暘州通信

日本の山車

◆16442 矢田神社

2011年04月28日 | 論攷 延喜式神名帳
◆16442 矢田神社
□所在地 京都府京丹後市峰山町矢田谷山
□旧国名 丹後國
□現社名 矢田神社
□旧社名 
□祭神
イカガシコオノミコト 伊加賀色許命(伊香色雄命)
□汎論
  矢田神社は、延喜式神名帳丹後國丹波郡に記載される、丹後國六十五座のうちの一座。祭神のイカガシコオノミコト(伊加賀色許命、伊香色雄命)は、ニギハヤイノミコト(饒速日命)六世の孫だといい、物部氏の祖先である矢田部氏を祖とするいわれる。野田川町には、物部神社がある。
しかし、もとは羽衣天女である天酒大明神豊受賀能売命だったといい、明治四年にイカガシコオノミコト(伊加賀色許命。伊香色雄命)となった。
境内には五面の【社日塔】とよばれる石塔があり、五面は、
オオナムチノミコト(大巳貴命)
ウカノミタマノカミ(倉稲魂命)
スクナヒコナノミコト(少彦名命)
ハニヤスヒメノミコト(埴安媛命)
アマテラスオオミカミ(天照皇大神)
をあらわしていて、かつては出雲系の神を祀る神社であり、アマテラスオオミカミ(天照皇大神)は、イカガシコメノミコト(伊加賀色許賣命)【日命】が置き換えられたかもしれない。
 【矢田】の名称は、『丹後国風土記・逸文』にある【比治の天女】と関わりがあるという説があり
天女が養父(ヤブ)から、矢田(ヤタ)に移ったのだという。【日氏】を祀る神社だったことも否定できない。
 徳島県吉野川市川島町桑村には、伊加加志神社(いかがしじんじゃ)があり、イカガシコオノミコト(伊加賀色許雄命)、イカガシコメノミコト(伊加賀色許賣命)の神が祀られている。
 イカガシコメノミコト(伊加賀色許賣命)は、開化天皇の后女で、崇神天皇の母にあたる。通称を【ヒノミコト・日命】と言い、吉野川市川島町では、この神社を【日命大明神】と称していたという。

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