MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

第32回 白峰社書展

2014年12月13日 | アート・文化
年末恒例の現代書道展の「第32回 白峰社書展」の案内を知人よりいただき、国立新美術館へ出かけて鑑賞してきました。

白峰社は、関東地区を中心に全国の書道家が高度なレベルで現代書を研究されておられる書道家団体で毎年作品展を国立新美術館で開催されています。

今回も、役員書道家約100人と一般公募入選者303名の作品が展示されて、広い美術館の展示場には、超大作や一般作が一杯に展示されていました。

書道は日本古来の文化として子供から高齢者まで広く愛好家がおられるが、管理者にとっては現代アートとして現代書は独自の技法で書かれた文字アートに大変興味を持っている。

この日は、会場を訪れたのが午後遅くなっていたので、来場者も少なくゆっくりと作品を鑑賞することが出来ました。


最初に役員の方々の大作を拝見していたが、今回も審査員の知人の作品が招待審査委員賞を受賞されていました。


中でも目を惹きつけられたのが、後漢時代の古典から引用された「開通褒斜道刻石」は、独特の書体で書かれており、係員の方に聞けば岩石に書かれていた文書だそうです。


現代書では、見事な創作文字も興味ありますが、その引用されている詩も惹きつけられますね~ 
「人生は時として満たされるか 充たされないか 別からない欲望のために一生を捧げてしまう・・・その愚を笑うものは畢竟人生に対する路傍の人に過ぎない」 と芥川龍之介の文章だそうですが、その書体と共に意味深な詩にしばし立ちすくんでいました。


さらに、「俵屋宗達 彼は風呂敷包を肩に 厳しい・・・・」の大作にも最後まで読み解くことは出来ませんでしたが、美しい流れるような書体に感嘆しました。


公募作品の中でも魅かれたのが、「あなたがいてくれたから今がある 道草にあやかりながら曲がりくねった長い道程だった 一人の力が二人の力となって又その力が自乗して今がある・・・ありがとうありがとうありがとう」 と何度も読み返しながらその詩に涙が出る程感動していた。


また、天井から床まで届くような超大作には目を見張るものがあり、筆を走らせておられる光景が見たくなる位圧倒されました。


壁一面に掲示されている作品には、流れるような薄墨のかな文字や幹事一文字の迫力ある書体など圧倒されていました。




一回りしてご縁のある先生方と控室でお茶しながら歓談させてもらい改めて書道の奥深さを伺いました。
書は、絵画以上に書かれる作家の個性が滲み出ており、文字の芸術に感動しましたね~


コメント (3)
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