鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

J'sレポート浦和戦

2007年11月25日 | Weblog

【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】鹿島レポート:野沢の値千金の決勝点で宿敵・浦和を撃破。最終節での逆転タイトルの可能性が広がった鹿島 [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)

試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチ上の鹿島アントラーズの選手たちから派手なガッツポーズが飛び出した。ベンチに陣取るオズワルド オリヴェイラ監督と控えメンバーもガッチリと抱き合った。まるで優勝したかのような大騒ぎが、浦和レッズという高い壁を打ち破った喜びと感動をよく表現していた…。

2007年J1リーグ戦も残り2試合。第32節終了時点での勝点は首位・浦和が70、2位・鹿島が66。鹿島が悲願の10冠と2001年以来6シーズンぶりのリーグタイトル奪還を果たすためには、もはや勝利しかありえなかった。
指揮官は今週22・23日のトレーニングを非公開にし、浦和戦に挑む心構えなどを事細かく説いた。10月のJリーグヤマザキナビスコカップ準決勝・ガンバ大阪戦(アウェー
http://www.jsgoal.jp/result/20070020060220071010_detail.html )で守備的戦術で戦って敗れた反省もあり、選手たちも「自分たちのサッカーで勝つ」と新たな決意を持ってこの一戦に臨んだ。
スタメンはGK曽ヶ端準、DF岩政大樹、大岩剛、MF小笠原満男、野沢拓也、FWマルキーニョスら現状でのベストイレブン。U-22日本代表のためチームを離れていた内田篤人も戻り、右サイドバックの定位置に入った。

この日の鹿島は立ち上がりからボールを支配し、積極的な攻めを仕掛けた。田中マルクス闘莉王率いる浦和守備陣の堅い守りをこじあけるため、スキあらば遠目からのシュートを狙っていくなど、勝利への気迫を前面に押し出した。田代有三の高い打点のヘディングを起点としながらも、小笠原、野沢、本山雅志ら中盤が流動的に動きつつショートパスを織り交ぜた展開を見せる。そのスタイルは常勝軍団といわれた鹿島が積み上げてきたものに他ならなかった。
それでも、さすがは相手はアジア王者。浦和の堅守が揺るがない。前半の鹿島の決定機は37分にマルキーニョスの放ったシュートがサイドネットをかすめた場面だけ。逆に浦和も40分に闘莉王のシュートがポストに当たったシーンしか得点機がなかった。両者ともに集中かつ意思統一された守備は見事だった。
拮抗した展開のまま終わろうとした前半終了間際、突然のアクシデントが起きる。鹿島の新井場が途中出場していた細貝萌を倒してしまい、2枚目のイエローカードをもらったのだ。この日は控えの左サイドバック・石神直哉が出場停止で、ベンチには誰もいない。この位置には本山が入らざるを得なくなった。明らかに主導権を握っていた鹿島にしてみれば、非常に痛い新井場の退場劇だった。

となれば、浦和がその弱点を執拗に突いてくるのは当然のこと。後半開始直後の時間帯は、細貝やポンテが次々と本山のいるサイドを突いて、攻撃をしかけてきた。ここで本山は労を惜しまず、精一杯走った。大岩や青木も彼を背後から献身的にサポートする。この時間帯の鹿島の素晴らしいディフェンスは見る者を熱くさせた。
「1人減って逆にやることがハッキリした。しっかり守備を構成してカウンターというサッカーをすればよかった」青木も話していたが、11人対10人の数的不利の状況が、どうやら鹿島にはプラスに働いたようだ。

そして後半21分、チーム一丸となった戦いがようやく結実する。相手ボールを拾った本山が前線のマルキーニョスへ展開。彼からパスを受けた田代がDFをひきつけて、左サイドを走りこんだ野沢へ絶妙のスルーパスを送った。次の瞬間、今季から小笠原のつけていた背番号8を引き継いだ男は右足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。「ここで決めなきゃこのまま終わる。何とかして決めたかった。自分でもあのシュートにはビックリしてる」野沢は値千金の先制点を振り返った。

この1点を守るべく、オズワルド オリヴェイラ監督は後半27分には田代を下げて船山祐二を投入。さらに右足首の負傷が癒えた中後雅喜、ボールを持てる増田誓志らを次々と起用し、走って走って逃げ切る策を採った。しかし浦和も黙ってはいない。オジェック監督も満を持して小野伸二を起用。闘莉王も前線に上げて、総力戦で1点を取りに来た。
そこで鹿島守備陣は体を張り続けた。岩政はワシントンと真っ向から競り合い、大岩は永井雄一郎を封じた。青木もポンテをがっちりとマーク。曽ヶ端もワシントンのシュートを確実にセーブするなど、全員が自分の仕事を忠実にこなしたのだ。「最後の時間帯はクロスの本数は多くなったけど、浦和の攻撃はそう怖くなかった」岩政は言い切った。

後半終了直前、船山が浦和サポーターに向かって唾を吐いたということで一発退場となり、鹿島は9人での戦いを強いられた。小笠原の足がつり、内田や曽ヶ端も遅延行為で警告を受けるなど、チーム全体が満身創痍となったが、それでも闘争心が衰えることはなかった。これで鹿島はJ1通算300勝目。足掛け3年ぶりの浦和戦白星はJ発足以来、常勝軍団と呼ばれ続けたチームの意地と執念の賜物といえる。
これでJ1・8連勝。浦和との勝点差は1に縮まった。最終節の相手は4位・清水エスパルスと手ごわいが、浦和が横浜FCに100%勝つとも限らない。「自分たちはまだ2位。次の試合こそ大事なんで、何とか勝ってタイトルを取りたい」とキャプテン・小笠原も語気を強めた。開幕5試合未勝利という苦しみから始まった今季の鹿島。彼らの奇跡の逆転優勝は果たして成るのか。全ては12月1日(14:30@カシマ)の最終節で決まる。いずれにしても、持てる力の全てを出し切るしかない。

以上
2007.11.24 Reported by 元川悦子

悦っちゃん筆走ってるなあ。
審判についても書いてよ。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
審判 (ジダンヌ)
2007-11-25 12:26:09
審判についても書いてよ、に同意
試合の勝敗にかかわらず審判も評価されなればレベルアップはありえないとアゥトゥオリ氏が言っていたはず、まだまだ、日本のサッカー界には協会含めてそのような意識がないのでしょうか。まあJ'Sゴールはいつも書かないけれど
返信する
コメントありがとうございます。 (原理主義者)
2007-11-26 08:13:09
J'sGOALは検閲して監督・選手コメントでも審判批判は削除されるんですよ。
少々嫌みでこの記事を書きました(笑)。
返信する