
6月の声を聞くと,
道横,公園などのあちらこちらに
ビヨウヤナギとキンシバイの黄色の花が目を引きます。
両者ともオトギリソウ科オトギリソウ属の小低木,
樹形も花もよく似ています。

公園と道の境界線に植えられていた美容柳(ビヨウヤナギ),
いまがちょうど花の盛りです。
公園では子供たちが遊具の上に乗り,楽しく遊んでいます。
この植物,300年ほど前に中国から渡来しています。
平成になってよく見るようになった気がしますが,
けっこう古くからあるのです。
なんといっても長い蘂が印象に残ります。

草丈は20cmほど,
公園のグランドカバーとして植えられていた低木,
ビヨウヤナギによく似た花を咲かせています。
ビヨウヤナギに比べると花数が少なく,
蘂の先が紅色であるなどの違いがありますが,花はそっくりです。
最初はビヨウヤナギの変種あるいは改良種と思っていましたが
調べてみると,セイヨウキンシバイの名がある植物です。


そのキンシバイです。
街にはよく見かけるのが,花の大きい大輪キンシバイ(写真上),
ただのキンシバイはそれより花は小さく,
葉のつき方も違います(写真下)。
名は中国名の金糸梅をそのまま音にしたと思われます。
なお,ビヨウヤナギは中国名で金糸桃(キンシトウ)というそうです。