鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

浦和戦報道2

2007年11月25日 | Weblog

鹿島8連勝で1差、優勝に望み/J1

浦和対鹿島 後半21分、決勝ゴールを決めた鹿島MF野沢

<J1:鹿島1-0浦和>◇第33節◇24日◇埼玉
 鹿島が首位浦和を破り、大逆転でのリーグ優勝へ望みをつなげた。引き分け以下なら優勝の可能性が消滅した一戦は、前半42分にDF新井場が退場となる厳しい試合展開。だが後半21分にMF野沢が左45度から芸術的なシュートを決めて先制した。ロスタイムにMF船山が退場となり9人になったが、最後まで執念で守りきった。8連勝でリーグ初となる300勝目。浦和に勝ち点1差まで肉薄し、3位以上も確定させて来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権も確保した。最終節で奇跡の10冠獲得を目指す。

 誰彼構わず抱き合った。まるで優勝したかのような騒ぎだった。最近は8戦不敗で、今季2度しか負けていない浦和にアウエーで、しかも最後は9人で勝った。試合後は約3000人の鹿島サポーターの前で選手だけではなく、オリベイラ監督らスタッフも整列。約6万の相手サポーターが沈黙する中、勝利の雄たけびを張り上げた。

 「仕事と努力をして、さらに運があったかもしれない」(同監督)。前半42分にDF新井場が2枚目の警告を受けて退場。同監督はここで大胆に動く。MF本山を後半から今季初めて左サイドバックに配置。最終ラインからも高速カウンターを狙った。そして後半21分、MF野沢が左45度からダイレクトでゴール右隅に決めた。「石井コーチがハーフタイムに『GKが前掛かりになる』と教えてくれた」。技術と知恵が結集して生まれた決勝点だった。

 この一戦に心血を注いだ。指揮官はミーティングで浦和サポーターの映像を見せた。「浦和の赤いサポは(チームカラーが同じ)自分たちのサポだと思え」と暗示をかけた。フロントには「鹿島サポーターをもっと会場に入れられないのか?」と聞いた。チケットの割当数に限度があることを知ると、あきらめずに報道陣を通して「会場周辺から声援を送って欲しい」とメッセージを送った。

 大切な仲間も救った。新井場は退場後、テレビもないウオームアップ場で絶望していた。歓声とスタッフの報告を頼りに経過を知り、祈り続けた。退場した船山が戻ってくると「勝ったのか?」と思わず聞くほど気をもんだ。終了後は指揮官と泣きながら抱き合った。「みんなに申し訳ない。でも久々に感動した。奇跡としか言いようがない」。目はまだ赤かった。

 来季のACL出場権を確保し、最終節に逆転優勝の希望を残した。野沢は言う。「信じる者は救われる」。5試合を残した時点で首位浦和とは勝ち点10差だったが今や1差。現在、日本代表ゼロの名門が、いまだかつてない逆転劇を、奇跡を起こそうとしている。 【広重竜太郎】[2007年11月25日9時15分 紙面から]

9人で浦和撃破!鹿島ホームで逆転Vだ

後半、先制ゴールを決め、喜ぶ鹿島・野沢(中)=埼玉スタジアム
 Jリーグ1部(J1)第33節(24日・埼玉スタジアムほか)、2連覇を狙う首位の浦和が鹿島に0-1で敗れ、優勝は最終節に持ち越された。鹿島はJ1通算300勝に到達。3位のG大阪が神戸と1-1で引き分けたため、優勝争いは勝ち点70の首位浦和と同69の2位鹿島に絞られた。浦和は今季最終戦となる次節(12月1日)に横浜FCに勝てば無条件で、引き分けと負けの場合は清水と対戦する鹿島の結果次第で2連覇が決まる。甲府が1-2で柏に敗れてJ2に自動降格する17位が決定。大分は磐田に1-0で競り勝ち、J1残留が決まった。

 最後は9人になっていた。前半42分にDF新井場が、この試合2度目の警告を受けてピッチを去り、終了間際にはMF船山がつば吐きにより一発退場。重すぎるハンディを背負いながら、待っていたのは逆転Vに望みをつなげるホイッスル。完全アウエーの埼玉で、鹿島が浦和を寄り切った。

 勝ち点4差で迎えた直接対決。勝ち以外は許されない土俵際で、後半21分に訪れたエアポケットを見逃さなかった。相手を引きつけながら出したFW田代のパスに、MF野沢が左サイドから先制弾を突き刺した。一人少ない状況下で、見事にカウンター攻撃がはまった。

 ハーフタイム、浦和の戦力分析を行っていた石井コーチから、野沢は「GKが前に出てきている。上を狙え」とアドバイスを送られた。その助言通り、ゴールの右上に放った先制弾。あとは虎の子の1点を守りきるだけだった。

 大一番を前にした2日間の非公開練習で、秘策も練っていた。6万を超える大観衆を想定し、浦和サポーターの応援だけを集めた映像を、イレブンは目に焼き付けた。ここ9戦、1勝3分け5敗と苦手にしていた相手を、7連勝中の勢いとともに、精神面でものんでかかった。

 これでJ1通算300勝を達成し、08年のACLの出場権も獲得。浦和に勝ち点1差とプレッシャーをかけ、ホームで迎える最終戦と10冠への舞台は整った。開幕から3分け2敗だったチームが、奇跡の逆転Vにこぎつけようとしている。あとはこの言葉を胸に戦う。信じるものは救われるか-。

鹿島V戦線残った リーグ最速300勝
2007/11/25(日) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
 Jリーグ一部(J1)第三十三節は二十四日、各地で九試合を行い、鹿島は野沢のゴールで首位浦和に1-0(前半0-0)で勝利。八連勝を飾り、浦和との勝ち点差を1とし、優勝へ望みをつないだ。鹿島の今季通算成績は二十一勝六分け六敗、勝ち点69で2位。この勝利で鹿島はリーグ最速の通算300勝を達成し、今季3位以上が確定。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)への出場権を獲得した。
 鹿島は前半から激しいプレスをかけ、積極的に攻め上がったが、前半四十二分に新井場が二枚目の警告で退場となり、後半は浦和の猛攻にさらされた。しかし、後半二十一分、田代からのパスに反応した野沢がDF裏へ抜け出し、右足で先制ゴールをたたき込んだ。後半四十四分に途中出場の船山が退場となり、二人少なくなったが全員が体を張った守備で守り切った。
 鹿島は来月一日、カシマスタジアムで清水と対戦。鹿島が勝利し、浦和が引き分け以下なら逆転優勝となる。

代表0で優勝したいものである。


浦和戦報道

2007年11月25日 | Weblog

9人の鹿島が1点を死守! 気迫で浦和Vを阻止

浦和-鹿島 0-1で逃げ切り、喜びを爆発させる鹿島イレブン=24日、埼玉スタジアム(撮影・財満朝則)

浦和-鹿島 後半21分、決勝点を決め、喜び駆け出す鹿島・野沢=埼玉スタジアム

 J1第33節(24日・埼玉スタジアムほか=9試合) 気迫の勝利だった。勝つしかなかった鹿島は退場者2人を出しながらも1点を死守。試合後に狂喜乱舞する選手たちの姿が勝利の重みを物語っていた。値千金の勝利は、J1初の通算300勝でもあった。オリベイラ監督は「チームが結束していた。うれしく思う」と喜びをかみしめた。
 前半42分に左サイドバックの新井場を退場で失う。チームはこの試合で控えにDF登録の選手がおらず「一度も経験がなかった」という攻撃的MFの本山がポジションを下げ、懸命に守った。

 10人に減った後も激しい当たりでしのいだ鹿島に後半21分、決勝点が生まれた。田代のパスに反応した左の野沢が右足でカーブをかけてゴール右隅へ。殊勲のMFは「田代が2人を引きつけてくれたおかげ。シュートはイメージ通り」と笑った。

 今季のチームは、対話を重視するオリベイラ監督と選手が厚い信頼関係で結ばれている。新井場は「だれでも(試合に)出られるという雰囲気ができたことで、みんなが力を出すようになった」と評する。

 一時は二けたに達した勝ち点差はついに1に縮まった。悲願の通算10度目のタイトルを逆転優勝でつかめるか。野沢は「優勝を信じてここまできた。最後まで信じたい」と言葉に力を込めた。

★納得できない退場
 退場処分を受けた鹿島の新井場と船山は勝利を喜びつつも、複雑な表情を浮かべた。前半途中で警告を2回受け、ピッチを去った新井場は「勝てたからよかった」と安堵(あんど)し「判定基準が分かりにくかったが、何を言っても仕方ない」

 鹿島のオリベイラ監督によると船山のレッドカードは観客席そばでピッチにつばを吐いた行為が相手ファンを侮辱したと判断されたという。船山は「納得できない」と次節の出場停止が無念そうだった。

★3位以内確定でACL出場
 鹿島が24日、ことしのJリーグ1部(J1)で3位以上を決め、来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場することになった。日本からは2連覇を狙う浦和とG大阪が既に出場権を獲得している。
 ACLの出場権はJ1、天皇杯全日本選手権の上位から交互に2チームが決まるが、浦和はACL優勝チームとして別枠で出場権を得た。

9人の鹿島が浦和撃破!8連勝で奇跡の逆転優勝へついに1差

先制点を決めた野沢。ついに浦和に勝ち点1差に迫った(撮影・鈴木健児)

 J1第33節(24日、浦和0-1鹿島、埼玉スタジアム)9人の鹿島が敵地でアジア王者を1-0撃破。沈黙するサポーターを横目に、約3000人の鹿島サポーターは優勝したかのようなお祭り騒ぎ。ベンチ前では、選手たちが抱き合って喜んだ。

 「信じるものは救われるというけど、結果を信じて最後まで頑張りたい」。後半21分に決勝ゴールを決めたMF野沢が誇らしげに語った。

 浦和対策が結実した。この一戦に向け、ミーティングでは選手全員で数回、浦和サポーターの映像を見て雰囲気に慣れた。さらに「前半から相手のビルドアップをつぶしにいった。そうしないとサポーターの雰囲気にのまれるから」(本山)。決戦前2日間の練習を非公開にするほど入れ込んだ成果だった。

 前半42分にDF新井場が2度目の警告を受けて退場。後半44分には途中出場のMF船山の行為が観客へのつば吐きと判断されて一発退場となった。だが「9人になっても、みんなが2人分くらいの気持ちでやっていた」と主将のMF小笠原。自身も両足がけいれんするまで走った。前半30分にボールを顔面に受けたMF本山は、右目がほとんど見えない状態ながら、新井場に代わって人生初の左サイドバックを務めた。2人の退場者を出しながら、埼玉スタジアムで浦和から勝利をもぎ取るのは史上初。延長戦廃止後ではリーグ最多タイの8連勝、そしてJ最速の300勝で3位以内が確定。来季のアジアCL出場も決めた。

 「浦和イコール代表というイメージがある。でも、代表がゼロの僕らでも浦和に勝てるという気持ちと自信はあった」とDF岩政。過去、その年のA代表戦に出場した選手が1人もいないクラブがリーグ優勝した例はない。さらに勝てば連覇の決まる浦和の優位は動かないが、いまの鹿島には不可能を可能にする力がある。 (千葉友寛)

◆鹿島のオリヴェイラ監督
 「試合前に選手に言ったことが1つある。レッズに合わせるのではなく、レッズにどうプレーしてほしいのかを考えてやるということだ」

★鹿島幹部、船山退場についての意見書提出を示唆
 鹿島幹部は「本人も違うといっているし、ビデオを見て判断したい」とMF船山の退場処分についてJリーグに意見書を提出することを示唆した。後半44分、扇谷主審はスローインをしようとした船山が観客へつばを吐いたとして退場を宣告。
鹿島は同主審が担当した6月9日の大分戦(2-2)でも意見書を提出している。このとき、Jリーグは4度の誤審があり、鹿島側に3度のPKがあったと報告している。

★来季ACL出場権を獲得
 鹿島が来季アジアCLの出場権を獲得した。大会が現行方式となってからは初。清水の3位以内の可能性がなくなり、今季の上位3チームを浦和、鹿島、G大阪が占めることが決まって確定した。08年大会は日本から(1)07年Jリーグ王者(2)06年度天皇杯王者に加え、(3)07年大会優勝の浦和が前年王者としての出場権を獲得。(2)は浦和のため、代わって準優勝のG大阪が出場。(1)は浦和、G大阪以外で最上位が決まった鹿島になった。

鹿島1差!10人で先制、9人で完封

<浦和・鹿島>後半21分、先制弾の野沢は歓喜のサポーターの前を通り、チームメートの元へ駆け寄る

 J1第33節の9試合が24日に行われ、鹿島が首位・浦和を破り、勝ち点1差に肉薄した。退場者を出して1人少なくなった後半21分にMF野沢拓也(26)がゴールを決めて先制。終了間際には、退場者をもう1人出して9人となったが、必死の守備でアジア王者を完封した。これで8連勝となり、J最速でのリーグ通算300勝も達成。来季のACL出場権も獲得し、逆転Vに望みをつないだ。
 試合後のロッカールームに、感動で涙を流すオリベイラ監督の声がこだました。「奇跡が起こった」。前半42分に退場となり、ロッカールームでモニターも見ずに、ただチームメートの帰りを待ったDF新井場も、指揮官から涙の抱擁を受け「こんなに感動する状況はあまりない。最後は9人になったし、奇跡としか言いようがない。みんなに感謝したい」と声を震わせた。

 並々ならぬ意気込みで臨んでいた。引き分け以下で優勝の可能性が消え、勝てば勝ち点1差にまで肉薄する大一番。チームは試合2日前から、チーム史上初となる取材対応なしの完全非公開での練習を敢行。試合前も、ゲームキャプテンを務めたMF小笠原が、ロッカールームの外まで届くほどの声で「いくぞ」とチームに気合を入れていた。
 その意気込みが、前半開始から表れた。ここまで7連勝と積み上げてきたチーム力を発揮してゲームを完全に支配。前半42分に新井場が退場となり、1人少なくなると「1度も経験がなかった」という攻撃的MF本山が左サイドバックに入って懸命に守った。貴重な先制点を奪ったのも、10人で戦っていた後半21分。左サイドにいたMF野沢が、FW田代のスルーパスを受け、右足ダイレクトでゴール右上に叩き込んだ。
「ハーフタイムに石井コーチから相手GKが(前に)出てくるのを聞いた。(シュートが)下だったら止められていたと思う」

 後半44分には途中出場のMF船山が不可解な判定で一発退場。最後は9人となったが、アジア王者を必死の守備で完封した。

 これでチームは怒とうの8連勝で、J最速でのリーグ通算300勝も達成。来季のACL出場権も獲得した。序盤の出遅れで一時は11あった首位との勝ち点差も1とし、自力Vの可能性こそないものの、優勝に望みをつないだ。最終戦は出場停止となる新井場は「奇跡を信じてチームをバックアップする」。最終戦の清水戦に勝ち、あとは天命を待つだけだ。 [ 2007年11月25日付 紙面記事 ]

微妙判定…背後からつば吐き認定
 【鹿島1―0浦和】微妙な判定が、優勝のかかった一戦に水を差した。鹿島DF新井場は前半42分、細貝との接触がラフプレーと判断され、2度目の警告で退場。そこまで圧倒的に中盤を支配していた鹿島は一転、守備的な戦いを強いられた。後半44分にはMF船山がつば吐きで一発退場。背後からしか見ていない主審に対し「水を飲むときに吐いただけ。サポーターを挑発したわけではない」と主張したが、受け入れてもらえなかった。

 浦和にも2枚のイエローカードが出たが、後半17分、既に警告を受けていたFWワシントンのシミュレーションに見えるプレーは流された。“浦和寄り”と取られかねない判定により、真っ向勝負の展開にはならなかった。鬼武チェアマンは判定については一切語らなかったが、会場を後にする際の苦笑いが後味の悪さを象徴していた。 [ 2007年11月25日付 紙面記事 ]

鹿島9人でV残した!浦和撃破!1差!…J1第33節

後半21分、決勝ゴールを決めサポーターに向かって雄たけびを上げた鹿島・野沢

 ◆J1第33節 浦和0―1鹿島(24日・埼玉スタジアム) 鹿島が浦和を1―0で撃破し、逆転優勝へ望みをつないだ。後半21分、MF野沢拓也(26)が右足で決勝弾。退場者を2人出しながらも、アジアチャンピオンから執念で白星をもぎ取った。1試合90分制となった2003年以降ではJリーグタイ記録となる8連勝を飾り、首位・浦和との勝ち点差は1。リーグ最速の通算300勝も達成した。12月1日の最終節で清水戦(カシマ)に勝って、浦和が横浜C戦(日産ス)に引き分けるか負けると奇跡が起きる。

 鹿島の雄たけびが浦和の聖地に鳴り響いた。試合終了の笛が鳴ると、オリヴェイラ監督自ら、鹿島サポーターが陣取るスタンドへ走り出し、ガッツポーズを連発する。ベンチ前には抱擁の輪が幾重にも広がった。浦和サポーター6万人を完全に沈黙させる執念星。MF野沢は「自分たちも、浦和に負けていないということを証明できた」と胸を張った。

 9人でアジアチャンピオンに競り勝った。前半42分に、DF新井場が2枚目の警告で退場。そこからカウンター狙いを徹底した。後半21分、そのカウンターからFW田代がスルーパス。走り込んだ野沢が右足を振り抜いた。「GKが前に出てきてた。下を狙うより、上を。イメージ通り」ゴール右上を揺らす決勝弾。後半ロスタイムにはMF船山が退場し、9人となったが、虎の子の1点を死守した。

 昨季限りで元日本代表のMF本田泰人氏が引退。チームはJ創設以来の精神的支柱を失い、開幕から5試合未勝利と低迷した。それでも、練習での緊張感はさっぱり。そこで、新主将の柳沢が動いた。横浜C戦(4月14日)前、手を抜く若手選手に向かって「ふざけんな」と一喝。温厚な主将が周囲の目を気にせず、どなり散らした。

 7月からは、イタリアから帰国したMF小笠原が引っ張った。「もっとケンカをしてこいよ。挑戦してこい」過去積み上げた9つのタイトルを知らない若手選手を挑発し、奮起を促した。一時は首位との勝ち点差が最大11(6月30日時点・首位はG大阪)まで開いたが、その差はみるみる縮まり、現在は1差。常勝時代を知る2人の怒声が、OBのジーコ氏(現フェネルバフチェ監督)から授かった「厳しさ」を叩き込み、チームは変わった。

 DF岩政は「10人になって勝てると思った。浦和は『これで優勝できる』と思っただろうし、そこにスキが生まれると思った」9人での勝利は、5年間もタイトルから遠ざかっている“最大の原因”を克服したことを証明するものだった。「信じる者は救われる。優勝を信じて、最終戦を勝ちたい」と野沢。勝ち点差はわずか1。もはや優勝は奇跡ではなくなった。

 【鹿島の清水戦】今季は4月21日の第7節で対戦。前半32分にMF野沢のパスに飛び出したFW柳沢が左足でゴール。同39分に相手DF市川のミドル弾で同点にされるが、後半1分に再び柳沢がFWマルキーニョスのセンタリングを頭で決めて勝ち越し。2―1で逃げ切った。 (2007年11月25日06時02分  スポーツ報知)

不可解な判定で警告、鹿島が適正な主審選出訴える…J1第33節
 ◆J1第33節 浦和0―1鹿島(24日・埼玉スタジアム) 鹿島が適正な主審選出を訴えた。浦和戦では不可解な判定で警告を受け、2人が退場処分。この日の主審・扇谷健司氏は、4月29日の第8節・浦和戦(カシマ)でも主審を務めていた。第1、2戦とも同一主審というケースは「聞いたことがない」と鹿島関係者。さらに大分・鹿島戦(6月9日・九石ド)では、得失点に絡む4つのプレーでファウルを見逃し、後にJリーグが「すべて誤審だった」と認定した主審でもある。

 鹿島スタッフは「大一番だけに的確な主審に笛を吹いてほしい。勝ってもまったくうれしくない。せっかくの試合がぶち壊し」と勝利にも笑みすら浮かべず。扇谷氏は浦和幹部の大学の後輩にもあたり、「適正な人選を」と訴え続けた。 (2007年11月25日06時01分  スポーツ報知)

浦和関係者が浦和戦に笛を吹いておったとは、癒着にもほどがある。
協会も浦和というクラブも腐りきっておる。
所詮、金の亡者ということか。
お金が集まったところに更に集まっていく悪しき社会の縮図を観るようである。
更に申せば、この夏に中国で開催されたU-224カ国トーナメントを彷彿させられた。
中国の試合を中国人が笛を吹き優勝させられずに終えた。
笑わせるではないか。
全く同義である。
我等は勝った。
そして誇りに思う。
左目一つで勝利に導いた本山を中心とした鹿島アントラーズというクラブを。


J'sレポート浦和戦

2007年11月25日 | Weblog

【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】鹿島レポート:野沢の値千金の決勝点で宿敵・浦和を撃破。最終節での逆転タイトルの可能性が広がった鹿島 [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)

試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチ上の鹿島アントラーズの選手たちから派手なガッツポーズが飛び出した。ベンチに陣取るオズワルド オリヴェイラ監督と控えメンバーもガッチリと抱き合った。まるで優勝したかのような大騒ぎが、浦和レッズという高い壁を打ち破った喜びと感動をよく表現していた…。

2007年J1リーグ戦も残り2試合。第32節終了時点での勝点は首位・浦和が70、2位・鹿島が66。鹿島が悲願の10冠と2001年以来6シーズンぶりのリーグタイトル奪還を果たすためには、もはや勝利しかありえなかった。
指揮官は今週22・23日のトレーニングを非公開にし、浦和戦に挑む心構えなどを事細かく説いた。10月のJリーグヤマザキナビスコカップ準決勝・ガンバ大阪戦(アウェー
http://www.jsgoal.jp/result/20070020060220071010_detail.html )で守備的戦術で戦って敗れた反省もあり、選手たちも「自分たちのサッカーで勝つ」と新たな決意を持ってこの一戦に臨んだ。
スタメンはGK曽ヶ端準、DF岩政大樹、大岩剛、MF小笠原満男、野沢拓也、FWマルキーニョスら現状でのベストイレブン。U-22日本代表のためチームを離れていた内田篤人も戻り、右サイドバックの定位置に入った。

この日の鹿島は立ち上がりからボールを支配し、積極的な攻めを仕掛けた。田中マルクス闘莉王率いる浦和守備陣の堅い守りをこじあけるため、スキあらば遠目からのシュートを狙っていくなど、勝利への気迫を前面に押し出した。田代有三の高い打点のヘディングを起点としながらも、小笠原、野沢、本山雅志ら中盤が流動的に動きつつショートパスを織り交ぜた展開を見せる。そのスタイルは常勝軍団といわれた鹿島が積み上げてきたものに他ならなかった。
それでも、さすがは相手はアジア王者。浦和の堅守が揺るがない。前半の鹿島の決定機は37分にマルキーニョスの放ったシュートがサイドネットをかすめた場面だけ。逆に浦和も40分に闘莉王のシュートがポストに当たったシーンしか得点機がなかった。両者ともに集中かつ意思統一された守備は見事だった。
拮抗した展開のまま終わろうとした前半終了間際、突然のアクシデントが起きる。鹿島の新井場が途中出場していた細貝萌を倒してしまい、2枚目のイエローカードをもらったのだ。この日は控えの左サイドバック・石神直哉が出場停止で、ベンチには誰もいない。この位置には本山が入らざるを得なくなった。明らかに主導権を握っていた鹿島にしてみれば、非常に痛い新井場の退場劇だった。

となれば、浦和がその弱点を執拗に突いてくるのは当然のこと。後半開始直後の時間帯は、細貝やポンテが次々と本山のいるサイドを突いて、攻撃をしかけてきた。ここで本山は労を惜しまず、精一杯走った。大岩や青木も彼を背後から献身的にサポートする。この時間帯の鹿島の素晴らしいディフェンスは見る者を熱くさせた。
「1人減って逆にやることがハッキリした。しっかり守備を構成してカウンターというサッカーをすればよかった」青木も話していたが、11人対10人の数的不利の状況が、どうやら鹿島にはプラスに働いたようだ。

そして後半21分、チーム一丸となった戦いがようやく結実する。相手ボールを拾った本山が前線のマルキーニョスへ展開。彼からパスを受けた田代がDFをひきつけて、左サイドを走りこんだ野沢へ絶妙のスルーパスを送った。次の瞬間、今季から小笠原のつけていた背番号8を引き継いだ男は右足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。「ここで決めなきゃこのまま終わる。何とかして決めたかった。自分でもあのシュートにはビックリしてる」野沢は値千金の先制点を振り返った。

この1点を守るべく、オズワルド オリヴェイラ監督は後半27分には田代を下げて船山祐二を投入。さらに右足首の負傷が癒えた中後雅喜、ボールを持てる増田誓志らを次々と起用し、走って走って逃げ切る策を採った。しかし浦和も黙ってはいない。オジェック監督も満を持して小野伸二を起用。闘莉王も前線に上げて、総力戦で1点を取りに来た。
そこで鹿島守備陣は体を張り続けた。岩政はワシントンと真っ向から競り合い、大岩は永井雄一郎を封じた。青木もポンテをがっちりとマーク。曽ヶ端もワシントンのシュートを確実にセーブするなど、全員が自分の仕事を忠実にこなしたのだ。「最後の時間帯はクロスの本数は多くなったけど、浦和の攻撃はそう怖くなかった」岩政は言い切った。

後半終了直前、船山が浦和サポーターに向かって唾を吐いたということで一発退場となり、鹿島は9人での戦いを強いられた。小笠原の足がつり、内田や曽ヶ端も遅延行為で警告を受けるなど、チーム全体が満身創痍となったが、それでも闘争心が衰えることはなかった。これで鹿島はJ1通算300勝目。足掛け3年ぶりの浦和戦白星はJ発足以来、常勝軍団と呼ばれ続けたチームの意地と執念の賜物といえる。
これでJ1・8連勝。浦和との勝点差は1に縮まった。最終節の相手は4位・清水エスパルスと手ごわいが、浦和が横浜FCに100%勝つとも限らない。「自分たちはまだ2位。次の試合こそ大事なんで、何とか勝ってタイトルを取りたい」とキャプテン・小笠原も語気を強めた。開幕5試合未勝利という苦しみから始まった今季の鹿島。彼らの奇跡の逆転優勝は果たして成るのか。全ては12月1日(14:30@カシマ)の最終節で決まる。いずれにしても、持てる力の全てを出し切るしかない。

以上
2007.11.24 Reported by 元川悦子

悦っちゃん筆走ってるなあ。
審判についても書いてよ。


浦和戦コメント

2007年11月24日 | Weblog

鹿島アントラーズ  :監督  <試合終了>
今日の結果が勝利という形で終わったことをうれしく思います。この浦和戦に向けて特別なことはしていません。シーズン当初から選手が(私を)信じてやってくれた結果です。戦術的な詳細は言えませんが、選手たちは常々、自分たちのサッカーを貫くということを言い続けてきました。そして、選手たちは結束し、自信を持って戦ってくれたと思います。
(鹿島サッカーのキーワードは?という問いに)
毎日取材に来てくださっている記者に聞けばわかるのではないでしょうか、あるいは、住友金属の社員の方に聞いていただいても、いい情報が得られると思いますよ。それは冗談としても、とても1つは2つの言葉では言い表せないので、鹿嶋は遠いかもしれませんが、ぜひ取材にきてください。

【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「みなさん、こんにちは」
Q:今日は攻撃的なサッカーをしたと思うが、浦和に対するゲームプランは?
「まず、この試合がこのような結果になって本当にうれしい。選手たちが信じてやってくれたことが勝利につながった。この試合に対して、何か特別なことをしたわけではない。シーズンの初めから取り組んできたことを、この終盤の時期にも団結して結束して、しっかりやろうと言っただけ。彼らがそれをやろうという気持ちになって、実行に移してくれた。もちろん細かい戦法は浦和だけでなくどこのチームに対してもあるもので、その細かい部分は言えない。自分たちのサッカーを貫くということを今週に入ってから選手たちに言い続けた。それをやり続けていけば、こういう雰囲気の中でも勝てるんだということを選手たちもわかってくれたと思う」
Q:今日の勝利の要因は気迫で相手を上回ったということか?
「確かに気迫というのは必要な要素の1つで、味付けの部分としてはそういうことだったかもしれない。ただ、戦力、技術、体力、またこの緊迫した状況や雰囲気の中で、戦術により正しい判断をして、そのねらい通りにピンポイントに合わせられるかということが非常に重要になってくると思う。気力だけがこの試合の勝因だと片付けるのは難しい。ただ、それもとても重要なもので、そういったところでも相手を上回ったことが、もしみなさんの目に勝因と映ったのなら、そういうことかもしれない」
Q:シーズン初めは不調にあえいでいたチームが、こうして復調できた要因は?
就任した頃は、個々の自信が薄れていたように感じた。よい内容の試合をしても結果が伴わないと、選手たちは不安やこのままでいいのかという疑問を持つ。そういう中で選手たちを説得する作業が重要だった。この方針は間違っていない、今のサッカーのやり方は間違っていないということを選手ひとり一人にに理解してもらい、それを実行に移すこと。今は我慢の時期だが、それを乗り越えればチームとともに成長していくことができる、とずっと言い続けた。その中で結果が出るようになって、またベテラン選手が自信を深めることによって若い選手たちもそれに付いていくようになった。それがこのチームの成長に繋がってきたと思う。よい時期に、自信の深まりができたのではないかと思う」
Q:シーズン当初からやってきたこと、というのを2­~3のキーワードで表すとしたら?
「そう表現したのは、日々の練習を見に来てくださったら、そこにキーワードがあるから。僕がやっている日々の練習を見て細かく分析してくれたら、僕がどういうサッカーをしようとしているのかがわかると思う。シーズン当初からやろうとしていることは、1つや2つのキーワードで片付けられるものではない。いろいろな緻密な作業があり、いろいろなサポートスタッフがいて、バックアップしてくれていて成り立つもの。僕自身がひとりでやっていることではない。もし、 2つのキーワードにというなら『努力すること』『仕事すること』。この2つを挙げげると思う。
鹿島の練習場はとても遠くて、みなさんはなかなか行けないと思っているかもしれませんが、あるいは(練習場近くにある)住友金属の従業員の方に聞いてくれたら、何か情報があるかもしれません(笑)」

Q:新井場選手が退場になって、後半はかえって戦術がハッキリしたように見えました。ハーフタイムの指示は?
「選手たちに試合前に言ったのは、浦和の流れに合わせて試合をするのではなく、浦和にどういうサッカーをさせたいのかという自分たちが主導権を取った戦いをしようということ。そう要求して、入り方は数的同数の間はうまくできたと思う。
10人対11人になってからは守備的に考えてカウンターを狙うしかなかったので、細かいことはハーフタイムに指示するのでそこまで踏ん張るようにと伝えた。ハーフタイムには、『こちらは10人で引いた状態で、相手は11人なのでスペースは限られている。集中を切らさず、ボールへの執着心を持ってやればボールを奪えるタイミングは出てくる。そこでは切り替えを早くして1本のカウンターを確実にモノにするように』と言った。先ほどのキーワード、仕事と努力、さらに運もあったかもしれない。我々は1本のカウンターを狙うしかなく、守備で頑張って、なんとかワシントン、闘莉王、ポンテには点を取られないように…と祈るしかなかった。幸いなことに、祈りが届いたのかもしれない」

Q:記者席からは、船山選手の退場理由がわからなかったのだが?
「カードが出た時、他の選手に指示を出すために背中を向けていたので見ていなかった。あとで選手に確認したところによると、スローイングのボールを取りに行った際につばを吐いたことがサポーターへの侮辱行為と思われたとのことだった」
以上

【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】試合終了後の鹿島各選手コメント [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)

●本山雅志選手(鹿島)
「試合中に鼻血が出たけど、でもボールが当たっただけだから特に問題はない。
新井場の退場後、左サイドバックになってイバ(新井場)がやってることをやろうと思った。中に絞ってワシントンにロングボールが入ってきた時に競ることを心がけた。そこを狙われた? それは予想できたことだし、とにかく一生懸命やって結果を出そうと思った。左サイドバックをやったのは初めて。ユースとか五輪の時に左ウイングバックをやったことはあったけど、4バックのあの位置は初めて。でも我慢した。1点を取られると浦和の素晴らしいサポーターが沸いて浦和の力も沸いてくる。そういうのを止めようと(大岩)剛さんたちが必死にやっていた。苦しい時間帯もあったけど、1人1人がいい準備をすることができた結果だと思う。
ハーフタイムは、勝てるよという話だった。1人減ったけどいけるよと。得点シーンは、相手がサイドチェンジを結構狙っていて、ちょうどボールが来て、どこに出そうかと思ったらFWがタテの関係にいたんでマルキー(マルキーニョス)に出して、そこから田代、拓ちゃん(野沢)に行った。入った瞬間はうれしいというか、ここからどうやっていこうかと思った。まだ20分くらいあるし、どうやって戦うかを考える方が大きかった。
でも僕らは次も勝たないと優勝はない。しっかり調整して勝てるようにやっていきたい」

●内田篤人選手(鹿島)
「今日は向こうのサイドの人数が少ない方から行こうという感じになった。前半は僕が守備的でイバさんのサイドから行くことが多かった。後半は10人になってスペースができた。ああいう状況だとパスだけでは限界がある。抜ければチャンスになるし、ドリブルで行った。
チームの守備意識がすごかった? このためにやってきたから。いつも通り声を出してソガさん(曽ヶ端)、剛さん、岩政さんたちディフェンスラインが集中してやってたしパワープレーでも勝ってくれていた。自分がベンチに戻ってからもそう。勝った時はすごくうれしかった。去年はここで0-4で負けているし、何とかレッズサポーターを黙らせたかった。本当にそうなって気持ちがよかった。今日は戦っていて怖さを感じなかった。僕らの守備もそう簡単には負けなかった。監督も前から行こうと話していたけど、それがうまくはまった形。今日は監督の指示と(小笠原)満男さん、剛さんとか経験豊富な選手たちの判断でやった。僕はそれに合わせる形だった」

●曽ヶ端準選手(鹿島)
「ナイスセーブが多かった? でも、止めたのは厳しいコースじゃなかった。相手が中へのクロスだったり放り込んだりしてきたので、そういうボールへの対応が多かった。そういう時はGKが出た方がいいと思って判断した。今日はみんな勝つんだという気持ちが強く出ていた。
終盤の時間帯は、こっちの人数が少なくなったんで、後ろをしっかり整えることが大事。みんな球際を厳しく行ってたし、今日はいい対応ができたと思う」

●小笠原満男選手(鹿島)
「浦和との因縁? みんなはそんな話をしていたけど、僕はあんまりそういうことは考えていなかった。でもやっていて点が入るなあと思った。レッズがあまり元気がなくて、こっちは立ち上がりからしっかり入ろうとしたから。
1人退場になってからバランスを保ってチャンスをつかんで、我慢するとことろは我慢した。僕らは引き分けじゃダメだったし、守り通すところは守って、チャンスの時にきっちり決められればいいと思った。そしてあの時間帯にああいうゴールを決められた。
2日間の非公開練習については、内容は言えないけど、静かに練習できましたよ(笑)。まあ、いい入り方ができたんじゃないか。最後の最後は9人になってしまって、守るしかなかった。放り込ませないことと、競った後のこぼれ球をしっかり拾うことを考えたけど、それがきちんとできた。勝ちきれたのはみんなが頑張ったから。ここまで負けずに勝ちきってきたことが重要だった。レッズは首位だし、アジアでも勝って、でもこういうスタジアムの盛り上がりの中で勝てたことが大きい。大事なのは次。この勝利は意味のあることだけど、自分たちはまだ2位だから」

●岩政大樹選手(鹿島)
「今日はワシントンを消した? 個人的にも彼を抑えるのが僕の仕事だった。今までワシントンと対戦して全て失点している。だからこそ自由にさせないことを考えた。今までの恩返しのためにも抑えたかった。彼がいてくれることで結果を出そうと思って入った。10人になって多少不安はあったけど、キープ力がある選手が減るよりはよかった。前半から守備はいい形でできていた。真ん中からしっかり守りきれるという自信があった。剛さんもモトさん(本山)をカバーしていたし。モトさんのところで崩されたのもあったけど、そういう時は全体で守ることが大事だった。モトさんも頑張っていたと思う。終盤はクロスを入れられたけど。そう怖くなかったし、それほど脅威には感じなかった。クロスの本数が多くなったけど、ゴール前は僕の仕事場。今日こそ守りきることを考えた。
浦和を越えた? そういう気持ちは正直、ある。最近、こういう大きな試合に勝ってなかったし、もし2位で終わったとしても違うステージに進んだと言えると試合前から思っていた。試合が終わる2時間後にどうなっているのかなと考えてたけど、こういう結果になった。僕自身としてはナビスコカップのG大阪戦の敗戦で変わったと思う。あの試合で自分の中で変わったものがあった。先行したのに勝ちきれなくて、後ろの選手としての責任を感じた。タイトルを取るために変わった姿を見せないといけないと思っていた」

●田代有三選手(鹿島)
「ホントは自分で点を入れたかったけど、チームが勝ててよかった。拓さんのゴールは、あそこしか自分がパスを出すところはなかった。左か右かを悩んだけど、打ちやすくするために右足のインサイドで出した。あのシュートしかなかったと思う。退場者が出て苦しい試合にはなったけど、逆にやることはハッキリした」
●船山祐二選手(鹿島)
「入る時は鹿島が10人で、サイドバックの位置に入ったけど、上がらないで引き気味の位置でプレーしてほしいと監督に言われた。退場の場面は唾を吐いたからとレフリーに言われたけど、僕は『えっ』という感じだった。審判に向かって吐いたわけじゃなかたので。レッズサポに向かって吐いたと取られたのかもしれない。いずれにしても次は自分が出られないんで、何とかチームに勝ってほしいと思う」
●青木剛選手(鹿島):
「浦和はそんなに前から来ないし、こっちは前から行こうと思った。前半の入りからいい形で入れた。(ミドルシュートが多かった?)それも前から行く意識が強かったから。立ち上がりからシュートを打っていったのは狙い通りだった。(1人減ってから?)逆にやること(しっかり守備を構成してカウンターというやり方)がはっきりした。

(積極的に前へ出た?)僕が行っても(小笠原)満男さんが必ず戻ってくれていたし、いつも通りの連携でやっていたつもり。ポンテのマークは、マンツーマンじゃなかったけど、浦和のキープレーヤーがポンテ、ワシントン、ハセ(長谷部)であることは間違いない。その中で自分の近くにいるのがポンテだったから、行かなきゃいけなかった。ボールが入ったらしっかり見るというのをやったし、みんなも守備の意識を高く持った。そういう結果だと思う。

4月のホームでの浦和戦はワシントンが出ていなかったし、こっちも満男さんがいなかった。今回は浦和のホームということで、僕らが飲み込まれないようにすることが大事だった。今週のミーティングでも浦和のアウェーに対するメンタルの話も多かった。今日は鹿島のサポーターも沢山きてくれたし、その力も大きかった」
●大岩剛選手(鹿島):
(本山の左サイド?)もともと攻撃的な選手だし、できれば前でやらせてあげたかったけど、今日だけは我慢してもらった。自分も後ろから声をかけた。守りきれたのは(岩政)大樹のおかげ。みんな集中してやれた。(退場者がでて)10人になったことで全員の守備意識がより高くなった。マルキー(マルキーニョス)なんかも、前線から体を張ってやってくれた。ホントに感謝したい。浦和とは分が悪いとか、連勝とか、そういうのは頭になかった。僕らは勝たなきゃ先がないし、どんな形でも勝つことを頭に入れていた。あと1つ。次の試合は絶対に勝ちたい」
●野沢拓也選手(鹿島):
(決勝ゴール?)ホントに自分でもあのシュートにはビックリしている。(コーチの)石井さんが浦和に視察に行っていて、『強いぞ』と言われていたけど、点が取れたのも石井さんのおかげだと思う。選手1人1人に感謝したい。浦和のサポーターだけじゃなくて、ウチのサポーターの声も聞こえて、ホントに感動ものだった。浦和戦はホームでも負けていたし、悔しい思いを何度もしてきた。ナビスコカップの決勝でも負けている。今日は決勝という感じで入った。

今季の最初は負けとか引き分け続きで、下から這い上がってきてここまできた。それは1人1人に力があるという証拠。最後もその力を信じるしかない。最後は優勝で終わりたい。去年から今年にかけて自分もいろいろ言われたけど、サッカー選手にはそういうこともあると受け止めてきた。今日決めたことは、次につながる自信になったと思う。勝った時はサポーターのところに一番最初に行きたかった。そしてベンチの人とスタッフと抱き合いたかった。シュートはとにかくここで決めなくきゃ、このまま終わると思って打った。決まってよかった」
以上

監督の下、選手は日々成長している。
この試合その結果であろう。
その結果、2005年3月5日以来の勝利をあげることが出来た。
普段通りのサッカーをし、普通に勝った。
それは監督も選手も共通認識なのだと思う。
ただ、ガンバが勝ち越した時間から不思議な力が動いたことは否めない。
そのおかげで新井場が犠牲者となり、少々引き気味にプレイする羽目とあった。
が、試合終了の歓喜は我等のものであった。
これで来季のアジアの戦いが門を開いたのである。
岩政の言うように新たなるステージであることは事実である。
チームは若くなっており、次のステージは困難を極めるかも知れぬ。
我等の力が更に試される。
常に聖地に集まろう。
その前祝いとして最終節には、奇跡を起こそうではないか。


33節前に

2007年11月24日 | Weblog

鹿島が逆転優勝へ1億円V査定を準備

浦和戦に向けた最終調整でボールに食らいつく鹿島FW興梠
 鹿島がV査定を準備して、奇跡の逆転優勝に望みをつなげる。今日24日は首位浦和との天王山。10冠目となるリーグ優勝を果たせば、フロントも今冬の査定に最大限反映させる方針を固めた。過去5シーズン、タイトルを逃し続けて「厳冬」の契約交渉が続いていたが、節目のタイトルを獲得できれば選手は「暖冬」で報われる。勝てば優勝が決まる浦和は、FW永井雄一郎(28)が大一番に強いところを見せつける。

 逆転優勝への希望を表すかのように、鹿島の最終調整に太陽の光が差し込んだ。異例の冒頭のみの練習公開と選手への取材禁止となったが、選手は気負うことなく体を温めた。練習後に唯一、取材に応じたオリベイラ監督は「集中できる環境で浦和戦への準備が進んだ」と自信をのぞかせた。

 この日は肌寒かったが、10冠を獲得すれば懐も暖まる。フロントが優勝を果たせば、特別査定で選手に報いることを約束した。幹部は「優勝するのとしないのとでは全然違う。昨年は6位だったから(年俸を)上げられなかったが、優勝すれば評価する」と明言した。

 優勝ボーナスはシーズン前の契約で、先発クラスの選手で約400万円に設定。優勝査定はこれとは別で年俸に反映される。公開されている06年度の選手、スタッフの人件費は約15億6000万円。5%アップでも約7800万円、10%アップなら約1億5600万円と、1億円前後が現場に還元されそうだ。

 開幕当初はそろばん勘定どころか、チームの貯金勘定もままならなかった。クラブワーストとなる開幕5戦未勝利と迷走。4月の大宮戦後には選手バスが囲まれ「春」の訪れさえ、感じられなかった。それでも態勢を立て直し、現在7連勝で首位浦和と最大11差あった勝ち点を4にまで縮めた。

 浦和に長い春をもたらしたのは鹿島だ。03年ナビスコ杯決勝で0-4と惨敗し、初タイトル獲得を許した。その後、盟主の座は取って代わられた。直接対決でも同決勝で負けて以降は1勝3分け6敗。これ以上、真冬の中に身を置くわけにはいかない。天王山で勝利すれば「厳冬」への別れが近づく。 【広重竜太郎】 [2007年11月24日9時25分 紙面から]

オリベイラ監督に秘策あり!?鹿島は2日連続の非公開練習

負ければ“終戦”の鹿島は、浦和戦に向けて最終調整を行った。中央はMF小笠原(撮影・千葉友寛)
 リーグ逆転優勝を狙う2位・鹿島が万全の体勢で24日の首位・浦和戦との直接対決に臨む。

 チーム発足以来、情報に関してオープンだった鹿島は23日、茨城県内で2日連続の非公開練習を敢行。ウオーミングアップのみ公開されたが、その後は報道陣シャットアウトで実施した。

 唯一取材に応じたオリベイラ監督は、「シーズン当初から、相手がわれわれへの十分な対策を練っているように感じていて、大一番を前に情報漏れを防ぎたかった」と説明。MF小笠原が出場停止明けで復帰する以外は、大きなメンバー変更はないもようだが、DF岩政が帰る直前に「奇襲ありますよ」と言い残すなど、秘策もありそう。

 勝てば逆転優勝の可能性が残るが、負ければ終戦となる大一番。93年のJリーグ開幕から積み上げた白星は299。目下7連勝と勢いに乗る鹿島が史上最速のリーグ300勝を達成し、悲願の10冠へ望みをつなげる。 (千葉友寛)
★08年“横じま戦闘服”披露
 鹿島とナイキジャパンは23日、08年の新ユニホームのデザインを発表。大きく変わったのは、ディープレッドとディープブルーの横じまが入った点で、鹿嶋市、神栖市などのホームタウン5市をイメージしたマークと背番号下の選手名も新たに加わる。鹿島に在籍した現トルコリーグ・フェネルバチェ監督のジーコ氏がかつて所属したブラジルリーグ・フラメンゴに似たデザインだが、チーム関係者は「フラメンゴをイメージしたわけではありません」と話した。

鹿島 奇跡へピリピリ非公開練習

チームは24日の浦和戦に向け最終調整を行った。最初の30分のみ公開された。

 鹿島は前日に引き続き、カシマスタジアムで取材対応なしの完全非公開で練習し、決戦への緊迫感を漂わせた。浦和は、03年のナビスコ杯決勝で負けるまでクラブ関係者が「負ける気がしなかった」と話すほどの“お得意さま”だった。だが、最近10試合は1勝3分け6敗と完全に立場は逆転した。

 オリベイラ監督は「やるべきことをやれば自分たちの流れになる」と言い聞かせるように決意を口にした。浦和ファンが占拠するアウエー戦。声援も敵となるが「ここまでこられたのはサポーターのおかげ。スタジアムの外でも、来て応援してほしい」と呼びかけた。

 序盤の出遅れから立ち直り、後半戦は12勝2敗と圧倒的な強さで快進撃し、悲願の10冠に手が届くところまで王者を追いつめた。J創設当時からチームを知る鈴木強化部長「目の前で胴上げだけは見たくない」と並々ならぬ決意を口にした。

 ≪新ユニ発表≫鹿島の来季の新ユニホームが発表された。「生まれ変わる」というコンセプトの下、デザインを一新。ホーム用は赤と濃紺を基調にしたJ初となる横じま。アウエーは白を基調に赤と濃紺の2本線が縦に入った。背番号の下にはクラブ史上初の名前を入れ、右肩部分にはホームタウン5市(鹿嶋、神栖、潮来、鉾田、行方)のシンボルカラーをサッカーボールにしたマークが入った。 [ 2007年11月24日付 紙面記事 ]

鹿島新ユニは横じま
 鹿島の来季の新ユニホームが23日、発表された。深紅と濃紺の横じま模様を採用。本格的な横じま模様はJクラブでは初めて。右肩には新たに鹿嶋市などホームタウン5市のロゴを入れ、背番号下にはクラブ史上初めて選手名が入る。第2ユニホームは、従来のグレーから白に変更。来季テーマ「一新」を込めたものとなった。 (2007年11月24日06時02分  スポーツ報知)

優勝なら上積み!鹿島が年俸予選2億円
 鹿島が、優勝した場合に来季の選手、スタッフの年俸予算に約2億円の上積みを考えていることが23日判明した。2位以下とでは約10%の開きがあり、選手の士気を高める材料となりそうだ。

 昨季の人件費は15億6000万円。すでに昨季の6位を上回る4位以上を決めており、各選手の年俸ベースが上がることは確実だ。クラブ幹部は、優勝なら「2位以下の提示予定の年俸とはまったく違う」と話した。

 オリヴェイラ監督はカシマスタジアムでの非公開練習後、逆転Vへ「チケット不足で重要な背番号12が埼玉スタジアムに入れなくても、バスを出迎えてもらったり、スタジアムの近くで力を送ってほしい」とサポーターに来場を要請した。 (2007年11月24日06時02分  スポーツ報知)

試合前に人参がぶら下がった。
ここは快走せざるを得まい。
宝はピッチに埋まっておる。
ボールを蹴って自らの懐を暖めるのだ。
非公開はしたが、自分たちのサッカーを信じて一つ一つ勝てば良いだけである。
ここ数年も、興梠が空振りせねば勝てた試合、ワシントンのハンドが見逃されなければ勝てた試合、負傷者・豪雨が無ければ、左サイドのケア一つで…
歯車一つの噛み違いだけなのである。
本日の試合は決戦が如く報じられておるが、ただの通過点に過ぎぬ。
普通に勝って、最終節に向かいたい。


指揮官からのメッセージ

2007年11月23日 | Weblog

決戦前夜! 監督よりサポーターの皆様へのメッセージ
いつも応援ありがとうございます。
明日のレッズとの一戦では、重要なプレーヤーを欠くことになります。
それは、背番号「12」です。
多くのサポーターの方が、チケットを入手できずにスタジアムに来られないということを知っています。
ですが、たとえテレビの前からでも、アントラーズに声援を送ってください。
皆様からの声は必ず我々のもとに届きます。
この試合は今まで頑張ってきたすべての人に対するご褒美のような試合です。
いい形で終えることができるよう、全力を尽くします。
応援、よろしくお願いします。

オズワルド・オリヴェイラ

我等へ向けて監督よりメッセージ。
これは熱い気持ちとなる。
我等はリアベの実を手にした勇者となろうではないか。
宇宙の侵略者・ガバナス帝国へ立ち向かうのだ。
地球を、否、全宇宙を救うのだ。


来季ユニフォーム発表

2007年11月23日 | Weblog

新ユニホームのデザインが決定 ホームタウンマークを制作
鹿島アントラーズおよびナイキジャパンはこのたび、2008年度新シーズンより使用する新ユニフォームのデザインを以下のように決定いたしました。新たにホームタウンマークを採用し従来の「KASHIMA」の文字に代わってユニフォームの右袖を飾ることになったほか、背番号下の部分にアントラーズとしては初めて選手名を入れることになりました。
 
<ファーストユニフォーム>

<セカンドユニフォーム>

■ユニフォームコンセプト
生まれ変わろうとしているクラブの象徴として、ユニフォームを斬新に「衣替え」します。ファースト、セカンドともに、チームカラーのディープレッドと、セカンドカラーとして定着しているディープブルーを組み合わせたものとなっています。もともと、赤は茨城県の県花であるバラから、青は鹿島灘の海の色から採用されたカラーであり、徐々に深みを増して現在の色に定着しました。

新しいファーストユニフォームは、そのディープレッドとディープブルーによる斬新なホリゾンタルストライプ(横縞)としました。4本のディープブルーのストライプはそれぞれ太平洋、利根川、霞ヶ浦、北浦の「水」を表します。水郷筑波国定公園に位置し、水に恵まれたホームタウンエリアを象徴しています。また、その4本のストライプによって分けられた5つのディープレッドの部分は、鹿嶋、神栖(かみす)潮来(いたこ)鉾田(ほこた)行方(なめがた)のホームタウン5市の大地を表します。

セカンドユニフォームは、生まれ変わるという意味を含め、白を基調としました。ディープレッドとディープブルーが力強く束ねられた、「結束」を意味する縦のストライプが中央に入ります。選手同士の「結束」、クラブとサポーターの「結束」、ホームタウンやスポンサーとの「結束」…。あらゆる力を一つに集約して戦うアントラーズの姿を象徴しています。
■ホームタウンマーク

2006 年より、鉾田、行方の両市がホームタウンに加わり、従来の鹿嶋、神栖、潮来に加え、ホームタウン5市の体制となりました。これは鹿行(ろっこう)地域と呼ばれる茨城県東南部全域がアントラーズのホームタウンとなったことを意味します。また、2007年にはホームタウン協議会も発足し、5市とアントラーズとの結びつきは、より強固なものとなりました。

これを機に、アントラーズではホームタウンマークを制作しました。水に恵まれた鹿行地域全体を象徴する青をベースとし、5市それぞれのシンボルカラーをサッカーボール状に配置したものとなっています。

従来、アントラーズのユニフォームの右袖には「KASHIMA」の文字が縫い込まれていましたが、2008年度からはこれに代わってホームタウンマークが入ります。
鹿嶋市公式サイト 
http://city.kashima.ibaraki.jp/
神栖市公式サイト http://www.city.kamisu.ibaraki.jp/
潮来市公式サイト http://www.city.itako.ibaraki.jp/
鉾田市公式サイト http://www.city.hokota.lg.jp/
行方市公式サイト http://www.city.namegata.ibaraki.jp/
■プロダクト
 デザインを一新するとともに、選手の肌にじかに触れるユニフォームには、最新のテクノロジーを使用しています。新ユニフォームの素材には吸汗性、速乾性、そして伸縮性にも優れたニット素材を採用。ユニフォームの裏側には凹凸を設け、肌にポイントで触れることで発汗時にすばやく汗を生地に取り込んで乾燥させ、肌にまとわりつくとこなく、快適な着心地でプレーに集中できるようサポートします。

本日報道されておったユニが公式発表である。
流石ラガーマン社長、スクラムの似合うユニとなった。
まさかスコティッシュなクラブのパクリでは無いと信じたい。
ところで記事タイトルは「ユニホーム」であるのに対し、本文中は「ユニフォーム」である。
我等をも混乱させようということであろうか。


リーグ300勝大手

2007年11月23日 | Weblog

鹿島が天王山でJ史上初300勝だ
 鹿島が天王山で節目のリーグ戦300勝を挙げる。93年の開幕戦白星以降、299勝を積み上げ、J史上初の大台到達に王手をかけて明日24日の首位浦和との決戦を迎える。22日から2日間の非公開練習となる中、FW柳沢は地元の小学校訪問後にチームの思いを代弁した。「この試合にかける思いが練習から伝わってくる。300勝? いい区切りになる。いろんな意味で最高の舞台が整った」と熱く語った。

 ベンチスタートが濃厚だが主将は節目の試合で抜群に勝負強い。100、150、200勝のメモリアルゲームでは必ずゴールを挙げてきた。もう1つの記録樹立も目前。延長戦が廃止された03年以降、04年横浜の8連勝が最高記録だ。現在7連勝中のチームは残り2試合で記録を塗り替える可能性もある。「優勝のチャンスをつかまないと、鹿島は変わらない」。記録ラッシュの先に、10冠の栄光が待っている。 [2007年11月23日9時3分 紙面から]

鹿島 大一番で300勝決める!
 勝てば勝ち点1差にまで肉薄する24日の浦和との大一番を前に、鹿島が完全非公開で練習を行った。リーグ史上初の300勝にもあと1勝と迫っており、悲願の10冠達成のためには負けられない一戦。FW柳沢「浦和に勝って300勝を達成すれば、いい区切りになる。いろんな意味で最高の舞台が整った」と闘志を燃やしていた。また、来季「過去のこだわりを捨てる」というコンセプトでデザインが一新されるユニホームの右肩部分に、ホームタウン5市(鉾田、潮来、鹿嶋、神栖、行方)のシンボルマークがエンブレムとしてあしらわれることが分かった。 [ 2007年11月23日付 紙面記事 ]

柳沢「最高の舞台」…鹿島逆転Vだ!大一番に闘志
 鹿島は22日、大一番の浦和戦(24日・埼玉)に備え、茨城県内で非公開練習を行った。神栖市内の小学校を訪問したFW柳沢は、「最高の舞台が整った。相手はアジアチャンピオンだし、これはただの試合じゃない」と闘志。引き分け以下でV逸となるだけに「身が引き締まる」と明かした。

 ホームタウンもチームを後押しする。鹿嶋、潮来、神栖、鉾田、行方のホームタウン5市が、J初のホームタウンロゴを作製したことが判明。スペインの名門・FCバルセロナが、カタルーニャ州のロゴをユニホームにつけているように、鹿島も来季からユニホームに新ロゴをつける。浦和戦を前に、緊急決定したもので、ホームの結束は深まった。

 浦和に勝てば、リーグ最速の通算300勝も達成となる。「やっと来たチャンス。この優勝をつかまえないと、鹿島としても変われない」柳沢。逆転優勝へ、鹿島が一丸となって、浦和に立ち向かう。 (2007年11月23日06時02分  スポーツ報知)

10月14日にユニ一新が報じられて一月以上が過ぎ去った。
来季のユニフォームにはホームタウンのシンボルを纏うとのこと。
更なる一丸となろう。
ラガーマン社長の観客動員方針が色濃く打ち出されている模様である。
来季は寂しい試合が少なくなって欲しい。
無意味にレッヅ戦だけ混雑するのも避けたい。
平日7時のアジアの戦いに足を運ぼうではないか。


オリヴェイラ監督定例インタビュー

2007年11月23日 | Weblog

【J1クライマックス! 第33節 浦和 vs 鹿島】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)定例インタビュー コメント [ J's GOAL ]
※11/21(水)AM11:30から鹿島アントラーズクラブハウスで行われた定例インタビューでのコメントです。
●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:浦和との大一番への意気込みは?
「我々は勝つしかない。勝つことでしか優勝への道はひらけない。ガンバの結果にもよるが、引き分けてしまえばレッズの優勝が決まってしまう可能性もある。難しい、タフなゲームになると思う。バランスを意識しながら戦っていけばうちの色が出せるのではないかと思う。しっかりとやっていきたい」
Q:レッズの印象は?
「私がコメントする必要もないと思うが素晴らしいチーム。アジアチャンピオンでもあるし、代表選手もいる。また、素晴らしいブラジル人選手もいる。かなり難しい相手だと思う」
Q:優勝が絶望かと思われた状況から7連勝。その要因は?
「さまざまな要素があると思うが、シーズン当初から積み重ねてきたものが結果となっているのだと思う。選手たちが私の指導法に慣れ、それを信じてやり続けてくれたことが結果につながっていると確信している。また、フロント、選手、チームスタッフが真剣に取り組んできた結果だと思う。そして、スタジアムに足を運び応援してくれたサポーターの力も大きな割合を占めていると思う」
Q:同じように大一番だったガンバ戦(ナビスコカップ準決勝)では、入れ込みすぎたようなところもあると思いますが?
「アウェイゴールのルールのために、決勝に進めなかったが、結果として第2戦でガンバに勝っている。今回も勝つことが前提。選手たちは問題なくやってくれると信じている」
Q:ポンテ、ワシントンをどう抑えるか?
「かなり難しい試合になると思う。彼ら2人を抑えても闘莉王が出てくる。闘莉王は点も取れる。また他の選手も機能性、攻撃性を持ち合わせている。ただし、ふたを開けてみなければ分からない。試合をするまではフィフティフィフティ。チャンスを手にするのは自分達次第だ。モチベーション、気持ち的な部分を高め、最高のパフォーマンスをしなくてはならない」
Q:22日から2日間、練習が非公開となるが、その目的は?
「大一番の試合。自分達が綿密にしてきたことを再確認したいということもあるし、また浦和も対策を練ってきていると思う。マスコミも含め練習を見ることのできる人には情報を発信する自由がある。情報が漏れるのを防ぎたい。しっかりと準備を進めたい」
Q:試合に対する期待は?
「期待がないと言ったらウソになる。ただ、長年やっていると、こういう状況には慣れている。今シーズンは、選手、フロント、スタッフはきつい時期を乗り越えてきた。そのご褒美として優勝のチャンスが生まれてきたのだと思う。ナビスコカップの準決勝の時も苦しい時期を乗り越えたご褒美だと思っていたが、それがもう一度きたのではないかと思う。自分たちがやるべきことをやり、信じて戦うことが大切だということを、選手たちにも分かってほしい。あとはいい形でシーズンの最後を締めくくれればいいと思っている」
以上

インタビューが掲載されることは珍しい。
それだけ注目の試合ということであろうか。
しかしながら、リーグ戦の一つの試合に過ぎぬ。
この試合だけ重要なわけでも軽いわけでもない。
単に一つ一つ積み重ねる勝利の一つとして挑みたい。
優勝云々と論ずるよりは、アジアチャンピオンに土を着けるという意味で重要である。
どのような相手であろうとどのように邪悪な場所であろうと、打ち勝つ。
その強い気持ちが試されるであろう。
来季はアジアの戦いへ再びチャレンジする可能性が高い。
ドメスティックな地で無様な姿は見せられぬ。
来季へ向けた新たな戦いとしてこの試合が試金石となるであろう。


練習を秘する。

2007年11月22日 | Weblog

鹿島10冠へ!史上初の非公開練習
 逆転優勝での悲願の10冠達成に向け、鹿島が史上初の非公開練習に踏み切った。24日は、勝てば勝ち点1差まで肉薄する浦和との天王山。オリベイラ監督は22日と23日の練習を完全非公開で行うことを決断した。非公開練習はチーム史上、例がないが、ブラジル人指揮官は「大事な試合なので、情報を漏らしたくない」と決意を口にした。 [ 2007年11月22日付 紙面記事 ]

鹿島、史上初の完全取材拒否…24日浦和戦
 完全なる情報統制で浦和撃破を狙う。J1で2位の鹿島は21日、首位・浦和戦(24日・埼玉)に備えて22、23日の2日間の練習を完全非公開とし、クラブ史上初めて選手、スタッフは取材を受け付けないと発表した。オズワルド・オリヴェイラ監督は「練習を見ている人は、すべてに情報を発信する権利がある。我々は情報漏れを防ぎたい。それだけ大事な試合」と説明した。

 これまでクラブはOBジーコ氏の考えから、報道に関して常に「公開」のスタンスを取ってきた。だが、残り2試合で浦和とは勝ち点差4。首位攻防戦で引き分け以下なら、V逸決定。勝利が義務づけられる大一番を前に、ミクロ単位の情報も漏らさない構えだ。報道陣にも練習会場、時間も非公開、選手への接触も禁止という徹底ぶり。鹿島が人事を尽くして天命を待つ。 (2007年11月22日06時02分  スポーツ報知)

ナビスコ準決勝2nd leg前に続いての非公開練習である。
その甲斐あってこの試合では本山・満男の活躍で3得点をした。
効果は絶大と言えよう。
今回は更なる箝口令とのこと。
吉川広家には確認し、小早川秀秋への手はずも整えたい。
三成に付く真田昌幸・幸村親子は去らせる器を見せようぞ。
帰順する山内一豊は掛川城までも明け渡すと申しておる。
正義は我にあり。
最後に笑う布石は置いた。
心穏やかに結果を待とうではないか。


時間稼ぎ開始される。

2007年11月21日 | Weblog

鈴木、額10針裂傷も鹿島戦強行出場
 額に10針縫う裂傷で18日の清水戦で途中交代となった浦和の日本代表MF鈴木が20日、ホーム鹿島戦(24日)で強行出場を宣言した。「試合は出ます。もう一度ヘディングで競ったら、裂けると言われています。恐怖心はありますが、責任を全うしたい」と覚悟を固めた。抜糸は鹿島戦後の予定。左目の周辺はアザで真っ青と痛々しいが、決意の先発で栄冠を勝ち取る。 (2007年11月21日06時02分 スポーツ報知)

引き分けOKの浦和である。
今から時間稼ぎが始まっている模様。
何かにつけ鈴木がピッチに出入りし時間を使っていく戦略なのであろう。
邪悪なるこの敵に立ち向かう我等は桶狭間に向かう役所広司版信長である。
決して無策で運頼みの緒方直人版ではない。
ひょっとしたら山本勘助の助力もあるやも知れぬ。


秋さん引退へ

2007年11月20日 | Weblog

元日本代表DF秋田が今季限りで現役引退
 元日本代表でJ2京都のDF秋田豊(37)が今季限りで現役引退することが19日、分かった。93年のJ発足時から鹿島などで活躍してきたが、今季はJ2で出場機会が激減し、引退を決断した。98年フランス大会、02年日韓大会とW杯を2度経験し、J1、J2通算405試合に出場。気迫あふれるプレーとリーダーシップで「闘将」と呼ばれた男が、15年間の現役生活に別れを告げる。

 秋田は、今季の京都移籍時に「年間48試合のうち24試合に出られなければやめる」と心に誓っていた。ここまで出場14試合。既に京都幹部に引退の意向を伝え、了承された。25日のホーム最終戦・仙台戦で引退式が行われる。

 J発足の93年に鹿島入りし、開幕の名古屋戦(5-0勝ち)でデビュー。当時まだ鹿島で現役だったジーコ前日本代表監督からはプロ魂を学んだ。「いくらでもいけた」という酒を1滴も飲まず節制まゆ毛がすり切れて薄くなるほどヘディングを練習した。鹿島でリーグ4度、ナビスコ杯3度、天皇杯2度の優勝を飾り、黄金期を支えた。

 引退後は指導者になる。Jリーグの監督就任に必要なS級ライセンス取得を目指しており、来季は古巣の鹿島や名古屋でコーチに就任する可能性もある。将来は「鹿島や代表で監督をやりたい」と夢は大きい。 [2007年11月20日9時2分 紙面から]

引退のDF秋田「こんな自分でもW杯」
 今季限りで現役引退するJ2京都DF秋田豊(37)が20日、あらためて15年間の現役生活を振り返った。
 約2時間の練習後に「喜びを味わえずに終わる選手もいる中で、こんな自分でも代表に選ばれ、W杯に出られた。学生時代の自分を見てた人は、できすぎと言うと思う。いろんな人に支えられながらここまで来られた」と語った。25日仙台戦(西京極)の試合後に引退のあいさつをし、記者会見を行う。
[2007年11月20日20時27分]

元グランパス・秋田引退 J1通算391試合、ベストイレブン4度
2007年11月20日 紙面から
 サッカーの元日本代表でJ2京都のDF秋田豊(37)が今季限りで引退することが19日、分かった。鹿島では9冠獲得に貢献。日本代表としては岡田監督の下、98年フランスW杯で主力DFとしてプレーするなどした。日本のサッカー界に数々の輝かしい足跡を残してきた男が、ついに現役生活にピリオドを打つことを決断した。

 数多の栄冠を手にしてきた秋田が、今季限りでユニホームを脱ぐ。やり残したことはない。悔いもない。表情は晴れ晴れとしていた。
 「選手としてすごく幸せなサッカー人生だったと思う。これだけ長くプレーできたのは、すごく良かった」
 愛院大時代までは、驚くべきキャリアはなし。だが、たゆまぬ努力と不屈の精神で日本を背負うトップDFにまで上り詰めた。鹿島での栄光の9冠。日本が初めて出場した98年のフランスW杯では日の丸を背負って戦った。闘志むき出しのプレースタイルから、いつしか自然と“闘将”という名が付いた。

 鹿島、名古屋では中心選手として君臨し、最後は京都に移籍し、J2リーグに主戦場を移した。ラストイヤーは出場機会に恵まれたわけではなかったが、その存在感は抜きんでていた。

 だが、「京都に行った際、48試合中24試合に出ることができなかったら、辞めようと思っていた。9、10月にできない状況になり、その辺で決めていた」と身を引く覚悟をしていた。

 水面下では指導者、評論家としてのオファーが持ち上がっているという。ただ、現時点では今後に関しては未定。秋田自身も将来的には監督として再びピッチに帰ってくることを視野に入れている。

 「93年の開幕が一番の思い出かな。自分の歴史もここからスタートしたと思うし、Jリーグの歴史もここからスタートしたわけだから」。Jリーグとともに名をはせてきた闘将が、現役生活に別れを告げる。

 【秋田豊(あきた・ゆたか)】 1970(昭和45)年8月6日、名古屋市生まれの37歳。180センチ、78キロ。愛知高から愛院大を経て鹿島入り。当初は右サイドバックで活躍し、その後は不動のセンターバックとして同クラブの9冠獲得に貢献した。03年のリーグ戦後に戦力外通告を受け、名古屋入り。07年にはJ2京都へ移籍した。J1リーグ通算391試合に出場し23得点。J2リーグ(19日現在)14試合に出場し無得点。Jリーグベストイレブンに4度輝いている。日本代表としては95年10月24日のサウジアラビア戦でデビュー。98年フランスW杯、02年日韓共催W杯メンバー。国際Aマッチ44試合に出場し4得点の成績を残している。

一つの時代が終焉を迎えた。
2003年まで鹿島の壁として君臨した秋田豊が引退。
我等にとっては寂しいことではあるが、彼にとっては新しいチャレンジが始まるだけであろう。
指導者として鹿島の地へ戻る可能性もあるとのこと。
であれば、週末の飲みを楽しみにサッカーを行う船山の弟分、興梠慎三へ精神の注入もあり得るのでは無かろうか。
本田主将(当時)すらも突き飛ばしてしまう恐るべき野獣をコントロールするには、強靱な精神を持つ人間は必要である。
織田信長になますのように切り刻まれても生きながらえてしまう加納随天がごとき精神力と生命力を我らは望むのである。


宮澤くん、ライバルへエール

2007年11月20日 | Weblog

室蘭大谷FW宮沢がライバルとの対戦熱望
 全国高校サッカー選手権(12月30日~、東京・国立競技場ほか)の組み合わせ抽選会が19日、東京・日テレタワーで行われ、室蘭大谷の初戦は鳥取県代表(31日第2試合、等々力陸上競技場)となった。

 18日までタイで行われたU-19アジア選手権予選(グループE)に出場していた室蘭大谷のFW宮沢裕樹主将(3年)はこの日朝帰国、その足で抽選会場に現れた。結果は対戦相手が特定できなかった(鳥取県予選決勝は23日、境対米子北)が「境に出てきてほしいです」と熱望した。

 今回は同行しなかったが境のU-18日本代表FW丸谷拓也(3年)は互いに認め合うライバル。5月のドイツ遠征、さらに8月に国内で行われた2つの国際ユース大会では何度も2トップとして力を合わせた。そして結果を出せない悔しさも共有した仲間。「絶対、出てこいと、今日メールを打ちます」と呼びかけた。 [2007年11月20日9時27分 紙面から]

およそ一ヶ月ぶりの宮澤くん情報である。
ライバルの対戦を望み、エールを送る模様。
来季以降、我等と共にライバルを叩きのめすのか、ライバルとして叩きのめされるのか、あるいはアウトオブ眼中となるのか、決断は如何になろうとも本人の決断を尊重する。
あえて馬上から見下ろし、鞭打たれようとも。


柏戦報道

2007年11月19日 | Weblog

鹿島貴重な白星で2位浮上/J1
<J1:鹿島1-0柏>◇第32節◇18日◇カシマ
 鹿島MF本山が主将マークを巻いて奮闘し、3戦ぶりフル出場でチームを7連勝に導いた。前半42分、ゴール前で左足シュートを狙い、ミートできなかったが結果的にMF船山の前に転がり、決勝弾につながった。
 「前に転がって良かった」と苦笑い。逆転優勝に望みをつなぎ、来年のACL出場権獲得の可能性を高めた。
[2007年11月18日20時46分]

鹿島が逃げ切り7連勝/J1
<J1:鹿島1-0柏>◇第32節◇18日◇カシマ
 前半中盤までは両チームとも強烈なミドルシュートが飛び交った。前半15分に鹿島DF新井場の約25メートルの左足ミドルがゴール左を襲えば、同28分には柏MF永井の左足ミドルがバーを直撃した。終盤に試合が動き、同43分に鹿島MF船山が左足ボレーを決めて先制した。

 後半に入ると、こう着状態に入った。同4分に鹿島MF青木が右足ボレーを放ったがゴール右上をかすめた。柏も同10分にFW鈴木がゴール前でフリーになり、右足を振り抜いたがゴール枠内をとらえきれなかった。鹿島は終盤、MFダニーロが退場処分も1-0で逃げ切り、7連勝。敗れた柏は6戦未勝利となった。 [2007年11月19日0時51分]

鹿島2位浮上、船山が千金弾/J1

初先発初得点を記録した鹿島MF船山(中央)は、サポーターとともに喜び合う
<J1:鹿島1-0柏>◇第32節◇18日◇カシマ
 鹿島が新人MF船山祐二(22)のプロ初先発初得点で、奇跡の逆転優勝へ望みをつないだ。引き分け以下ならV消滅の可能性もあった柏戦で1-0の勝利。船山が前半42分に左足シュートで先制弾を決め、後半は退場者を出しながらも1点を守り切って、01年以来の7連勝を飾った。G大阪を抜いて2位に浮上し、引き分けに終わった首位浦和との勝ち点差は4に急接近。次節24日の浦和との直接対決へ最高の形でつなげた。

 船山はプロ初先発の晴れ舞台で、いきなりヒーローになった。前半42分、MF本山がシュートミスした球が、目の前に転がってきた。腰を思い切りひねり、左足ボレーでゴール右に沈める。「オレやっちゃったな、と思いました。岩政さんに『それまで何もしてなかったけどな』と言われました」と照れ笑い。6年ぶりの7連勝に導いたプロ1年生は冗舌だ。

 運命的な一戦だった。相手の柏には小4から6年間、下部組織に在籍した。リフティングのテストで約30回しかできなかったのに「100回できました!」と虚偽申請? しながらも合格し、小6時は背番号10を背負った。結局ユースには昇格できず、悔しい思いもした。試合前にはジュニアユースで同期の柏DF大谷から「お前のゴールで勝つなよ」とクギを刺されたが、しっかり恩返しした。

 「兄弟」の期待に応えた。「弟分」のFW興梠が前夜のU-22代表ベトナム戦でPKを奪う活躍。この日早朝に帰国した興梠から、電話でたたき起こされ「頑張れよ」と激励された。「兄貴分」で出場停止のMF小笠原からは「周りからガミガミ言われても自分の思う通りにやれ」と声を掛けられていた。

 試合後はゴール裏のスタンドに飛び込んだ。2日の初トークショーには約20人しか集まらなかったが、この日は約1万6000人の鹿島サポーターを巻き込んで、船山コールを一緒に叫んだ。ここ3試合で浦和との勝ち点を6も縮め、ついに4差に。「残り2試合勝てばチャンスがある」。ルーキーが起こした勢いに乗って、24日には浦和と直接対決する。 【広重竜太郎】 [2007年11月19日9時32分 紙面から]

鹿島2位浮上で逆転V見えた!新人のゴールが勢い象徴
 J1第32節(18日、カシマほか)鹿島が7連勝でG大阪を抜いて2位に浮上した。2試合連続引き分けの首位浦和にじわりと肉薄。次節はその浦和との直接対決を控えており、大逆転での通算10度目の国内主要タイトル獲得も視界に入ってきた。

 勝ち続けなければならないという重圧を逆にパワーに変えている。この日はMF船山が決勝ゴール。1年目のMFの初ゴールで大事な一戦をものにするあたりに、チームの勢いが現れた。

 攻めあぐねて重苦しい雰囲気が漂っていた前半42分、FKのこぼれ球に鋭く左足を振り抜いて、値千金となる決勝点を奪った。昨季関東大学リーグを制覇し、大学最強の呼び声が高い流通経大から鹿島入り。リーグ戦初の先発起用に最高の形で応えた。

 豊富な運動量と激しいコンタクトプレーが持ち味の22歳は「チャンスを生かそうと思っていた。自分が入って負けたくはなかった。チームがもっと良くなった、と言われたかった」と負けん気の強さを見せた。オリベイラ監督は「船山は持っている力を発揮してくれた。若い選手の得点はチームに及ぼす影響が大きい。今後につながるゴールだった」と手放しで喜んだ。

 浦和との勝ち点差は4。次節の直接対決で勝てば、勝ち点差1まで追い詰められる。船山「あと2勝すれば、優勝の可能性がある。次の浦和戦は絶対に負けられない」と闘志をむき出しにした。

★克服しなければ…
 柏は鹿島の堅い守備を崩しきれずに、無得点に終わった。
 負傷者が多い上、北京五輪アジア最終予選に選手が取られていることもあって、思ったような攻撃を展開できなかった。石崎監督は「(順位に)上位も下位もなく、難しい試合になるのは分かっていた。押し込んでも、いいシュートが打てない。これを克服しなければ、上にいくことはできない」と淡々と振り返った。

大逆転Vも視界入り!鹿島、柏下しリーグ7連勝&2位浮上
 J1第32節(18日、鹿島1-0柏、カシマスタジアム)勢いは止まらない。7連勝の鹿島が、G大阪を抜いて2位浮上だ。次節は首位・浦和との直接対決(埼玉ス)。大逆転での10冠獲得も、視界に入ってきた。

 この日のヒーローはMF船山。0-0の前半42分、FKのこぼれ球に左足を振り抜いて、決勝点を奪った。

 「チャンスを生かそうと思っていた。自分が入って負けたくはなかった。チームがもっと良くなった、と言われたかった」と22歳のルーキーがリーグ戦初先発で決めた初ゴールを喜べば、オリヴェイラ監督も「船山は持っている力を発揮してくれた。今後につながるゴールだった」と賛辞を贈った。

 浦和との勝ち点差は4。直接対決で勝てば、同差1となる。船山「あと2勝すれば、優勝の可能性がある。次の浦和戦は絶対に負けられない」と闘志をむき出しにした。

7連勝2位浮上!鹿島逆転V見えた

<鹿島・柏>決勝ゴールを決めて柏に勝利し、スタンドでサポーターと喜ぶ鹿島・船山(中央)
Photo By 共同

 【鹿島1―0柏】鹿島が残り2試合で、ついに首位を射程圏内にとらえた。J1で今季初の7連勝を飾り、G大阪を抜いて2位に浮上。首位・浦和との勝ち点差も4に縮め、逆転優勝の可能性も出てきた。

 原動力となったのは、大卒ルーキーのMF船山だ。前半42分、FKのこぼれ球を左足でゴール左隅に突き刺した。MF小笠原の出場停止で巡ってきたプロ初先発。相手の柏は小学4年から中学3年まで所属した古巣だったが、このチャンスを見事にものにし「(柏には)最高の恩返しができた。オレって持ってるかも」と自画自賛だ。

 次節は首位・浦和との直接対決。勝てば勝ち点1差に迫るだけに、オリベイラ監督も「最高のモチベーションで戦える。良い準備をしたい」と力を込めた。悲願の10冠達成に向け、絶対に負けられない。 [ 2007年11月19日付 紙面記事 ]

鹿島逆転Vなるか!7連勝で2位浮上…J1第32節
 ◆J1第32節 鹿島1-0柏(18日・カシマ) 鹿島が7連勝でG大阪を抜き2位に浮上。2試合連続引き分けに終わった首位・浦和にじわりじわりと接近。次節はその浦和との直接対決を控えており、タイトル獲得も視界に入ってきた。

 この日は、1年目のMF船山の初ゴールが決勝弾。前半42分、FKのこぼれ球に鋭く左足を振り抜き、値千金となる決勝点を奪った。

 船山「チャンスを生かそうと思っていた。自分が入って負けたくはなかった。チームがもっと良くなった、と言われたかった」とゲームを振り返った。オリベイラ監督は「船山は持っている力を発揮してくれた。若い選手の得点はチームに及ぼす影響が大きい。今後につながるゴールだった」と喜んだ。 (2007年11月18日19時38分  スポーツ報知)

初先発舟山初ゴール!鹿島7連勝2位浮上…J1第32節

決勝ゴールを決めた鹿島・船山(中央)はスタンドでサポーターとバンザイ
 ◆J1第32節 鹿島1―0柏(18日・カシマ) 大逆転優勝へ、チームを救ったのは、ルーキーだった。前半42分、MF船山は、こぼれ球に迷わず左足を振り上げる。「入れ」願いを込めた一撃は、ゴール前混戦の間げきを縫って右隅へ。プロ入り初先発、初得点は値千金の決勝弾。「頭が真っ白になった。オレ、本当にやっちゃったよ」蛇行疾走とガッツポーズで狂喜乱舞した。

 人生の節目を前に気合がこもっていた。高校時代から交際を続けてきた菅原裕香さん(22)と結婚を決意し、来年1月に挙式を予定している。プロ1年目での一大決心に「年齢的に早すぎるかも」という不安があったが、「プロでやるために自分にプレッシャーをかける。これでメシを食っていくという思いを込めて、結婚します」鹿島入団直後の今年5月に決意したという。

 小学4年時、柏の下部組織への入団テストを受けた際には、リフティング試験で50回もできなかった。だが、他の受験生が100回以上続ける姿を見た船山は「100回です」と虚偽申告。合格と相成った。この日はMF小笠原の出場停止で巡ってきた初先発。結婚への決意と、動じない肝っ玉が船山の原動力だ。

 チームは01年以来の7連勝で2位に浮上。首位浦和との勝ち点差は4に縮まった。次節(24日)は浦和と直接対決。シンデレラボーイが出現した鹿島が猛烈な追い上げをみせる。

 ◆船山 祐二(ふなやま・ゆうじ)1985年1月19日、千葉県生まれ。22歳。小4~中学まで柏の下部組織でプレー。習志野高に入学したが、監督が流経大柏高に移ったため、1年途中で転校。流経大を経て今季鹿島入団。左利きのボランチ。176センチ、72キロ。J1通算7試合1得点。 (2007年11月19日06時02分  スポーツ報知)

J1 鹿島残った船山千金弾
2007/11/19(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
 Jリーグ1部(J1)第32節(18日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島が柏を1-0で下して2位に浮上。首位浦和は清水と0-0で引き分け、優勝決定は次節以降に持ち越された。G大阪はFC東京と1-1で引き分け3位となった。
 2試合を残して浦和の勝ち点は70で、鹿島が66、G大阪が65。浦和は次節の鹿島戦に勝つか、引き分けてもG大阪が引き分けか負けなら2連覇が決まる。
 新潟はエジミウソンの2得点で横浜FCを2-0で下した。川崎はジュニーニョの2ゴールなどで磐田に3-1で快勝。得点王争いはジュニーニョが21でトップ、エジミウソンは19でG大阪のバレーと並んで2位。
 横浜Mは千葉に3-2で逆転勝ち。名古屋はヨンセンのハットトリックで3-1で大分を下した。

■曽ケ端200試合出場
 ○…鹿島のGK曽ケ端準(28)が柏戦でリーグ戦200試合出場を達成した。しかし、本人は「知らなくて、ミーティングの前に言われて気が付いた」というほど意識していなかった。それよりも次節に直接対決を控える浦和と勝ち点4差に迫ったことで、残り2戦に集中している模様。「まだ2つあるし、抜かれる可能性もある。しっかりやりたい」と気を引き締めていた。

【ストライカー】
■初先発のルーキー 攻守で勝利呼び込む
 優勝争いに残るためにも絶対に負けられない中でチームを救ったのはプロ初先発のルーキー船山だった。小笠原の出場停止などで巡ってきたチャンスで勝利に貢献。「自分が入って駄目になるのは絶対に嫌だった。勝ててよかった」と声を弾ませた。
 値千金の決勝ゴールだった。前半は初先発の緊張もあり「ただいるだけの存在だった」と船山。チームのかじ取りを任せられるボランチにいながら、なかなか役割を果たせずにいた。しかし、前半42分のワンチャンスで本来のポテンシャルを発揮。右CKからのこぼれを本山が持った瞬間に「直感でくるなって思った」と、本山のシュートミスのボールが左後ろから向かってくると、迷わずに左足を振り抜き、ゴール右隅へ決めた。「一瞬頭が真っ白になり、おれやっちゃったよ、と思った。ナイスシュートではなかったので入ってよかった」と喜び、その後も体を張った守備などで相手攻撃の芽を摘み取り勝利の立役者となった。
 流通経大では中盤の2列目で名をはせていた。ボランチを始めたのは鹿島に入団してからで、当初は戸惑いもあった。それでも元来のボールさばきのうまさに加え、課題だった守備も日に日に向上し、オズワルド・オリベイラ監督も「信頼して送り出せる」と評価するまでに成長した。
 柏のジュニア、ジュニアユース出身で、初先発が柏戦ということもあり「6年間いたので、成長した姿を見せたい」と話していた船山は、言葉通りの活躍を見せた。だが「これがスタート。ここから積み重ねていかないと忘れられてしまうのでこれからも頑張る」と表情を引き締めた。次は浦和との大一番。「相手うんぬんより自分たちが2勝すれば優勝の可能性がある。しっかり勝ちたい」。この勢いを、浦和戦に持ち込むつもりだ。

■鹿島1-0 柏  堅守で1点守る
 【評】鹿島は前半42分、FKからのこぼれ球に船山が鋭く反応して先制。GK曽ケ端を中心とした堅い守備で相手の攻撃をしのぎきった。柏は後半、中盤を支配したが、ゴール前のパスの精度がいまひとつ。決定力も欠いた。

■鹿島・オズワルド・オリベイラ監督
 「今回は若手の船山、石神、大道の3選手が出たが、必要なときにできることは今後につながった。それに得点の1点が船山だったことはいい意味で無言のプレッシャーになってチーム内でいい競争につながればいい。浦和はビッグクラブでACLという厳しい戦いを勝ってきている。そのチームに最高のモチベーションで戦えることはとてもいいこと。タフな試合になると思うが、いい準備をして臨みたい」

貴重な得点を記録した船山一色である。
当然であろう。
獅子奮迅の本山も強烈な左足ミドルを魅せた新井場も積極的な青木も結果に結び付かなかった故報じられることはない。
それが歴史というものであろう。
主人公と言えども関東出兵には全く持って無関係である。
出番があっただけでもマシというものか。
逆に考えれば、無関係なエピソードで丸々1話使ってしまうとはネタ切れにも程があるということであろう。
真面目に構成をして欲しいところであった。