論攷 斐太ノ工 五二
「これは仮説である」
【ヒキ氏】は、古代には【日氏】の一族、あるいは支族だったろうと考える。
日置氏の事蹟を列挙すると、その分布には偏りが見られる。日置氏の足跡の見られない県は、すでに述べたように、東北地方では、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県は皆無。関東では、茨城県、栃木県、群馬県など北部には見られない。東京都、神奈川県にも見当たらない。甲信越では、山梨県。東海地方は、静岡県。畿内では、奈良県に見当たらない。中国では、島根県、広島県に見当たらない。四国では、徳島県、香川県、愛媛県、高知県のいずれにも見当たらない。九州は、福岡県、佐賀県、長崎県に見当たらず。
沖縄県にも見当たらない。
これは筆者が無作為にしらべたものであって、そんなに精密に検証したものではない。日置氏の事績がないといっても絶対にないと断言するわけではないので、誤りや遺漏があったら教えていただければ幸いである。
しかし、忌部氏は、出雲忌部。阿波忌部。讃岐忌部。紀伊忌部。筑紫忌部。伊勢忌部んど分派の忌部氏がありそれらの中には日置氏の含まれない県があることを併察すると、ひとつの可能性として大和朝廷に仕えるようになった日置氏は、【忌部氏の姓】に変更があったのではないかと推定される。
「これは仮説である」
【ヒキ氏】は、古代には【日氏】の一族、あるいは支族だったろうと考える。
日置氏の事蹟を列挙すると、その分布には偏りが見られる。日置氏の足跡の見られない県は、すでに述べたように、東北地方では、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県は皆無。関東では、茨城県、栃木県、群馬県など北部には見られない。東京都、神奈川県にも見当たらない。甲信越では、山梨県。東海地方は、静岡県。畿内では、奈良県に見当たらない。中国では、島根県、広島県に見当たらない。四国では、徳島県、香川県、愛媛県、高知県のいずれにも見当たらない。九州は、福岡県、佐賀県、長崎県に見当たらず。
沖縄県にも見当たらない。
これは筆者が無作為にしらべたものであって、そんなに精密に検証したものではない。日置氏の事績がないといっても絶対にないと断言するわけではないので、誤りや遺漏があったら教えていただければ幸いである。
しかし、忌部氏は、出雲忌部。阿波忌部。讃岐忌部。紀伊忌部。筑紫忌部。伊勢忌部んど分派の忌部氏がありそれらの中には日置氏の含まれない県があることを併察すると、ひとつの可能性として大和朝廷に仕えるようになった日置氏は、【忌部氏の姓】に変更があったのではないかと推定される。