暘州通信

日本の山車

●686 フェロシルトの処理

2006年04月18日 | 行政・司法問題
■フェロシルトの搬出が難航しているようだ。■収容先確保が困難なのが最大の理由という。
■その先を考えてみよう。
■仮に完全回収が行われれば、そのフェロシルトは完全無害化されるのか?
■たとえば搬出先の三重県環境保全事業団三田処分場ではどのように処理するのか? ■報道はここを取材し追求してほしい。
■見ぬもの清しという。■情報不十分だが、三田処分場で行われている処理というのもかなりいい加減なものらしい。■端的に言うと、希釈して基準濃度以下にまで薄めあとは伊勢湾に海洋投棄。■漁業組合には若干の保証金を渡してお茶を濁す。という想像もつかないお粗末な処理がすすめられているらしい。
■ある試算によると、フェロシルトを回収して処理する費用は1トンあたり1万5千円から2万円という。100万トン処理するのに150億円から200億円といわれる所以だ。
■このたび長久手にも近い瀬戸市幡中には150から250万トンの混合フェロシルトが埋設されていることが分かったという。前記の計算式をああてればここだけで150億円から250億円の撤去終末処理費用がかかるとみられる。
■受けいれ先の三田処分場は今日も出てくる石原産業の産廃処理に追われている。
■搬出したフェロシルトの処理が優先されるはずはないのだ。
■フェロシルト埋設地からフェロシルトが全量搬出されればことは解決とはならない。■市民運動の成果は評価されるだろうが……。■じつは問題がその先に移るだけのこと。■何百億円かけた回収と処理費用は、世論に対する欺瞞である。
■運び先で丁寧な無害化処理が行われるなどと考えていればとんでもない見当違い。■かつ、その処理が何時終わるか見通しも立たないようだ。
■フェロシルトの埋設されている近隣で、100から150億円をかけた新鋭処理場を建設する。稼動するまでフェロシルトが流出・飛散・地下浸透しない処置を行い、処理場が運用できるようになったら逐次移動処理する。フェロシルトの処理が
終われば。産廃処理場に移行するのだ。
■フェロシルトに含まれる有害物質はフェロシルト1万トン中1トンにも満たないだろうと推定されている。0,01パーセント以下である。すなわち99.99パーセントは石膏と酸化鉄で、安全無害な物質なのだ。
■有害・無害の分離が処理工程で可能となれば、現地処理に異議をさしはさむ余地は無いようにおもう。
■行政と学者は信用を落とした。■正論も市民は無条件に受け入れない疑心暗鬼が先行してしまっている。■現地処理に猛反発がおきるのもそのためだ。
■むずかしい説得になろうが、一日もはやい解決方法とは何か? 真剣に議論すべきだ。