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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

これでも花のつもり

2019-03-21 20:00:10 | 花,植物
「ハンノキのそれでも花のつもりかな」
単純にその思いを読んだと想われる小林一茶の句です。
早春、葉が展開する前に、
一茶が「それでも花」と思ってしまうような花序をつける木は
ハンノキ以外にもたくさんあります。
シダレヤナギ、アカシデ、イヌシデ、キブシそしてヒサカキ、
3月18日の散歩道にそんな木の花を写しました。


ヤナギ科シダレヤナギ。
名のように枝垂れた枝が黄緑色に染まっていました。
まるで新緑のようですが、花、小さな穂状雄花です。


近くによってその枝垂れた枝を。
シダレヤナギは雌雄異株の木、
しかし、日本にあるのはほとんどが雄株だそうです。


カバノキ科アカシデ。
つい、このあいだまでの冬芽が芽吹き、
たくさんの紅い雄花が出ていました。


ほぼ同時に展開する若葉も紅色、
春なのに木全体が紅く染まります。


カバノキ科イヌシデ。
まだ昨年の枯れ葉も木に残っている中、
こちらは黄緑色の尾状雄花が
いつのまにかたくさん咲き始めていました。


昨日も掲載したキブシ科キブシ。
尾状の花穂がたくさんぶら下がっています。
まだ咲きはじめ、これから黄色くなります。


林縁の散歩道のところどころに肥しの匂い、
この匂いがしてくると里の春を実感します。
その匂いの正体はこのヒサカキの花です。
ヒサカキは常緑で花も尾状ではありませんが
この花も、「それでも花のつもりかな」の類です。

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キブシ、ヤシャブシの花

2019-03-20 20:00:29 | 花,植物
キブシ(木五倍子)とヤシャブシ(夜叉五倍子)、
いずれも実からタンニンが採取でき、
フシ(五倍子)の代用品とされたところからの名がつけられています。
3月に花らしくない花をつける樹木です。

五倍子とは。
ヌルデがつくる虫こぶ、タンニン酸が多く、
江戸時代にはお歯黒に用いられたほか、薬品や染料として利用されました。


3月12日の林縁の散歩道、
早くもキブシが花をぶら下げていました。


キブシ科キブシ。
黄色の釣鐘形の小さな花が4〜10cmの穂状花序につきます。
一度見たら忘れないユニーク形の花です。
雌雄別株、
上写真、雄蕊が見えるので雄花、あるいは両性花です。


長池公園の池の周囲にて(3/18)。
この花も花序が長いので雄花、あるいは両性花です。
雄花序は穂が長く、花は淡黄色、
雌花序は穂が短く、花色に緑色がかかり、淡黄緑色になります。


そのキブシの花を下からマクロレンズで。
雄しべが8個、その真ん中に緑色の雌しべ、
雌しべが雄しべより少し短く見えるので、
この花は雄花のようです。


この花は雄しべと雌しべが同じ長さ、
両性花と思われます。

雌花は雌しべが大きく目立ち、
雄しべは退化して短く、よく見えません。
雄花、両性花に比べてに数が少ないようで、
見つかりません。


ヤシャブシ。
カバノキ科カバノキ科ハンノキ属の雌雄異花の落葉高木です。
枝の先端に芋虫のような雌花、
その下方に雌花芽と葉芽が見られ芽、
さらにその下方にはまだ昨年の葉と果実殻がついていました。


咲きたてのヤシャブシ雄花序。
雄花序は無柄で、枝の先の方に1~5個付きます。
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3月の薬師池公園にて

2019-03-19 20:00:43 | 風景
3月13日、
薬師池公園で春の景色を。


里の春。
梅の花は盛りを少し過ぎましたが
藁葺の屋根と後方の林が春の息吹を感じさせます。


池の亀が同じポーズで甲羅干し。
4,5年前に池の掻い掘り(かいぼり)をしているので
ひょっとしたら亀は在来種ではと写して見ましたが、
やはり外来のアカミミガメです。


公園の蓮池には水が張られ、
池の縁には桜の花が咲いていました。


その桜、
アタミカンザクラ(熱海寒桜)と名札がありました。
ソメイヨシノより、2週間ほど早く開花し、
ピンク色が少し濃いように感じます。


アタミカンザクラは
カンヒザクラとヤマザクラの自然交雑種、
蓮池を挟んで両方の道脇に数本ずつ植えられています。


公園の万葉植物園に咲いていたネコヤナギの雄花、
逆光で花粉が散った花穂を写しましたが
もう一つです。


咲きはじめの雄花も少しですがありました。
この時期がきれいなネコヤナギ雄花です。
雄蕊先端の葯、
咲きたては紅色でやがて黄色になり、
花粉が出終わると黒色になります。
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カワズサクラとメジロなどなど

2019-03-18 20:00:21 | 花と小鳥
いい絵が撮れたので、
満開のカワヅサクラに吸蜜するメジロ、
昨日に続いて今日も掲載します。


背景が薄緑色となり、
カワヅサクラの淡紅色がきれいに映ります。


メジロ嬢、
花を背景にしてポートレート。


緑色を背景に近距離で撮れました。


逆さになって、嘴を花の中、
花メジロのあるあるです。


ミツバチもたくさんいました。


何でも餌にするヒヨドリ、
サクラの蜜も好物のようで、
メジロを追い払い、ゆうゆうと吸蜜です。
こちらも逆さになって大きな嘴を小さな花の中に。


カワヅサクラを背景にして、
ジンチョウゲ科ミツマタの花。
カワヅサクラとほぼ同時に満開です。
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満開のカワヅサクラにメジロ

2019-03-17 20:00:10 | 花と小鳥
満開を迎えた公園のカワヅサクラに
メジロが一家で吸蜜していました。
美しいサクラと可愛らしいメジロ、
組み合わさると絵になります。


枝いっぱいに咲く満開のカワヅサクラに
全身のメジロがなかなか撮れません。
やっと全身が写った一枚。


花がぼけて、いい感じです。
眼がチャームポイントのメジロ、
眼にピントがくるとさらによかったのですが。


動きが感じられる一枚。


カメラとにらめっこの一枚。


「よし今度はあの花」


体をねじって首を伸ばしてやっと嘴を花の中に。
花の蜜が好物のメジロです。
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ウグイスカグラの花

2019-03-16 20:00:20 | 花,植物
ウグイスの初囀りを聞いて歩いた林縁道、
ウグイスカグラが花をつけていました(3/12)。


ウクイスカグラ、
スイカズラ科の落葉低木です。
早春、鶯の囀る時期に葉のつけ根から花柄を伸ばし、
薄紅色の小さな花をつけます。


スイカズラ科であるせいか、
ウグイスカズラと間違って記述されることがありますが、
ウグイスカグラ(鶯神楽)が正しい名です。
日本全国の山野に自生します。


ウグイスカグラのその小さな花を
正面からマクロレンズでねらって見ました。


横から写してさらにトリミング。
雌蕊が長く、雄蕊の黄色の花粉が花色によく映え、
虫が集まりそうです。
初夏に紅いグミのような実がつきます。


葉は花と同時に展開します。


マクロレンズで咲き始めたばかりのユキヤナギを。
小さな花ですがバラ科です。
まだ花は数えるほどですが
満開になると、枝いっぱいの白い花、雪が積もったようになります。
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ミスミソウとアオイスミレ

2019-03-15 20:00:32 | 花,植物
公園の山の斜面
ミスミソウが咲きだし、
アオイスミレも花をつけていました(3/12)。


白い花。
ミスミソウはキンポウゲ科ミスミソウ属の多年草、
ここにあるものは、
もともとは植えられたものと思われますが、
年々、株数が増え、美しく咲いています。


薄紫色の花。
ミスミソウ(三角草)の名は、
葉が浅く3裂し、全体としては三角状をしているところから。


ピンク色の花。
ユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれるミスミソウです。
ただ、雪割草と呼ばれるものには、
ミスミソウ以外にオオミスミソウ、スハマソウがあり、
これら3種はとてもよく似た花をつけるとのことです。


白花に淡紅の輪郭が見られる花もありました。
花弁のように見えるのは萼片だそうです。
白、紫、ピンク色と多様です。
雄蕊の色も紫、ピンク色と花をより美しく見せています。


同じ山斜面にスミレの花、
今年初見のスミレ、
アオイスミレのようです。


アオイスミレ。
葉が葵の葉に似ているのでこの名、
春早く咲き、花がしっかりとは開かないのも特徴です。
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サンシュユの花

2019-03-14 20:00:29 | 花,植物
樹いっぱいの黄色、
サンシュユ(山茱萸)の花がほぼ満開になっていました(3/11)。


丘陵の傾斜地のサンシュユ、
株立ち状の枝にいっぱいの黄色花。


上と同じ木、
2週間前の2月24日に写した咲きはじめのサンシュユです。


こちらは梅林に植えられたサンシュユ、
午後になり、急に広がった青空、
その青空を背景により鮮やかに黄色が映ります。


ミズキ科サンシュユ属サンシュユ。
サンシュユは中国名で漢字で書くと山茱萸ですが、
ハルコガネバナ(春黄金花)の日本名があります。
若葉の芽吹く前に枝いっぱいに花が咲き、
樹全体が黄色に覆われるところからつけられたの名です。


樹に近づいて、
花をマクロレンズで写して見ました。


枝先に散形花序をつけ、
その花序には、小さな黄色の花が20~30個つきます。
花弁と雄しべはそれぞれ4つあります。
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早咲きの桜

2019-03-13 20:00:12 | 花,植物
3月の初旬の散歩道に早咲きのサクラ、
カワヅサクラ、オカメザクラ、カンヒザクラの3種を写しました。


公園に植えられた5本のカワヅサクラ、
3月初旬を過ぎ、ほぼ満開となりました。


カワヅサクラ、
静岡県の河津町で偶然発見されたサクラの一種、
オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種とされ、
早咲き桜の代表種です。


花は桃色ないし淡紅色で、
ソメイヨシノよりも桃色が濃く、
2月に咲きだし花期が1ヶ月と長いのも特徴です。


カメラのーフィルター効果を使用して
ソフトフォーカス風にして見ました。


これも3月初旬の散歩道に見つけた早咲きの桜、
花色がカワヅサクラより濃く、
花の感じもカワヅサクラとは違うように思います。


花が小輪であること、
花色が濃いピンク色であること、
花が下向きに咲いていることなどから、
多分、オカメザクラと判断しました。
オカメザクラはカンヒザクラとマメザクラの交配種。


カンヒザクラ。
サクラの原種の一つ、カワヅサクラやオカメザクラの片親です。
鐘状に半開した緋紅色の花が下向きに咲きます。
沖縄で桜というとこのカンヒザクラで1~2月がシーズンです。
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散歩道の椿花

2019-03-12 20:00:32 | 花,植物
木編に春で椿、
3月になり、散歩道に椿の花が目を引きます。


ツバキ科ツバキ属の常緑樹ツバキ、
照葉樹林の代表的な樹木です。
ヤブツバキとも呼ばれます。


枝先に1輪つく花は完全には開かず、半開きで咲きます。
光沢のある濃緑の葉も椿の魅力、
山野に自生しますが、庭木として広く利用されています。


サザンカ(山茶花)によく似ますが
サザンカは晩秋から冬の花、
ツバキは冬から早春の花、花の時期が少し違います。
また、サザンカが花びらで散るのに対し、
ツバキは花が丸ごと落ちます。


ヤブツバキそしてその変種といわれているユキツバキから
多くの園芸品種が作出されています。
公園の道横に写した赤褐色に白が入ったこの椿もその一つと思われます。


その赤褐色の花にヒラタアブが吸蜜に、
望遠ズームでねらって見ました。
そこに、スポットライトのように日が入りました。


これも公園の椿、
鮮やかなピンク色の花がたくさんついていました。


オトメツバキ。
清楚な感のある淡いピンク色の八重花、
たくさんある椿の品種名、
これだけはわかります。
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