無知の知

ほたるぶくろの日記

東寺展へ行ってまいりました!

2019-04-07 18:21:32 | 日記
この年度末、かなり疲れました。次から次へといろいろあったのですが、「東寺展がもうすぐ始まるから」と心の中で言い聞かせ、乗り切りました。

さて、無事新年度も始まりましたし、ここらで少し英気を養っておこう、ということで、休みを取りまして、
いざ、東寺展へ!

折しも桜がいい感じに咲いており、例年どおり「博物館でお花見」もできます。国立博物館の裏には結構なお庭があって、そこの桜が見事なのです。その日は花冷え。そこそこ寒かったのですが、風はそれほどでもなく、穏やかなよい天気でした。外でのお花見に備えて暖かい服装をしてでかけました。

平日に上野公園なんて、ほんと滅多にあるもんじゃないです。じっくりお休みの気分を味わいつつ公園の雑木林へ、、といっても人で一杯。やっぱりお花見シーズンだったからでしょうか。外国の方も大勢いました。

この調子では「東寺展」も混んでるかも、と不安になりつつ国立博物館へ。
最近顔真卿展など、何度か行列していますので、侮れません。なんせ今度の東寺展には、あの美仏で有名な「帝釈天」様が来ているのです。
最初から混むのでは、と心配していました。

しかし、それは杞憂に終わり、入館の行列もなくすんなり館内へ入れました。内部も程よい人の入り、ゆっくり観て回れそうでほっとしました。

今回の展示は「東寺」。
遡ること1200年前、平安京の成立が東寺の始まり。その後の戦乱を乗り越え、連綿と続いてきた歴史は弘法大師空海の開いた真言密教の歴史でもあります。

新幹線からも見える東寺の五重塔は、実に印象的です。過去に一度東寺へ出かけましたが、自分の方の準備が足りず、残念な訪問でした。ようやっと暗い講堂で帝釈天を拝した程度。立体曼陀羅の実感が今ひとつ湧かなかったのも確かです。

今回の目玉の一つは普段目にすることのできない様々な密教に関する品々を拝見できるということでした。

最初のハイライトは法要の様子の再現でした。
正月7日まで皇居で行われる祭祀を引き継ぐかたちで8日から行われる、鎮護国家の法要、「後七日御修法(ごしちにちしほ)(秘法のため非公開)」の灌頂院の様子を再現した展示で、圧倒的でした。曼陀羅と各種明王の絵が壁に架けられ、台座も設けられています。すばらしい臨場感がありました。

第二のハイライトはもちろん、立体曼陀羅。通常は暗い講堂の中、須弥壇上に展開されているものが、展示会場に余裕を持って配置され、その間を歩き回れるという夢のような展示。
しかも、あの「帝釈天」はなんと、撮影可。 私ももちろん撮りました。でもスマホでしたし、巧く撮れず。とてもここにアップする勇気はございません。

見応えのある特別展に満足し、さて、今度はお花見。真言密教の世界に思いを馳せつつ裏庭へ。

しだれ桜はまだ6分咲きくらいでした。


写真の向こう側の芝生ではコーヒーなども頂けるのです。
桜には蜜を吸いにきた小鳥たちが群がっていまして、結構賑やかでした。小鳥も桜に浮かれているようでおかしかった。

この春はお陰さまで穏やかなスタートを切れています。この数年は毎年始まりから波乱の予感がしていたのですが、今年はあまり種らしい種を見出しません。
もちろん何かと問題はあるのですが、騒ぎを大きくしようという方もいませんので、そのうち静かに解決を図れると信じています。

前向きにことに当たる覚悟のある人々の集まりならば、どういう組織だって何の問題もないのです。