鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

水戸戦報道

2007年11月05日 | Weblog

鹿島小笠原が勝負を決める2点目/天皇杯
<天皇杯:鹿島2-0水戸>◇4回戦◇4日◇カシマ
 鹿島MF小笠原が勝利を決定づける2点目を奪った。前半21分にFW田代の先制弾で主導権を握ったが、その後は守備的な水戸を崩せず、手詰まり状態に。だが後半20分にDF新井場の左クロスをファーサイドで体ごと押し込んで貴重な追加点を決めた。「久々にあんなに引いてくるサッカーを見た。でも勝てたのでよかった」と冷静に話した。
[2007年11月4日17時5分]

鹿島興梠6人抜きドリブル弾/天皇杯

鹿島対水戸 後半41分、相手GKをかわしゴール前に切れ込む鹿島FW興梠
<天皇杯:鹿島2-0水戸>◇4回戦◇4日◇カシマ
 約15メートルの密集地帯の中を、鹿島FW興梠は華麗に舞った。途中出場から4分後の後半42分、ゴール手前からの突進で相手2人の間を抜き、ゴール右に突き進む。ペナルティーエリア内で相対したDFの前にスピードが緩み、いったん抜いた2人に追いつかれたが、再び加速。左への切り返しで3人を一気に置き去りにすると、飛び出してきたGKもかわし、のべ6人抜き。無人のファーサイドに打ち切れずスーパーゴールは完成しなかったが、大きな見せ場をつくった。

 高校3年時も国体で群馬代表と対戦し、現U-22代表DF青山直を最後に抜いて6人抜きドリブル弾を決めたことがある。「(抜くのは)1対1より密集地帯の方が好き」。舞台やレベルの差はあるが、マラドーナやメッシ、また平山の5人抜きドリブルは長い距離の中から生まれたもの。狭いエリアの中でも興梠の突破力は通用する。

 5バックで守備重視の水戸は、仮想ベトナム戦と言えた。ベトナムはゴール前を固めてくることが予想され、日本がサイド中心のクロス攻撃を仕掛けても手詰まりになる可能性がある。密集地帯も恐れず、短時間でも力を発揮する興梠がいれば突破口を開ける。

 まずは6日から始まる代表候補合宿で生存競争が待ち受ける。ともに参加するDF内田「合宿でアシスト? (興梠は)1人で行けるから必要ない。マジ、野生です」と言う。「出せるものは全部出す。選ばれるように頑張る」興梠が持てるすべての能力をさらけ出す。 【広重竜太郎】 [2007年11月5日9時21分 紙面から]

鹿島、先制して軽快に オリベイラ監督「いいスタート」
 天皇杯4回戦(4日、鹿島2-0水戸、カシマスタジアムほか)格下相手でも初戦は難しい。鹿島は先制したことが大きかった。

 前半、J2最下位の水戸に5バック気味でゴール前を固められ、焦りも見えた。だが、21分に左サイドを上がったDF新井場が2人をかわし、FW田代にパス。右隅にけり込んだ田代「あれを外していたら、どんな展開になっていたか」とほっとした顔を見せた。

 後半も少し押し込まれた後に追加点を挙げ、オリベイラ監督は「天皇杯の戦い方として、ある程度はいいスタートができた」とうなずいた。

★鹿島・興梠、魅せた6人抜き
 鹿島のU-22代表候補のFW興梠が途中出場で活躍した。2-0の後半41分、相手陣内でボールを受けると、得意のドリブルで延べ6人をかわすスーパープレーを披露。だが、左足シュートはわずかにゴール左に外れ、「1対1より密集しているほうが好き。そこで崩せればチャンスになるし。あとは最後のところですね」と苦笑い。宮崎代表として出場した04年国体での群馬戦でDF青山(清水)ら6人を抜きゴールを決めた伝説を持つ快足FWが実力を発揮した。 (カシマ)

枠外だったけど…興梠6人抜き!
 【鹿島2―0水戸】後半38分から途中出場した鹿島のU―22日本代表候補のFW興梠(こおろき)が魅せた。5分後に左サイドでボールを受けると、まずは内に切れ込んで2人抜き。さらに、マークに来たDFを含む3人を一瞬のスピードでかわすと、のべ人数で6人目となるGKを抜き去り、最後は角度のないところから左足でシュートを放った。「腰が回らなかった」と枠外に外し、高校時代の国体で見せた6人抜きゴールの再現とはならなかったが、与えられたわずかな時間でしっかりとアピール。いいイメージを持って、生き残りをかけた6、7日のU―22代表強化合宿に臨む。 [ 2007年11月05日付 紙面記事 ]

興梠圧巻6人抜き…天皇杯4回戦
 ◆天皇杯4回戦 鹿島2―0水戸(4日、カシマ) U―22初選出のFW興梠が生き残りへ、6人抜きで猛アピールした。後半42分、左サイドでボールを受け、「今日は(ドリブルで)行こうと思った」と突き進む。まず相手DF2人を置き去りにすると、ゴール前では急発進からDF3人、最後はGKをも抜き、左足シュートを放った。揺れたのはサイドネットだったが、6人抜きで観衆の度肝まで抜いてみせた。

 鵬翔高時代には国体の群馬県代表戦で、6人抜きゴールを達成。「決めたかった」と悔しがったが、出場7分間でみせた好プレーに日本代表の大熊コーチは「楽しみな選手」と称賛した。6日からは、北京五輪アジア最終予選のベトナム戦(17日)に向けた代表候補合宿へ。引いて守るベトナムには、このドリブルは効果的だ。「合宿で持っているものを全部出す」番長の異名を持つFWが、スピードを武器に選考合宿に殴り込む。 (2007年11月5日06時03分  スポーツ報知)

天皇杯4回戦 鹿島J1の貫録
2007/11/05(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 7頁
鹿島2-0水戸

 サッカーの第87回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK、茨城新聞社共催)第7日は4日、Jリーグ1部(J1)勢が登場してカシマスタジアムなどで4回戦13試合を行い、3年ぶり2度目の顔合わせとなった鹿島(J1)と水戸(J2)の対戦は鹿島が2-0で水戸を下して5回戦へ進出した。
 鹿島は前半21分、FW田代のシュートで先制。後半20分にはDF新井場のクロスにMF小笠原が絶妙のタイミングで飛び込み2点目を奪った。水戸は3バックにして守備を厚くしたが2失点。攻撃もあと一歩及ばなかった。
 J1勢同士の対戦はリーグ戦で9連敗中の横浜FCが2-0で大宮に勝ち、大分は千葉に3-1で勝った。FC東京、横浜M、甲府、磐田、名古屋、神戸、広島のJ1勢は順当に16強入りした。
 J1の清水は明大にPK戦の末に辛勝。清水は2度リードを許すなど苦戦。延長後半で3-3に追いつき、PK戦を5-4で制した。J1の柏は日本フットボールリーグ(JFL)のホンダFCに延長の末に2-3で敗れる波乱。J1新潟もJ2の鳥栖に2-3で敗退敗れた。
 ヤマザキナビスコ・カップで初優勝したG大阪と準優勝の川崎は7日に、アジア・チャンピオンズリーグ決勝を控える浦和は28日に試合を行う。

 【評】鹿島が堅実に勝利。2得点とも左サイドの新井場が絡んだ。前半21分は巧みなドリブルで相手をかわし、田代へパス。後半20分も左クロスが小笠原の得点につながった。水戸は後半、攻めに出たが、ゴール前でのプレーに精度を欠いた。

【ハイライト】
■面目保った試合巧者ぶり
 貫録勝ちだった。鹿島はJ1のトップチームとしての面目を保っただけでなく、巧みな試合運びで点差以上に、水戸との力の差を見せ付けた。
 「久々に見ましたね。ああいうサッカーは」と苦笑いを浮かべたのは小笠原。前半は相手ボールになると、潮が引いたようにすばやく自陣に戻って守備をする水戸に鹿島は手を焼いた。DFラインに5枚が並び、前線では3枚がプレスをかけてくる状況に、本山「辛抱できずにタテに入れて取られることが多かった」。逆にカウンターからヒヤリとする場面を何度か作られてしまった。
 しかし、鹿島に焦りはなかった。「ああいう場面は作られると思っていた」曽ケ端。カウンターに冷静に対処すると、攻撃にも変化を加えた「引き気味だったので正直、厳しかった。ドリブル突破でないと無理だと思った」新井場。前半21分にドリブルでDFを抜くと左サイド深くから折り返し。それをニアサイドに走り込んできた田代が右足で右サイドネットへ流し込み、待望の先制点を奪った。
 これで落ち着いた鹿島は、ここから冷静な判断でゲームを支配した「変に回して取られるのが怖かった」小笠原「トーナメントですし、勝てばいい。満男さんもそういう意図で、引いてさばいてくれていた」岩政も話すように、無理に攻めずポゼッションを高めることに終始。後半は攻撃に出てきた水戸のすきを突き、20分に小笠原が2点目を決め、勝利を決定付けた。勝利に徹した戦いぶりは、頼もしくさえ感じた。
 試合後は「パスミスが多かった」本山「点は取ったが、ほかのプレーが雑だった」田代)と反省ばかりが口をついたが、他会場でJ1のチームが苦戦する中で、最低限の結果を残した。天皇杯制覇、そしてリーグ戦残り4試合に向け、上昇気流に乗っていきたい。

【第87回天皇杯4回戦 鹿島 vs 水戸】レポート:「ミトナチオ」に苦しみながら田代、小笠原が得点を挙げ勝利。天皇杯制覇へ好スタートを切った鹿島 [ J's GOAL ]
11月4日(日) 第87回天皇杯4回戦
鹿島 2 - 0 水戸 (13:04/カシマ/7,005人)
得点者:21' 田代 有三(鹿島)、65' 小笠原満男(鹿島)

「あれだけ引いてくるサッカーは久しぶりに見た」小笠原満男が不満そうに言えば、本山雅志「相手は8枚くらい自陣にいてやりづらかった。こっちが辛抱できずにタテに入れて取られるのも多かった」と顔をしかめていた。選手たちの重苦しい表情が物語っていたように、この日の鹿島アントラーズの試合内容は決してよくなかった。実質的な5バックでのぞんできた水戸ホーリーホックの守備的戦術に苦戦し、一時は主導権も握られた。だが、そんな中でも勝ち切れるのが、今の鹿島である。田代有三と小笠原が前後半に1点ずつ奪い、確実に5回戦へとコマを進めた。オズワルドオリヴェイラ監督も「勝てたこと、次のステップに進めたことは評価すべきだ」と天皇杯制覇への手ごたえをのぞかせた。

 いよいよJ1勢が登場する11月4日の天皇杯4回戦。2000年シーズン以来のタイトル奪回を目指す鹿島は、本拠地・カシマスタジアムにJ2・水戸を迎えた。両者は今年2月のプレシーズンマッチで対戦し、鹿島が4-0で水戸を下しているが、今回は真剣勝負。両者ともに意気込みが違った。

 この天皇杯で悲願の10冠達成を目論む鹿島・オズワルドオリヴェイラ監督は、必勝を期して、現状でのベストメンバーを起用してきた。先週末の大分トリニータ戦で2得点した田代ももちろん先発だ。一方の水戸は4-4-2の布陣が予想されたが、フタと開けてみると3-5-2。「ウチがかなり押されると思ってシステムを変えた」と前田秀樹監督は割り切ってのぞんだ。

 自陣に8~9人の選手を置いてゴール前を固め、カウンターで1点を狙った水戸。今季はボールポゼッションを主体とした攻撃サッカーを標榜していたが、やはり今回は鹿島が相手。昨季までの「ミトナチオ」をベースとしたサッカーに戻さざるを得なかったようだ。だが、この戦術は機能し、立ち上がりはほぼ互角の展開に持ち込んだ。水戸の意思統一された守備、運動量、球際の強さには、J1トップレベルの実力を持つ鹿島を十分に嫌がらせた。「あのまま先制点が入らなければどうなっていたか分からない」田代も危惧したほどだ。

 そんな苦境を打ち破ったのが前半21分だった。本山からの小気味いいスルーパスを受けた新井場徹がドリブルで突進。ペナルティエリアをえぐって中央に折り返した。そこで待ち構えていたのが田代。普段の彼には「強烈なヘッド」という印象があるが、この時は目の前にいるDFの位置を考え、少し下がりながら右に流すシュートを選択したという。そんな状況判断の鋭さが成長の証だろう。

 1点を奪い、畳み掛けたかった鹿島。しかしボール回しのミスを突かれ、水戸に何度かカウンターを食らった。29分には右サイドを上がった金澤大将のクロスに小椋祥平が飛び込んで決定的なヘディングシュートを放つなど、あと一歩で同点に追いつけそうだった。

 後半立ち上がりも水戸ペース。オズワルドオリヴェイラ監督がハーフタイムに「サイドチェンジを有効に使い、数的優位を作って攻撃しよう」と指示したにもかかわらず、意図する展開に持ち込めなかった「追加点を取るまでに時間がかかってしまって、ズルズル行ってしまいそうになった」田代も反省していた。水戸にしてみれば、FW西野晃平の体を張った競り合いや小椋の飛び出しで何とか1点を奪いたかったところだろう。

 それでも鹿島守備陣は集中力を切らさず、格下の相手に失点を許さなかった。そして後半20分、ついにゲームを決める追加点が生まれる。マルキーニョスが中盤から出したボールに反応した新井場が、1点目と全く同じようにゴール前をドリブルでえぐり、中央に折り返したのだ。田代の1点目の時はニアサイドだったが、このボールはファーサイドへ。次の瞬間、飛び込んだ小笠原が右足を合わせる。「相手が真ん中を固めていたからサイドから崩そうと思った」と話す大黒柱のゴールで、鹿島は2-0とリードを広げた。

 この後もマルキーニョスの強引なシュートがポストに当たったり、マルキーニョスと代わった興梠慎三の5~6人抜きからのシュートがサイドネットに飛んだりと、鹿島には追加点のチャンスが続く。これを決めきれなかったことは悔やまれる。選手たちにも不完全燃焼感は残ったが、最低ノルマの勝利を確保。12月8日の5回戦へコマを進めた。

 この日の戦いを見ると、ディフェンスラインの裏にスペースができたり、リズムを失う時間帯があるなど、鹿島にはまだまだ修正点がある。それでも勝利を重ねることで、チームは確かに自信をつけてきた。「残り8試合(J1残り4試合と天皇杯決勝までの4試合)でチームを再びいい状態に戻せる」オズワルドオリヴェイラ監督も前向きに語っている。彼らのシーズン終盤戦がますます楽しみになってきた。

 水戸はプレシーズンマッチで0-4で鹿島に敗れた時とは別のチームのように前進している。単なる守備的なサッカーではなく、ポゼッションしながらの組み立てもできるようになってきた。この日は鹿島のベストメンバー相手でも西野や小椋、金澤らが奮闘。彼らのパフォーマンスは決して見劣りしなかった。彼らにはJ2残り4試合で最下位脱出という大きなテーマがある。今回の大善戦がそのきっかけになりそうな予感がする。
以上
2007.11.04 Reported by 元川悦子

新井場ではなく不発の興梠にスポット。
U-22を盛り上げたい意向が見え隠れする。
とはいえ、興梠慎三の2回あった大きなチャンスは特筆すべきであろうことは紛れもない事実である。
決めてさえいれば、伝説の始まりであった。
が、結果は伴われず、歴史は始まらない。
プレイだけで評価してしまえば歴史の捏造となろう。
井上靖版の原作にもなく、実際の歴史とも異なる虎王丸の棒読みは視聴者の心を冷めさせるに十分であった。
そして主人公が無意味に刺した本人ではなく今川を憎むのも次回への無理矢理な伏線であり、次回の桶狭間で大がかりな捏造を行うと宣言したようなものである。
改竄もたいがいにせよ。
井上靖は草葉の陰で泣いておるであろう。