も、影響力も、収入も手に入るかもしれないですが、
 たくさんの税金、難しい仕事によるプレッシャー、大きな責任、日々の努力、多忙な日常など
 失うものや犠牲にする「燃料」も多くなる
わけです。

大きければよいというものではない。

これが、スキルアップの際に必要な視点です。


ただ、まずは、点を一つ一つゲットし、
 ゲットした点を掘り下げていく。

その努力からスタートです。
僕も快適な大きさを探しているところです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする