藤沢の白旗神社は、源義経公の霊を祀る神社として、大変有名であるが、21日の夏の例大祭に久し振りに出かけてみた。
白旗神社の社は、それ程大きくは無いが その由緒ある神社に関しての歴史的な伝説は、いろいろ紹介されていて、大変興味を持っていた。
源義経公は、その短い生涯の悲劇的な生き様には 感動を呼び、歴史的な稀代の英雄としてその魅力が広く慕われていて、歴史書やドラマにも 主役として語り継がれている。
この夏祭りには、遠方からの参拝者もおられるようである。
参道を登ったところに、立派な『義経公鎭霊碑』があり、その説明立て札には 『稀代の英雄 義経は、1189年に自害し壮烈な最期を遂げた。その御骸は、宮城県栗原町の御葬札所に葬られ、一方御首は、首実検後に鎌倉腰越に棄てられたが、潮に逆流してこの白旗神社の近くに流れ着き、藤沢の里人に洗い清められて葬られたと伝えられる。平成11年に、御骸と御首の霊を合わせて祀る鎭霊祭を斎行し、源義経公鎭霊碑を建立する』と記述されている。
白旗神社のすぐ近くには、義経公の首を洗ったという「首洗い井戸」と「首塚」が残っているが余り知られていないようだ。
鎌倉の鶴岡八幡宮は、大変有名で観光地化されているが、その境内にある頼朝を祀る白旗神社とは好対照である。鎌倉と藤沢の隣り合う微妙に離れたところにあるというのも、何かを想わざるを得ない。
白旗神社の境内には、弁慶松や弁慶の石があり、この神社を訪れる人々が絶えないのは、義経の無念さを想い慕う藤沢の里人の心は、今も特別な思いが生き継がれているようだ。
夏祭りの賑やかな喧騒を眺めながら、改めて歴史を学んだ機会になった。