原発廃止して電力料金値上げ、野党は何故いわないのか

電力料金は原発を総て廃止したら確実に上昇する。これは、今は原発が動いていないのに何故電力料金が上がらないのか、と言う疑問が出てくる。これには電力会社がコストを押さえ、利益が殆どでない状況を作っているからだ。石油や天然ガス価格が少しでも上昇すれば輸入に頼っている電力会社は必ず電力料金の値上げに動かざるを得ない。このような状況を野党は全く国民に説明を果たしていない。電力を作るにはコストがかかる。

フランスとドイツの電力価格は、フランス１に対してドイツは４と言われている。要はドイツの電力料金はフランスの凡そ４倍なのである。ドイツはフランスと同じ電力を使っても４倍の電力料金を支払っている。何故なのか。それはフランスは電力の発電量の７０％以上を原子力発電で賄っているからだ。ドイツは原子力発電を廃止したために火力発電や自然エネルギーからの電力で不足する電力をフランスから購入しているのである。

このような状況は、もしも日本が原子力発電を総て廃止したときにドイツよりももっと悲劇が起きるかもしれないのだ。ドイツはフランスから電力を購入できるからいいが、日本は電力が足りなくなったら何処から購入できるのか。日本は四方を海に囲まれている。大国である中国から購入するつもりか。それともロシアから購入するつもりか。それとも韓国から購入するつもりか。

反日を是としている中国や韓国は電力を日本へ販売するとは考えられないし絶対に有り得ない。ロシアはどうか。ロシアは日本へ販売するほど電力に余裕がないはずだ。何処からも購入できないに本は産業用電力と家庭用電力のどちらかを削ることになる。これは脅かしでも何でもない。この事実を野党各党は国民に伝えないだけである。この事実を伝えたら答えられないないからだ。

電力が不足するからという理由で日本の産業界が衰退したら大変なことになる。確かに原子力発電は福島原発の事故を見て極めて危険なものであることは確かだ。しかし、危険だから止めてしまう、という考え方は非常に安易ではないか。自動車は危険だ、飛行機は危険だ、危険なものは世の中にたくさん存在する。危険なものでもその危険をどのように取り除くか、それを考えるのが人間の頭脳ではないのか。

危険を冒してまでやる必要はない、というのなら、世の中を200年位前の生活に戻せばいいだけだ。近代的な生活をするのに、１００％安全なものなど殆どないはずだ。無謀なことをやれ、というのではない。危険をなくすような努力と時間を掛け、お金を掛けてやるのが近代生活を送るうえで必要ではないのか。日本の野党にはこのような考え方は出来ないかもしれない。