めでたき実り・・・ユズリハ

ユズリハ[譲葉]（ユズリハ科）
以前載せたヒメユズリハの実を見た公園で、今度はユズリハの実を見ました。
ヒメユズリハと近いところにありましたが、これはユズリハのようです。
木の下から、見上げるように撮ってみましたが、実が垂れ下がっている様子、わかるでしょうか。葉もヒメユズリハの方がスマートに見えますね。
ユズリハとヒメユズリハ、ようやく違いが少しわかるようになってきました。
結局今年は、ユズリハもヒメユズリハも花を見る機会がありませんでした。
来年は見たいと思っています。

今日で11月も終わりですね。あっという間に冬が来ます・・・

ヒメユズリハの実

１１月中旬　横浜市内にて

こんなアザミも・・・クルマアザミ

クルマアザミ［車薊］（キク科）
日当たりのよい斜面を歩いていると、足元にこんなものを見つけました。何となくアザミの仲間かなと思いましたが、今まで見たことが無い、何かの花後のようです。
この場所には、ノハラアザミがたくさん生えていますが、見た目は全然違いますね。
家に帰って調べてみると、これはノハラアザミの総苞が、葉状に変化したクルマアザミのようです。
改めて見てみると、花の下にある葉のようなものが、総苞の大きくなったものにも見えてきますね。
このような変化は、ノハラアザミだけではないようなので、これからも出会う機会があるかもしれません。

１１月中旬　横浜市内にて

今回は「植物図鑑撮れたてドットコム」で、これがクルマアザミだと教えていただきました。

色付いて裂けて・・・トキリマメ

トキリマメ［吐切豆］（マメ科）
林の中を歩いていると、足元に横たわる枝に、色鮮やかなものが付いていました。立ち止まってみると、それはトキリマメでした。
赤く色付いた果皮と黒い種子の組み合わせは絶妙ですね。何度見ても綺麗だと思います。
トキリマメは、この辺りでよく見ることができます。でも、今年は花の姿を見ていません。散策する時間が、いつもの年より少なかったようです。
トキリマメの実は、冬になっても見られますが、鮮やかさで言えば、この季節のものが美しいですね。

2010年の花

１１月中旬　横浜市内にて

葉のある姿・・・サジガンクビソウ

サジガンクビソウ［匙雁首草]（キク科）
道端の土手下に、サジガンクビソウの花を見つけました。
別の場所で、7月の中頃に花をつけたサジガンクビソウを見ましたが、花期は長いのですね。
花期にも残る根生葉がよくわかる株でしたが、バランスが悪く白くとんでしまいました。

半球状の頭花は下向きにつきます。その下には、葉状の苞が付きます。
図鑑の解説は、実物を見ながら読むと理解が深まりますね。
地味な花ですが、この辺りの林ではよく見かける花になります。こういう当たり前が、大切なことなのですね。

7月のサジガンクビソウ

１１月中旬　横浜市内にて

最後の姿も・・・ツルボ

ツルボ[蔓穂]（ユリ科）
林縁に広がる斜面でこんなものを見つけました。どうやらこれは、ツルボのようです。
ツルボというと、球根のイメージがあり、花後の姿を気にしたことはありませんでした。果実はさく果、果皮が割れ、中から黒い種子が顔を出しています。既に種子がこぼれ落ち、果皮だけになっているものもあります。
ひとつの花茎で、これだけの種子を付けるということは、それだけ芽生える機会も多いのでしょうか。この周りには、たくさんの花が咲いていた跡が認められました。
残念ながらこの場所で、ツルボの花が咲き乱れるところを見たことがありません。来年は花が咲く様子も見てみたいですね。

2012年の花

１１月中旬　横浜市内にて