YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Britain's Royal Family

2011-05-01 19:49:28 | 雑記
先週、ウイリアム王子の結婚式もあった事だし、隠れ皇室ファン(日本、イギリスを問わず)も多いと思うので、WSJ で見た家系図をリンクしておきます。

今年アカデミーを取った、映画 "The King's Speech" の主人公である吃りのジョージ6世から始まっています。(右下にフルバージョンもある)

Atlas Shrugged

2011-05-01 11:11:32 | 映画
この映画の原作者である Ayn Rand については、恥ずかしながら、Helen Mirren の演じる濡れ場(全くの期待はずれだった様な記憶が)を観たくて "The Passion of Ayn Rand" を貸しビデオで観た事があるだけであり、ほとんど知らない。映画 ”The Passion of Ayn Rand" 自体は、彼女の思想とかは全く記憶が無いので、そう言う意味では、駄作であったと思う。

原作である小説の "Atlas Shrugged" については、藤森かよこさんという方のこれとかこちらのサイトが詳しい。(藤森かよこさんの日本アイン・ランド研究会のサイトはこちら。Ayn Rand より、藤森かよこさんのファンになりそうだ。)

なぜ、こんなに Ayn Rand が気になるかというと、昨年読んだで面白かった一冊に Ron Paul の "End The Fed" の中にその名前が登場していたからである。その上、彼女とグリーンスパンとの関係も登場している。

泥縄で調べてみると、彼女は、リバタリアンの代表する思想家、小説家という位置付けがあり、Objectivism (客観主義)と呼ばれるを提唱している。(客観主義については、再び藤森かよこさんのこちらをどうぞ)

さて、肝心の映画、"Atlas Shrugged" であるが、今回は、Part I で、全部で3部作となるらしい。内容については、苺畑のカカシさんこちらのエントリーが詳しくて、非常に良い。(手抜きで申し訳ない)

普通の人も、映画の中のリベラル的な発言は余りの大仰で臭いのだが、内容的には現実の政治家が言っている事と同じである所に、気付いてくれれば良いのなーというのが正直な感想である。それこそが、Ayn Rand が言いたかった事なのである。映画だけにセリフ回しが幼稚に聞こえるが、彼女の思想を理解するキッカケと考えれば、有意義であろう。今後、デフォルメされ過ぎて荒唐無稽になり、メッセージ性がなくなってしまうのではないかと心配はある。

大震災の影響で、恒例のゴールデンウイークを利用した日本からのアメリカ出張が減って、出張者のお世話が無くなった手持ち無沙汰の一週間になる人には、お勧めである。内容的にも、出来ばえ的にも、是非にという感じの作品ではないが、観て損をする事は無い。

小説の週末は、リベラル的なユートピアが結局は破綻してしまうらしい。Part I では姿を現さない裏の主人公である John Galt が集めたやる気もあり才能もあり人々が、立ち上がる所でおわるらしい。

独立系プロダクションで製作されており、公開先も限られていたが、保守系のテレビやラジオの宣伝で徐々に人気が出てきており、配給するフイルムが足りなくなっているとの報道があった。アメリカの税金申告締め切り日の4月15日が一般公開日であったが、デトロイト地区では少し遅れた。今では、いくつかの映画館で上映されている。Part I の興行的成功で、ハリウッドが続編製作に興味を持っているらしい。

映画としての出来は、ギリギリ合格という所か。低予算で製作された哀しさが所々に顔を出すのが惜しい。日本で公開される日は来るのだろうか?『肩をすくめるアトラス』で翻訳出版されているので、邦題も同じになると思う。

小説をじっくり読んでみたい気もするが、もの凄い量みたいなので、これも老後の楽しみにしておこう。

土曜日の午前中に入場したので $5、ラージポップコーンとスモールコーラで計 $12。(ラージ、ラージのコンボは $13 だったので、ささやかな節約とトイレを気にして、コーラはスモールサイズ)