ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオキトンボ  2016<10月>

2016-10-30 | ・オオキトンボ

<10.27>

岸辺の変化

秋が深まっても天候不安定。晴れるかどうか微妙でしたが、今年も播磨のオオキトンボの産卵撮影に行きました。
幸い秋晴れ、最高気温22℃で好条件でしたが、毎年水位が異なる溜池は水落ちが進んでいない状況でした。

10時頃に到着して、まずは堤を探索すると草叢で見られたのは2♂のみ、しばらく待っても変化がありません。

♂ 静止


10時20分、まだ早いと思いながら産卵ポイントを見に行くと、すでに♂数頭が水辺で縄張りしていました。
水面上をホバリングする♂が昨年より目立ち、その後、連結産卵が始まってからも活発に飛び回っていました。

♂ 飛翔










昨年見ていない交尾態を探すうち、10時27分に早くも連結産卵が始まりました。しばし産卵撮影に集中です。
11時頃、連結態が空中で交尾態になって着地しました。距離を詰めると飛びますが、遠くにはいきません。
3回目の着地点でレンズを向けることができました。

交尾態




最初の着地から約1分半、5回目の着地点で落着いて約1分半の交尾。こうなると少々接近しても逃げません。



交尾を解いてその場に約40秒間留まり、連結産卵に向かいました。

連結態 交尾後


約20分後、同じパターンで交尾態が現われました。今回も単独で産卵に来た♀を縄張りの♂が捕えたようです。
草叢に着地して保護色の枯葉に小移動、約3分半の交尾。いずれも地面ですが、2対の交尾撮影ができました。

交尾態




交尾を解いた後です。約15秒後、産卵に飛立ちました。

連結態 交尾後


交尾態を撮影している間も産卵は同時進行中で、昨年より多い10対以上の連結態が飛来して、まずまずの盛況。
しかし、岸辺の形状が変わり、産卵場所を探して広く飛び回ってなかなか近くに来ません。殆どが逆光で大苦戦。

11時半を待たず産卵タイムは終了。最初の目撃から約1時間でした。この時期としては長い方かもしれません。
泥土の露出がないので打泥産卵は見られず、打水産卵ばかりでした。縄張りの♂が多く単独産卵はありません。
一方のタイリクアカネは♂数頭を確認しましたが、産卵の目撃はありませんでした。

連結産卵

























2016.10.27  兵庫県

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