秋の花・・・コスモス

コスモス[秋桜]（キク科）
熱帯アメリカ原産の1年草。日本には明治初期に導入されたそうですが、この季節を代表する園芸種ですね。
私が散策するエリアにも、幾つかコスモス畑あります。この日もコスモスを撮りにきた方が多くいました。私はもっぱら畑の周りの林の中で、花などを探していますが、コスモスの花の香りに誘われて、1枚だけ撮ってみました。
真ん中の筒状花が、日の光を浴びて嬉しそうな感じです。こぼれた花粉が、舌状花に落ちていますね。
キク科の花の特徴を見るのには、花が大きいから好都合ですね。花の色も色々とありますが、この色がお気に入りです。

１０月下旬　横浜市内にて

もっと近くで・・・シャクチリソバ

シャクチリソバ[赤地利蕎麦]（タデ科）
林際を流れる小川沿いでは、今年もシャクチリソバが花を咲かせていました。以前より少なくなった気がしますが、大雨の影響もあるのでしょうか。
散策を始めてから、毎年この季節に載るお馴染みの花ですが、これ程近くで撮ったことはありませんでした。
先日、「ディックの花通信」のディックさんが、シャクチリソバを載せていて、私のコメントに「このピンクの葯がきれいなんです。遠くで見るより近くへ寄ってからご覧になってください。」と返してくれました。前々から、この葯の色には気付いていましたが、改めて指摘されて、その魅力を確認できました。（花の写真は、ディックさんの方が、綺麗に撮られているので是非ご覧ください。）
見慣れた花でも、見方を変えると、新たな魅力に気付きますね。

2010年の花

１０月下旬　横浜市内にて

咲き始めて・・・ヤマラッキョウ

ヤマラッキョウ［山辣韮］（ユリ科）
去年初めて見つけたヤマラッキョウの花。そろそろ咲く季節かなと思って探してみると、一株だけ花を咲かせ始めたものに出会いました。花被片から飛び出ている雄しべが特徴のひとつだそうです。元気よく伸びている姿が見えますね。
蕾も柔らかな感じで、いい色をしていますね。この辺りでは、まだ花茎を伸ばしていないものの方が多かったです。これからがヤマラッキョウの花の季節なのですね。

2010年の花

１０月下旬　横浜市内にて

大敵・・・

ツマグロヒョウモン[褄黒豹紋]♀（タテハチョウ科）
１０月上旬　横浜市内にて

ツマグロヒョウモン[褄黒豹紋]♂（タテハチョウ科）
１０月下旬　横浜市内にて

それぞれ撮った日も場所も異なりますが、同じような日当たりの良い斜面で、翅を休めるツマグロヒョウモンと出会いました。
以前にも載せましたが、元々は南方系のチョウで、この辺りでは見ることのできなかったものです。温暖化の影響や、幼虫の食草となるスミレ類のおかげで、関東地方にも姿を現してきたそうです。
私も玄関先に植えていたパンジーの葉を、この幼虫にやられたことがあります。グロテスクな姿をした幼虫が何匹もいて、さすがにちょっと気持ちが悪かったです。
在来種のスミレ類への影響も心配されているということですが、これだけ普通に見かけてしまうと、既に手遅れなのではないかと思ってしまいます。
今のところ、自生しているスミレの食害を確認したことはありませんが、このツマグロヒョウモンたちは、幼虫時代何を食べて育ったのか気になりますね。

ツマグロヒョウモンの幼虫

秋の花・・・ミズヒキ

ミズヒキ[水引]（タデ科）
この季節、道端でよく見かける花のひとつですね。この林でも、いたるところにありましたが、どれも生長がよく大きな株でした。
花の様子を撮ってみたいのですが、どうもうまくいきません。こんな感じで生えていますというだけの、写真になってしまいました。
咲き始めた頃の印象と、このように咲き進んでしまった頃とはだいぶ違います。やはり新鮮なうちがいいのでしょうね。

ミズヒキの花

１０月上旬　横浜市内にて