自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

足元にも春・・・

2016-03-29 21:59:00 | お散歩
タネツケバナ[種漬花](アブラナ科)
この季節、木々の花を求めて上を向いてしまうことも多いですが、足元でも春を感じる花が咲いています。
タネツケバナ、これも春早く咲き始める花ですね。
既に果実が付いています。タネツケバナの果実は長角果、細長い果実がやや外を向いて突き出します。
最近、道端などで見かける機会の多くなった外来種のタネツケバナの仲間は、この果実が茎に沿うように上を向いていることが多いです。

アブラナ科の花は4弁花、十字に花弁を付けます。
細長い果実もついていますが、まだまだ蕾もありますね。
タネツケバナの花は、基部から先端に向かって咲き進みます。この様な花の咲き方を無限花序と呼びますが、こうした様子を見ていると本当にいつまでも花が咲いているように見えますね。

2015年の花

3月中旬 大和市内にて

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春黄金花・・・

2016-03-28 20:08:00 | お散歩
サンシュユ[山茱萸](ミズキ科)
久しぶりに、この黄色い花を撮ることができました。
ひとつの冬芽からたくさんの花を咲かせますが、その様子がわかるでしょうか。

黄色い花弁が反りかえっていますね。花弁は4個、雄蕊も4個です。中央にある雌蕊は1個ですが、細長い花柱の半透明な感じが素敵です。
秋に赤い実をたくさん付けた様子を「秋珊瑚」とも呼びますが、春に黄色い花をたくさん付けた姿を「春黄金花」とも呼ぶそうです。
味わいのある命名ですよね。
このサンシュユは、数年前に枝などかなり切られてしまったのですが、無事に花を咲かせるまで育ちました。
公園に植えられているものなので、剪定は仕方がないでしょうが、あまりにも無残な姿は見ていて悲しくなりますね。
また花咲く姿を見ることができて嬉しいです。

2015年の実

3月中旬 大和市内にて

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春の風景・・・

2016-03-27 19:03:00 | お散歩
スギナ(ツクシ)[杉菜(土筆)](トクサ科)
道端の草むらでツクシの姿を見ることができました。
春という感じがしますね。

ツクシはスギナの胞子茎、このツクシは既に胞子を放出した後でしょうか。ツクシからは数万個の胞子が放出されるそうです。
栄養茎であるスギナとツクシは地中の地下茎で繋がっています。地上部をいくら取り去っても、この地下茎を取り除かない限り、スギナやツクシは生えてきます。それにおびただしい数の胞子を放出して、秋までには成植物となるそうです。
春を感じる風景ですが、これが畑だと大変です。スギナは難防除雑草として問題となることもあるようですね。

2015年のツクシ

3月中旬 大和市内にて

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薹が立つ・・・

2016-03-26 18:54:00 | お散歩
フキ[蕗](キク科)
道端でフキノトウと出会いました。フキノトウはフキの花茎で、雌雄異株です。これは雄株ですね。
雄株の頭花は黄色っぽく、雌株の花は白っぽく見えるようです。
小さな頭花がたくさん集まっていますが、ここまで花が咲いてしまっては食用には向きません。

一つ一つの頭花は、さらに小さな花の集まりです。フキは筒状花の集まりで、舌状花はありません。フキの雄花は花冠が5裂し、雄蕊も雌蕊も揃っていますが結実しません。
頭花の中央には、まだ花冠の開いていない花もありますね。
果実はそう果で、白い冠毛を付けます。一度岩手県で見たことがありますが、この辺りには残念ながら雄花しか見当たらないようです。
雌花の様子もいつか観察してみたいです。

フキの綿毛

3月中旬 大和市内にて

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競争の果て・・・

2016-03-25 18:56:00 | お散歩
林際の道を歩いていると、何やら鳥居のような雰囲気の木に気付きました。ここはよく歩く所ですが、気付いたのは初めてです。
右側のシラカシの太い枝が、左隣のムクノキの幹に向かってまっすぐに伸びています。

裏に回ってみると、シラカシの枝がムクノキに接したところで上に向かって伸びています。接点は融合しているようにも見えますね。

正面に回ってみるとこのような感じです。
ムクノキが途中でやや右向きに傾いて見えるのは、このシラカシの枝の影響もあるのでしょうか。
今ムクノキは葉を落としていますが、上の方まで立派に伸びています。シラカシの方は緑の葉をたくさん茂らせていました。
陽の光を巡る攻防、お互いに分かち合っているようですね。

3月上旬 横浜市内にて

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