YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Banned President Bush Irish TV Interview in 2006

2010-09-16 05:05:45 | アメリカ政治


政治的に目覚めた現在では、保守的な考えになっているが、ブッシュについては、キリスト教原理主義者の阿呆というイメージを持っていた。多分にオリバー・ストーン監督の映画 "W." の影響が強かった様に思う。(イギリス首相であったブレアのが最近出版されたが、ブッシュの知性について高い評価がしてあるらしい。クリントン、オバマについても持ち上げているので、リップサービスの可能性もあるが)

今にして思うと、オリバー・ストーンは、非常に政治色の強い監督で "JFK" なんて言うケネディの暗殺についてトンでもない偏見に満ちた映画を製作してたりする。(因に、私はケネディ暗殺の陰謀説を唱える人を、日米を問わず信用しない事にしている。非常に有名な事件でもあるので、その人の知性(?)を計るリトマス試験紙として使っている)

このテレビインタビューは、2006年にアイルランドでのものだそうだ。海外でのインタビューという事で、ブッシュ大統領もリラックスしているのか、かなり本音に近い感じで喋っております。インタビュアーは、勉強不足でヒステリックな典型的なリベラルで、自分の質問にブッシュが真剣に答えて、攻めるつもりがシドロモドロになり、話題を変えようとして、嗜められている。

米軍兵士の死ぬ事を自分が一番考えている事(これは最高司令官として一番大事な事だと思うが、何のてらいも無く言い切れるところが清々しい)、アメリカ人の多様な価値観への誇りや、キリスト教が非常に個人的なもので政策との関係は無いと言い切っていた事などなど、大統領としての資質が抜群であった事を図らずも遺憾なく示していると思う。大統領としての評価は、歴史に委ねるときっぱり言い切っていた。

中間選挙まで50日を切り、共和党も民主党も生臭い話ばかりで滅入っていたが、リフレッシングな映像であった。