ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

カトリヤンマ 2016<10月①>

2016-10-17 | カトリヤンマ

<10.11>

出遅れ

朝晩の冷込みが急にきつくなり、遅ればせながら秋本番です。連日、最高気温が20℃に届きません。
例年なら撮り終えている千葉の田圃のカトリヤンマ産卵、雨天続きで稲刈りが遅れていたため今回が初回です。

14時頃、谷津に到着すると水が溜まった田圃の畦で既に3♀が産卵中。慌ててカメラを取り出しました。
一日曇りで気温が上がらず、早い時間の産卵を予測していましたが、これ程早いとは思わず完全に出遅れました。
産卵を確認したのは数個体、15時15分頃に姿を消すあっけない幕切れでした。当地はすでに終盤のようです。

♀ 産卵




相変らず敏感なうえ足元がぬかるんで寄れず大苦戦。少ない個体数ですが、近くに来るのを待つしかありません。
しばらくして、腹部に乾いた泥が付着した♀が林から飛来しました。

♀ 飛翔 着地直前


♀ 産卵








次は、乾いた土手で産卵する♀です。3ヵ所を移動して産卵しましたが、すぐ草の中に潜り込みます。
ホバリングは後追い。産卵を追うのに精一杯で飛びを撮影する余裕がありませんでした。

♀ 飛翔 産卵移動


♀ 産卵






15時過ぎ、最後の♀が林から飛来。ここで約4分間産卵して、他の場所では産卵せずに林に帰りました。
次の産卵は見られずこれにて撤収です。覚悟のうえですが、いつにも増して泥だらけになりました。







♀ 静止 産卵休止

2016.10.11 千葉県

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マユタテアカネ  2016<10月>

2016-10-16 | トンボ科アカネ属

<10.10>

晴れ間出ず

10月の三連休の最終日は漸く秋晴れの予報。昨年多数のヒメアカネがいた南多摩の湿地の様子を見てきました。
ところが、予報が外れて晴れ間が出ず、あるいは時期が早かったのかヒメアカネはまったく見られませんでした。

曇り空の下、活動していたのはマユタテアカネのみ。正午を挟んでに数対の交尾が成立しました。
湿地の環境が1年で変わり、見通せる水域がなくなって産卵は撮影できていません。最高気温は20℃に届かず。

交尾態


以下の交尾態と連結態の♀は翅に斑紋のある個体です。こちらが多数派でした。









交尾を終えて産卵に向かいますが、行き先が定まらない。

連結態


♀ 静止 捕食




♂ 静止

2016.10.10  東京都

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リスアカネ  2016<10月>

2016-10-14 | トンボ科アカネ属

<10.7>

連結産卵

翌日から再び雨の予報、今季まだ撮っていないカトリヤンマの産卵を狙って出かけました。最高気温は25℃。
産卵時間までリスアカネの産卵を撮影して待ちます。連結態が暗い湿地に次々現われ14時頃まで見られました。

カトリヤンマ♀は数頭目撃したものの、産卵場所を偵察する動きのみで産卵に至らず、撮影できませんでした。

連結産卵










産卵を一時休止する連結態


連結産卵




連結産卵の後、大概は単独産卵に移行します。連結を解いた直後です。



♀ 産卵




♂に体力が残っていないようで、明るい場所で産卵して何度も着地する連結態が見られました。

連結態




産卵継続を断念して連結を解いた途端、♀は待っていたかのように縄張りの♂に捕まり交尾態になりました。

交尾態


交尾態で上空を飛び、一時着地して交尾を解いた別の連結態です。疲れた♂が目立ちます。

連結態

2016.10.7  埼玉県

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ハグロトンボ  2016<10月>

2016-10-12 | カワトンボ科

<10.6>

交尾から産卵

夕方、通りがかりに小川を覗くとハグロトンボが水面で交尾中。他の♂は離れて縄張り争いして邪魔が入りません。
遠目でしばらく見ていると、交尾を解いて産卵を始めました。数分間足を止めて一連の行動を撮影。

交尾態


交尾を解いた瞬間


♀ 産卵




警護の♂はいつまでも腹部を反らせていた



2016.10.6  栃木県

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アオイトトンボ 2016<10月>

2016-10-11 | アオイトトンボ科

<10.6>

交尾拒否

久しぶりに関東一円が広く晴れる予報になり、北関東のマダラヤンマの様子を見に行きました。
運がよければ♀がひょっこり現われてもよい時期。最高気温30℃ですが、風が吹いてあまり暑さは感じません。
結果は1時間に1回程度♂が飛来するのみで強風下すぐに姿を消してしまう状況。全く撮影できませんでした。

撮影対象は久しぶりに集団産卵に出会ったアオイトトンボになりました。まずは♂、♀が並んで静止する光景。

♂、♀ 静止 上が♂で♀は♂同様に胸部に白粉を帯びた個体


並んで止まる状態に至ったのは交尾拒否後の姿で、以下その顛末です。♀は茎にしがみついて交尾に応じません。

連結態


他の♂に攻撃されて連結態のまま移動しても♀は動きません。



交尾を諦めた♂は連結を解きましたが、♀はそのまま動かず、しばらく並んで止まっていたというのが結末です。



撮り損ねた交尾態を探しましたが、なかなか見つかりません。辛うじて1対発見。

交尾態


♂ 静止 捕食


さて、集団産卵ですが、一つの池の一角のみで見られました。殆どの連結態が同じ場所に集まってきます。

連結産卵






午後からは、別の一角に集合場所が変わりました。




2016.10.6 栃木県

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