行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヤマユリとギボウシ

2012-08-17 21:17:50 | 花,植物
7月の下旬,山の斜面に咲いた2つの白い花,
ヤマユリとギボウシです。
同じような環境下で生育すると見え,
近い場所にそれぞれポツンポツンといくつか咲いていました。


ヤマユリはユリ科の中でも最大級の大弁の花,
そして,百合の女王と称されるように美しい花です。
香りも強く濃厚です。
とりわけ,蘂が見事です。


しかし,花の大きさの割に茎が細く,
花の重さでほとんどのものが斜面に倒れるように咲いていました。
山野に咲く花にしてはあまりにも派手なので,
目立たないようにしているのかも知れません。


日本を代表する百合,
関東,東北地方など近畿以北の山に自生します。
カタクリも発芽から花をつけるようになるまで,
長い年月を必要としますが,
ヤマユリも発芽から開花まて5年以上を要するそうです。
カタクリは株が古いものほど大輪になりますが,
ヤマユリはたくさんの花をつけます。


ギボウシもユリ科の植物になります。
そして,ヤマユリと同じく日本の在来種です。
一つの茎に花をたくさんつけ,
花の中を覗くと釣り針のような雌蕊,たくさんの雄蕊が見事です。


このキボウシ,ヨーロッパに持ち込まれ,品種改良が行なわれ,
たくさんの園芸品種が創られ,
特に葉がいろいろ改良され,
観葉植物として楽しまれているようです。
しかし,原種と思われる野に咲くこの花も観賞に耐えられます。

山百合の目立たぬように伏せにけり
コメント
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