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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

シャガ(著莪)

2009-04-20 22:37:07 | Weblog
シャガ(著莪)の花



シャガ(著莪)はアヤメ科アヤメ属の多年草,
学名はアイリスジャポニカだそうである.
日本に古くからあるか,古くに渡来した植物と思われる.
木陰などやや湿ったところに群生する.
どういうわけか,シャガは生殖細胞内に
同じ染色体3セットが存在するいわゆる3倍体植物である.
染色体が偶数セットでないと,細胞分裂か生じないので,
シャガは種子が発生しない.
種なしブドウ,スイカなどは,
この3倍体に改良することによって種なしにして,食べやすくしている.
したがって,シャガの繁殖は根茎が横に広がることによりなされる.
群落で見られることが多いのはこのためである.

通勤路に北斜面の崖がある.
道路脇にいろいろな植物を植栽しているのだが,
そこだけは日当たりが悪く,植物が育たない.
しかし,シャガだけは毎年花を咲かせ,年ごとに群落を大きくしている.
今年も,4月10日ごろから花をつけはじめ,いまはほぼ満開である.
日当たりが悪く,やや湿ったところに咲くため,
地味で隠微な印象を持つ花だが,花をよく見るとけっこう華やかである.
花びらのギザギザ,白地に橙色と青紫色の精緻な模様.
別名がコチョウカ(胡蝶花)と言われるように,
美しい蝶のようにも見える.  

著莪の花日陰にありて華ありき
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