00037 加子母水無神社祭
岐阜県中津川市加子母(旧加子母村)中切。
水無神社
祭は9月下旬。
山車2臺を曳く。
山車上で湯取り神事をおこなうからくり人形があって湯取り神事祭ともいう。
人形は明延宝2年甲寅歳8月(1674)の古いものだが作者は不明。古来より伝わる「湯取り神事」で、山車上段の樋の前方の釜の湯を巫女が笹につけて観客に振りまいて魔除けのお祓い神事を演じる。同時に禰宜人形は御幣を振る。このあと山車の宮入が行われ、神社前の坂をのぼる。前人形の采振り禰宜の所作で伊勢神宮の神木陸曳きに使われる太い曳縄綱で、一気に坂道を上がるが、このとき綱を持った青年たちが大声をあげて途中で突然任意の方角に駆け出し、観客を綱の内にとりこんでひきたおしてしまう荒っぽい行事がある。
みごと観客を綱のうちに取り込むと歓声や笑い声が上がる。
いちど撮影をしていたときこの綱にとりこまれ、もみくちゃにされ、引き倒されて各所をすりむき、カメラは大破してしまったことがある。
祭見物は、玉垣の上から拝見するのが賢明だ。
明治座と加子母歌舞伎
東濃地方(美濃東部)は「地芝居」が盛んで、
加子母の明治座は昭和48年に加子母歌舞伎保存会が発足し、毎年秋には村人たちにによる地歌舞伎が上演される。歌舞伎役者市川団十郎さんの監修で、大歌舞伎の役者さんと村人の役者が創作歌舞伎「袈裟と盛遠」を演じたのも自慢である。
明治座は小高い山のふもとにあり、興行が近くなるとなると各色の幟がはためいて、いやがうえにも雰囲気をもりあげる。建物は明治27年建造の古い農村舞臺で、本格的な回り舞台にセリ、両花道や二階席も設けられた珍しい劇場形式の建築物。県指定有形民俗文化財の指定を受けている。
昼夜興行の通し狂言では、いまでは中央で見られなくなった歌舞伎も演じいられている。水無神社秋祭とあいまって村人のおおきな楽しみだった。
参考
・高山市(旧宮村)に飛騨一ノ宮水無神社
・長野県木曾に水無神社
がある。
地芝居
近隣地
・各務原市村国座
・東白川
・中津川市
・恵那市
・瑞浪市の相生座
・福岡の常磐座
・蛭川
・下呂の鳳凰座
・長野県大鹿座
・静岡県佐久間
など。
岐阜県中津川市加子母(旧加子母村)中切。
水無神社
祭は9月下旬。
山車2臺を曳く。
山車上で湯取り神事をおこなうからくり人形があって湯取り神事祭ともいう。
人形は明延宝2年甲寅歳8月(1674)の古いものだが作者は不明。古来より伝わる「湯取り神事」で、山車上段の樋の前方の釜の湯を巫女が笹につけて観客に振りまいて魔除けのお祓い神事を演じる。同時に禰宜人形は御幣を振る。このあと山車の宮入が行われ、神社前の坂をのぼる。前人形の采振り禰宜の所作で伊勢神宮の神木陸曳きに使われる太い曳縄綱で、一気に坂道を上がるが、このとき綱を持った青年たちが大声をあげて途中で突然任意の方角に駆け出し、観客を綱の内にとりこんでひきたおしてしまう荒っぽい行事がある。
みごと観客を綱のうちに取り込むと歓声や笑い声が上がる。
いちど撮影をしていたときこの綱にとりこまれ、もみくちゃにされ、引き倒されて各所をすりむき、カメラは大破してしまったことがある。
祭見物は、玉垣の上から拝見するのが賢明だ。
明治座と加子母歌舞伎
東濃地方(美濃東部)は「地芝居」が盛んで、
加子母の明治座は昭和48年に加子母歌舞伎保存会が発足し、毎年秋には村人たちにによる地歌舞伎が上演される。歌舞伎役者市川団十郎さんの監修で、大歌舞伎の役者さんと村人の役者が創作歌舞伎「袈裟と盛遠」を演じたのも自慢である。
明治座は小高い山のふもとにあり、興行が近くなるとなると各色の幟がはためいて、いやがうえにも雰囲気をもりあげる。建物は明治27年建造の古い農村舞臺で、本格的な回り舞台にセリ、両花道や二階席も設けられた珍しい劇場形式の建築物。県指定有形民俗文化財の指定を受けている。
昼夜興行の通し狂言では、いまでは中央で見られなくなった歌舞伎も演じいられている。水無神社秋祭とあいまって村人のおおきな楽しみだった。
参考
・高山市(旧宮村)に飛騨一ノ宮水無神社
・長野県木曾に水無神社
がある。
地芝居
近隣地
・各務原市村国座
・東白川
・中津川市
・恵那市
・瑞浪市の相生座
・福岡の常磐座
・蛭川
・下呂の鳳凰座
・長野県大鹿座
・静岡県佐久間
など。
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