YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

オバマは社会主義者である

2011-05-02 10:11:01 | アメリカ政治
更にガソリン価格が上昇している。生活に直結するだけに、ここに来ての支持率低下の大きな要因ともなっているので、オバマは、4月22日のラジオ演説に続き4月30日のラジオ演説もこの話題となった。気になると止まらないらしい。

政策的には移り気なオバマにしては粘着的な所をみせている。理由は、ただ1つ、民間企業、石油大手を非難する事が出来るからだ。(今週分の映像と原稿はこちら

仮にもアメリカ大統領が、ガソリン価格上昇に関して、固有名は出さないものの石油大手と名指しした上で、ガソリン価格の上昇で儲けてるだの、昨年より利益が30%増えているなど口が裂けても言ってはならない事であろう。(一応、企業の成功に問題は無いと断っているが、これは裏を返せば、大問題だと言っているのとイコールであろう)

石油業界に対する補助金を全面廃止するように議会に提案するとしているが、もしそのような事をするなら、業界を問わず、全ての補助金をカットしないと理屈が合わないだろう。クリーンエネルギーには、投資と言う名目で補助金を出す事は、全く辻褄が合わない事になる。

オバマを最も左寄りのリベラルことは自明であるが、社会主義者であると決めつける事はしなかったが、やっぱりここはハッキリしといた方が良いだろう。

オバマは社会主義者である。その上、アメリカのポピュラリズムを非常に上手に利用した能力のない独裁者体質のゴロツキ政治家である。

このような演説を許してしまう以上、オバマ政権、ホワイトハウスの皆、社会主義者か、気骨の無いおべっか使いか、何が起きているか全く理解出来ない人か、そんな事どうでも良くて権力が欲しいばかりの集団であるとしか考えられない。

こんな演説を聞いたあとで、"Atlas Shrugged" なんて映画を見ると、つくづく「真実は小説より奇なり」だと思ってしまう。目の前で、本物のアメリカ大統領が、三流のシナリオライターでも書けない様な突拍子も無い演説を、それも毎週の様にしているのである。