自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

どこから来たのか・・・

2008-07-26 23:02:00 | お散歩
アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)
もともと、奄美大島や徳之島に分布する在来種とは異なる、中国原産の亜種だそうです。1998年に神奈川県藤沢市で確認されて以来、分布域は拡大し、2004年には藤沢市、横浜市、鎌倉市、逗子市、葉山町、綾瀬市、大和市、茅ヶ崎市で確認されています。この蝶の侵入、定着は人為的な放蝶行為によるものだそうです。


幼虫期における在来種ゴマダラチョウとの食草をめぐる競合のおそれもあり、要注意外来生物リストにも掲載されています。
この2枚の写真は、別々の場所で撮ったものなので、それぞれ別の個体だと思います。定着は進んでいるのでしょうね。
自分勝手な考えのために、植物や動物達の生存権を脅かさないで欲しいと思います。
この蝶を初めて見たとき、アゲハの仲間かと思いましたが、違いました。
ひろしさんのホームページにある、昆虫図鑑で調べて、アカボシゴマダラと知りました。
いつもありがとうございます。

7月中旬 横浜市内にて 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

痛いかな・・・イシミカワ

2008-07-25 21:51:00 | お散歩
イシミカワ(タデ科)
日当たりのよい道端や田んぼのあぜなどに生える、つる性の1年草。
茎は細く伸び、下向きに生える刺がつきます。この刺で、他物にひっかかっていきます。

7~10月、茎先端や葉のわきから総状顔を出し、花弁状の5深裂する蕚片からなるこんな花を咲かせます。
茎や葉と同じ淡緑色の花なので、あまり目立ちませんね。

果実はそう果で、蕚が肉厚になって包むため、外からは見えません。
花が終わり、早くも色付き始めたものもありました。

葉は三角形で、長い葉柄が葉身の基部近くに楯状につきます。
葉柄にも下向きの刺がつきますが、よく見ると葉脈にも小さい刺がたくさんついています。
畑際の生垣にからまっていましたが、この草を刈り取る時は、注意しないと痛そうですね・・・・・
7月中旬 横浜市内にて 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魚ではなく・・・ゴンズイ

2008-07-24 21:25:00 | お散歩
ゴンズイ[権萃](ミツバウツギ科)
関東地方以西の本州~四国、九州の二次林や林際に生える落葉小高木。葉は奇数羽状複葉で、小葉は長さ5~9cmで、5~11対あります。
5~6月、枝先に円錐花序を出し、小さな花を咲かせます。今はこんな果実をつけていますが、秋には赤く熟し、裂けて黒い種子を出します。
幹や太い枝は、白黒の縞模様になることが特徴だそうです。
この樹皮の様子が、魚のゴンズイに似ているからとか、その魚同様に役に立たないことからとか、名の由来にはいろいろな説があるそうです。
赤い果皮が裂けて、黒い種子が見える様子はとてもきれいです。去年はうまく撮ることができませんでしたが、今年も観察してみたいと思っています。

7月中旬 横浜市内にて 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花と蜜・・・ソクズ

2008-07-23 21:02:00 | お散歩
ソクズ(スイカズラ科)
去年の秋に、林際の道端で出会ったオレンジ色の実。あれから花の姿を見てみたいと思っていたのですが、ようやくその花が咲き始めました。
草丈は1.5m程になるそうですが、この株はそれほど大きくありません。花が咲く前から、この場所に幾つかの株があることに気付いていましたが、花が咲いてから見ると、その数が思っていたより多く驚きました。

花の様子です。花冠が5深裂する白色花を多数つけていますね。まだ蕾の数も多いです。
白い花の間に見える、黄色いドーナツ状のものは腺体で、この中に蜜がたまるそうです。
よく見ると、アリのお尻が見えますが、この蜜を目当てにやってきたのでしょうね。
夏が過ぎ、秋が来るとまたあのオレンジ色の実を実らせます。
また見に行かないといけません。

7月中旬 横浜市内にて 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薮に生えて・・・ヤブマオ

2008-07-22 21:54:17 | お散歩
ヤブマオ[薮苧麻](イラクサ科)
山野に生える多年草で、茎は叢生しますが、分枝しません。葉は対生し、長さ10~15cmの粗い鋸歯のある卵状長楕円形~卵円形で、先は尾状に尖ります。葉の裏には短い毛が生えます。
薮に生えるマオという意味だそうですが、「マオ」とは同属のカラムシの別名です。カラムシは、茎を蒸して繊維をとることから名付けられたそうです。

7~10月、葉のわきから穂状花序を出し、こんな花を咲かせます。雌雄同株ですが、茎の上部には雌花を、下部には雄花を咲かせるそうです。
この花は、茎の上部に咲いていたので雌花だと思います。
よく見かける草なので、繊維を利用できれば有用な植物ですね。でも、着心地はどんな感じなんでしょう・・・・・
7月中旬 横浜市内にて 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする