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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

カタクリの花

2018-03-19 20:00:25 | 花,植物
公園の山斜面のカタクリ、
今年は例年よりずいぶん早く、
3月16日に訪れたときにはいくつもの花が姿を見せてくれました。
そして、近くにはシャガの花も。


カタクリ(片栗)
ユリ科カタクリ属に属する多年草。
春早く、いつのまにか花茎を伸ばし、
薄紫色の花を先端に一つ下向きに咲かせます。


春、林の落葉樹の葉が展開する前の
まだ日当たりが確保できる3月~4月に、
芽を出し、葉を展開し、花茎を伸ばし、
芽を出してから10日ほどで花をつけます。


そして、木々の新緑が生えそろい、
林床が陰る5月ごろには葉も枯れ、
地上から完全に姿を隠し、
地下部だけで翌年の3月まで過ごします。
花が可憐で、花期がわずかの間、
スプリング・エフェメラル(春の妖精)と言われる所以です。


日が当たると、花被片は開き、
徐々に反り返っていきます。
雨の日や日が当たらないと花は終日閉じたままで、
晴日の昼過ぎには完全に反りかえり、
一番上の写真のような花となります。


花びらのつけ根の部分には
W字形の濃い紫色の斑があり、
これもカタクリの花の見どころです。


花びらは6枚、雄蕊は長短3本ずつで計6本、葯は濃紫色です。
雌蕊の花柱はわずかに3裂しています。


アヤメ科アヤメ属シャガ。
暖かさに一輪だけフライング、
咲いていました。
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ウグイスカグラ、キブシそしてモミジイチゴの花

2018-03-18 20:00:32 | 花,植物
とても暖かい日となった3月15日
山道を散歩、ウグイスカグラ、キブシそしてモミジイチゴと
春の木の花が咲き始めていました。


ウグイスカグラ。
茎頂の2つだけが開いていました。
咲きたての花は鮮やかできれいです。


上とは別の少し樹齢のある木、
いくつかの花が開き、蕾もたくさん見られました。


スイカズラ科スイカズラ属ということもあり、
ウグイスカズラとよく言い間違えられますが
葛(つる性)ではなく、ウグイスカグラが正しいようです。


枝、葉、花に毛があるものをヤマウグイスカグラ、
腺毛があるものをミヤマウグイスカグラと分けて呼ばれますが
写真、若葉には毛が見られるものの、
花柄、花冠には毛がないのでウクイスカグラとしました。


キブシ(木五倍子)
穂状に垂れ下がる黄色のたくさんの花、
春の山野によく目立っています。


雌雄異株のキブシ、雄花、雌花、両性花が存在します。
写真の花は雄蕊が8本、真ん中に雌蕊も見られます。
しかし、雌蕊柱頭が雄蕊より低い位置にあるので雄花、
同じような形の花でも、雌蕊柱頭の位置が雄蕊より少し高いと両性花だそうです。
雌花は柱頭が大きく、雄蕊は退化してほとんど見えません。


バラ科キイチゴ属モミジイチゴ。
多くはまだ蕾でしたが、開いているものがありました。
下向きに咲く白い5弁の花、
葉がモミジ形なのでモミジイチゴ、
葉も含めて美しい春の野の花です。

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オオカンザクラとソメイヨシノ

2018-03-17 20:00:51 | 花,植物
2月は寒い日が続き、
3月になると急に暖かくなった今年、
当初は東京の今年の桜(ソメイヨシノ)は遅いと思われていましたが
例年よりかなり早く、本日3月17日には開花となりました。


散歩道に見つけた桜、
鮮やかなピンク色が満開でした(3/15)。


ソメイヨシノより1週間ほど早く咲くというオオカンザクラと判断しました。
カンヒザクラとヤマザクラの自然交配種、
カンヒザクラから鮮やかな紅色、
桜にしては高木であるところ、花とほぼ同時に葉が出るところは
ヤマザクラから受け継いでいるように思います。


毎週テニスに来る公園のソメイヨシノ、
13日に来た時に比べると
ここ2,3日の暖かさで蕾がずいぶん膨らんでいました(3/16)。


蕾はしっかりピンク色、
もうすぐにでも咲きそうです。


白い桃の花(3/15)。
桃の節句に桃の花が飾られるのは旧暦のゆえ、
普通桃の花は桜より若干早く3月下旬の開花、
今年は梅は遅かったのですが、
桃も桜も例年より早い開花のようです。


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春のモズ

2018-03-16 20:00:43 | 
3月初旬に写した雌雄のモズ、
モズの姿にもどこか春らしさが感じられました。


林の中を木から木へと飛び移っていたモズ、
雌モズのようです。


つぶらな眼そして姿もきれい。
美鳥、人間でいえば美人さんです。


見返り美鳥。


桜の木にとまり、
可愛らしい仕草です。
背景が明るい緑色、春です。


河原のモズ、
こちらは雄のモズです。
こんな枯れ草の細茎を折ることもなくよくとまれるもんです。


草藪に流されて来た古木の根にモズ、
ペンギンのような立ち姿です。


地面に下りたと思ったら
隠れていた昆虫を捕まえていました。
肉食のモズです。

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春の池

2018-03-15 20:00:17 | 風景
3月になりすっかり春、
公園の池の様子もどこかやさしく、のんびりと感じられました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」(蕪村)
こんな句を思い出します。


池の隅の枝藪隠れて、
群から離れたコガモのカップルがデート中、春です。


カワウがただ一羽、
池の杭の上でまったりと過ごしていました。


いつ見ても愛嬌のある顔、
池にいてもカワウです。
河だけでなく湖沼、浅海域でもよく見られます。


池のほとりにハンノキ(榛の木)。
水辺に多く見られる落葉高木、
春の池の水を背景に昨年の果実と今年の花。


「はんの木のそれでも花のつもりかな」(一茶)
一茶の疑問もよくわかりますがこれでも花、雄花です。
カバノキ科の木はみんなこんな長細く垂れ下がった雄花をつけるようです。


最後にシジュウカラ、
池のほとりで囀っていました。
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ミスミソウ、キクザキイチゲ

2018-03-14 20:00:45 | 花,植物
公園内の林の斜面、
落葉の中にミスミソウが可憐な花をつけていました(3/7)。
もともとは植えられたものでしょうが
毎年花を咲かせ、少しずつ増えているように思います。


薄紫色の花。
ミスミソウ(三角草)、
ユキワリソウ(雪割草)の名もあるキンポウゲ科の多年草です。


白い花。
春早く、落葉樹が葉をつける前、
林の中に可憐な花を咲かせるスプリングエフェメラルの一つです。


薄いピンク色。
ミスミソウ(三角草)の名は
葉が三角形に近い形のところからのようです。


花弁のように見えるのは実は萼片で、
6から8枚あります。


多分、キクザキイチゲの八重花です。
山の民家横に咲いていました。


キクザキイチゲ、
キンポウゲ科の多年草、
キクに似た花を一輪つけることからこの名があります。
これも落葉広葉樹林の林床などに生育するスプリングエフェメラルの一つです。

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すぐ近くでカワセミ

2018-03-13 20:00:54 | 
池のカワセミ、
木陰の隙間からすぐ近くに写せました。
全身が写るのはわずかの空間でしたが
こんなに近くで撮れたは初めてかもしれません。


枝の間、常緑の葉に隠れて、
すぐ近くにこちらを向いたカワセミ。


雄のカワセミです。


近くで撮れたので上半身をさらに大きくトリミング、
胸のふさふさした毛、
美しいオレンジ色の毛並みです。
嘴の下の白色、老人の髭のようです。


上と似た写真ですが
異なるカットです。
向こう側は池、撮れるのはこの隙間からだけ、
残念ながら、どれもこちら向きのカワセミ君となりました。


多分同じカワセミ君、
こんなところにもとまっていました。
この池、鴨には餌をやる人がいるのですが
さすがにカワセミはもらえないようです。

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エナガ、イカル、ヒヨドリ

2018-03-12 20:00:37 | 
2月の下旬のある日、
なにか小鳥でもと思い、
500mmの望遠ズームを抱えて、
近くの公園まで。


蕾の膨らんだコブシの木にエナガの姿、
エナガにはめずらしく単独行動です。


嘴や頭部に蜘蛛の巣を纏っています。
蜘蛛の巣を使い巣作りをするエナガ、
そろそろ巣作りの時期でしょうか。


エノキの高木でパチパチと音をたてている小鳥が数羽いました。
太い大きな嘴、
「カールおじさん」の髭のような口のまわりの黒い縁取り、
アトリ科イカルです。
パチパチの音はイカルがエノキの残り実を
嘴の中でつぶしている音だったのです。


高所にいる小さな小鳥そして薄曇り空、
いい写真にはなりませんが
エノキの冬実を食べるイカルが撮れました。


2月中旬に見たときはまだ実がたくさん残っていたセンダン、
10日ぶりに見るとすっかり実がなくなっています。
ヒヨドリの仕業です。
餌が少なくなり、また実も乾燥して「えぐみ」がなくなるのでしょう」か、
この時期になるとヒヨドリが集まって食べ尽くします。


最後の一粒だったようです。
ものにした方はうれしそう、
競争に負けた方は残念そうです。
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サンシュユ、ダンコウバイ、ミツマタ

2018-03-11 20:00:48 | 花,植物
3月初旬、
木に春の黄色が咲き始めました。
サンシュユ、ダンコウバイそしてミツマタの花です。


手前に今が盛りのマンサク、
奥に咲き始めのサンシュユ、
黄色の花の競演となりました(3/7)。


ミズキ科サンシュユ。
中国原産の木本でサンシュユ(山茱萸)は中国名、
日本名はハルコガネバナ(春黄金花)の名ですが
あまり使われません。


葉の芽吹く前に枝いっぱいに黄色の花、
小さな花が20~30個集まり、
一つの球状花となります。


ダンコウバイ。
葉が芽吹く前の枝に黄色い小さな花がいっぱい、
色も咲き方もサンシュユに似ているように見えます。


しかし、ダンコウバイはクスノキ科クロモジ属、
サンシュユよりも、
芽も花も同属のアブラチャンに似ているといった方が適切です。


昨日もよく似た写真を掲載しましたが
今日はカワヅサクラではなく、
黄色のミツマタにピントを合わせました。


ジンチョウゲ科ミツマタ。
この木も葉が出る前に枝先に黄色の花をつけます。
枝が3つに分かれて伸びるのでミツマタの名。


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早咲きの桜

2018-03-10 20:00:45 | 花,植物
3月初旬の散歩道、
今年は少し遅れたようですが
早咲きの桜が咲きだしていました。


公園に植えられた数本のカワヅサクラ、
やっと満開です(3/7)。
手前の黄色はこちらもほぼ開いたミツマタの花。


カワヅサクラ
ヒカンザクラと早咲きオオシマザクラの自然交配種といわれ、
静岡県河津町に多く自生したところから名があります。


もう葉が出ていますがこれも多分カワヅサクラ。
いまは河津町以外でもあちらこちらに植えられ、
早春を彩ります。


公園の木、看板にはヒガンザクラとなっていますが
エドヒガンでもコヒガンでもないようです。
カワヅサクラに似ていますがカワヅより花の密度が薄く、
花と葉がほぼ同時に展開していました。


カンヒザクラ(寒緋桜)
緋寒桜とも緋桜とも呼ばれ、
色濃い、緋色の花、花びらが下向きで完全に開かないのが特徴です。


カンザクラ(寒桜)。
これは2月下旬の新宿御苑にて。
カワヅサクラよりさらに早咲き、
葉の展開に先立って枝先にたくさんの花をつけます。
花が散っても紅いガク片が残り、紅色が目立ちます。
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