お盆休みとお祭り

実は僕はこのお盆の時期があまり好きではない。
大きな音のする花火が苦手なのもあるが、
暑いうえに、多くの人々でごったがえすお祭り自体が嫌いだからである。
「別にあんなのなくてもいいのに」とさえ子供の頃は思っていた。



僕は東京生まれだから七月にお盆が終わってるが、
世の中の多くの方はこれからだろう。

東北での大震災の影響で各地で祭りや花火が中止になったりしてるけど、
今朝TVで見たのだが、「ねぶた祭」は今年も健在。
仙台の七夕まつりもそうだけど、青森ねぶた祭は、七夕様の灯籠流しの変形であろう。
七夕まつりは七月七日の夜に、けがれを川や海に流す禊の行事だが、
ねぶた祭も同様に七日目にはねぶた人形を川や海へ流す習わしがある。
山、鉾に提灯を飾る様子から、源流は京都の「祇園まつり」なのかな？

花火や祭りはただ五穀豊穣を祝うだけのもんじゃなく
飢饉や災害で犠牲となった人々の慰霊と悪病退散など祈りの気持ちも込められてるんだな。

なんだ、やっぱり、自粛だなんて中止ばっかしてちゃだめじゃん。

僕は死後の世界があるかどうかなんてほんとはわからんけど、
今年は特別な夏だ。
一年の内、この時期にだけすべての死者が戻って来るというお盆の行事。

亡くなった人の魂のこととかも少し考える機会として
お祭りや花火もお盆の行事なんか、いいことなんだろうな。