一言、云いたいね

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英語力、どうなっているの?

2023-08-03 09:23:38 | 日記
英語の全国テストで大変な問題が出てきたという。英語の話す力のテストで出題されたある問題について正解率が僅か12%だったという。全く回答できなかった人が6割もいたという。この問題、恐らく出題者はこれほどまで点数が低いとは想定していなかったのではないか。そもそも、回答できなかった人が6割とはどうなっているのだろうか。勿論、出題された問題そのものが悪い、と決めつけてしまえばいいかもしれないが、小生はそうは思わない。出題者も現在の教育方法から考えて出題したはずだし、内容的にも不適切な問題は出さなかったはずだ。そうだとしたら、考えられるのは、現在の英語教育の方法に問題があるのではないか、と考えられる。


教えられる生徒は少なくとも普通の学力を備えた人たちだと推定できるからだ。今の英語の教育方法は小生が数十年前に受けたものと相当に違っていると考えていい。新しい教育の基に英語教育を行っているはずだ。だとすれば、教育のカリキュラムに何か問題があるのではないか。文部科学省で作成している教育カリキュラムは現在の英語教育をどのように捉えているか。我々素人でも英語の教育に相当の力を入れていることも知っている。しかし、前述のテストで回答が出来なかった生徒が多く出たということは相当の問題を秘めていると考えたい。易しい、或は、難しい、といった問題ではなく、別次元の問題があるのではないか。


自分で考えたことを英語で表現をする、という力が出せなかった、と云う事なのではないか。丸バツ式、選択式の試験ではない。思考力の試験である。自分の考えたことを英語で表現をするテストである。予め決められた答えが有る訳ではない試験だ。そのような試験では、従来型の教育では回答を簡単に得ることが難しい。今の教育制度の中で、思考力をどのように培っていくか、ということではないか。これは、英語だけでなく、国語、社会(歴史、地理など)、理科(物理、化学、生物、など)、その他の教科でもいえる事ではないか。ある質問に対して、ある回答を出す、という決められたものではないものを求める。

教育の中で、自分の考える力、をどのように生徒に植え付けるか、である。自分なりの考えを英語で回答を見つける。昔だと、一度日本語で回答を考え、それを英文に訳す、というやり方でやっていたが、今では日本語ではなく英語でそのまま考えを導く、という方法を取っていかなければならない。一般的には同時通訳の考え方を植え付けることが必要なのではないか。これからの語学では、物事をそのまま英語で考えることも必要なのではないか。語学教育の基本は何なのか、もう一度考える必要があるように思う。

今回の英語のテストで問題なのは、何故回答を出すことが出来なかったか、ということの原因をしっかりと突き止めることが必要なのではないか。

コメント
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