この日は、台風一過の涼しさもありスケッチ日和となり、横浜東横沿線の大倉山記念館へスケッチ散歩に出かけてきました。
昨年も訪れていたが、大倉山公園に聳える「大倉山記念館」は、ギリシャ神殿を思わせる西洋の建築美を見せてくれており、いろんなアングルから描ける飽きないスポットである。
大倉山駅から急登坂を登り大倉山公園に入ると、大暑とは思えない季節外れの涼しい風が森の中を吹き抜けており、絶好のコンデイションでした。
本館は、列柱が3階層に重なり重厚な造りは、独特の構造で西洋建築にもあまり見られないのではないだろうか?本館左手の広場に陣を構えて描きだすと、約20人近いスケッチグループが近くに見えてやはり同じ構図で描かれると言う・・・
聞けば、東京目黒のスケッチ教室だそうで、互いに交流しながら描いていたが、いつもは散歩客が多く見られるのですが、何故か他に人影は余りなくさながらスケッチ大会が開催されているかのようでした。
午前中に一枚描き終えて次のスポット探してぶらりと本館回りを見て回ると、正面通路から森の茂みの中に見える正面玄関の遠望が素晴らしく、人通りの少ない通路に腰を据えて再挑戦していた。
よ~く正面玄関の柱を見ていると、何故か柱は下の方が細くなっているようだ・・・・これも設計の妙なのだろうかと不思議な気がしていた。
通りを抜ける風は涼味があったが、蚊の餌食になっていたようで、早々に早書きで切り上げた頃には、先のスケッチグループの講評が続けられていたようだ。
描き終えて本館エントランスから入ると、吹き抜けの空間や音楽ホールへ通じる階段が出迎え、重厚な西欧の雰囲気が漂っていました。
さらに、奥のギャラリーへ向かうと、丁度水彩画展が開催されていたが、広い回廊には、数十点の作品が展示されており、憩いを取りながらそれぞれの筆のタッチの妙に納得していた。
本館の中の細かい造りもあちこちに感心するものが多いが、外観にもスケッチの対象としてみると実に面白い構図があり、何度訪れても飽きないものがありそうだ。