雨や雪の天候が続いたが、久し振りに晴れ間が広がり横浜ベイエリアへスケッチ散歩に出かけてみた。
この日は、世界最大の客船「クイーン・メリー2号」が、横浜港へ再来と聞いていたので楽しみにしていたが、接岸した大黒埠頭への一般人の立入り禁止で諦めていた。
代りに大桟橋には、『ナッチャンWorld 』という世界最速のフェリーが着岸していると聞いて象の鼻エリアに来てみると、素晴らしいアートが描かれた異様な船体が浮かんでいる。
『ナッチャンWORLD』は、青函航路フェリーだったそうで、今回は東北新幹線の延伸記念イベントとして2度目の来航で、船内を開放しての青森物産展が開催されていると聞き、駆けつけてみた。
大桟橋岸壁に近付いてみると想像以上に大きな船体で、白いボデイーに描かれているイラストは、素晴らしいアートである。
船名の由来を本部で聞いてみると、姉妹船の「ナッチャンRera」のナッチャンと「世界中から集まった仲間とパレード」する言う意味が込めらているそうだ。
船体のイラストは、公募で選ばれた児童の恐竜や海の生物などが作品が見事に描かれている。
船内の青森物産展には、リンゴや大間マグロ、にんにく、特産野菜・・・などが即売されていて大変な賑わいだった。
早速、土産に「特産にんにく」や「ナッチャン絵描きセット」を土産に買い求めた。
また、バンクーバーで活躍中の「チーム青森」の話題が会場にも広がっており、ストーンが展示されていたが、今日も中国に負けちゃいました~・・・・と残念そうだった。
また、船内の客室などが見物できてエクゼクテイブルームやマッサージチェアなどは、ホテル並みの豪華版。
これ程のフェリーが、本来の営業就航を廃止しているそうで、何とも勿体無い・・・・・
お昼前に象の鼻エリアに戻り、すっかり昔の面影が消えたパークの中で、唯一ひっそりと昔の姿を残している「古い館」を、スケッチブックに描き止めておきたいとモチーフに選んだ。
周囲の施設の景観から取り残された古ぼけた雰囲気が何とも言えないが、表現するのが難しい・・・
寒さに耐えながら何とか描き終えてから、隣のパン屋さんで焼きあがったばかりのパンを試食させてもらったが実に美味しかった。
横浜開港150年祭りですっかり変わった象の鼻エリアは、昔のはしけの風景が懐かしく思い出され、ノスタルジックな気分に浸ったスケッチ散歩となった。