自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

怪しき実・・・

2020-01-30 21:54:00 | お散歩
ソテツ[蘇鉄](ソテツ科)
宮崎以南の九州、沖縄の海岸の崖地などに自生します。園芸品として各地に植えられることも多いです。
このソテツは、東京農科大学助教授であった池野誠一郎博士が、精子を発見したソテツを分株したものだそうです。
ソテツは雌雄異株、ちょうど朱赤色の種子が生っていました。
ソテツの種子から採れるデンプンは、水でよくさらすと食用となりますが、配糖体のサイカシンなどを含む有毒植物でもあります。
誤食すると嘔吐やめまい、呼吸困難などの症状が現れます。
また種子を風通しの良い所で乾燥したものを「蘇鉄実(そてつじつ)」といって、咳止めなどに用いる薬用植物でもあるそうです。
ソテツは南国を想像させてくれますね。

1月中旬 小石川植物園にて

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実りの季節に・・・ヒゼンマユミ

2020-01-28 23:03:00 | お散歩
ヒゼンマユミ[肥前真弓](ニシキギ科)
山口県以西の暖地に見られる常緑小高木。
既に実が弾けて、中から橙色の仮種皮に包まれた種子が顔を覗かせています。

上の方にはたくさんの実がぶら下がっていました。
マユミの仲間ですが、常緑なので雰囲気はマサキに似ているでしょうか。
でも、果皮の色が違うので、全く違った印象ですかね。

1月中旬 小石川植物園にて

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トゲトゲの・・・

2020-01-27 21:05:00 | お散歩
ナニワイバラ[難波茨](バラ科)
中国原産のつる性常緑低木。江戸時代に日本に渡来し、四国や九州では野生化しています。
花後も萼片が残り、偽果にも棘がたくさんついています。
白く、芳香のある花を咲かせますが、その様子も観察してみたいです。

1月中旬 小石川植物園にて

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色付かず・・・

2020-01-26 17:21:00 | お散歩
アオカズラ[青葛](アワブキ科)
四国、九州に生えるつる性の落葉低木。棘と蔓で他物に絡まります。
果実は2個の子房室がそれぞれ膨らんで、ひょうたん型の果実となり、濃青色に色付きます。
葉も果実もすっかり落ちてしまっていましたが、熟しきらなかった果実が残っていました。

濃青色の実と聞いたので、枝に残っている青っぽいものを実だと思って触ったら、何か感触が違います。よく見るとそれは干からびたトカゲでした。
どうやら棘に突き刺してあるようです。
これはモズの早贄ですかね。
思いもよらぬものを観察できました。

1月中旬 小石川植物園にて

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椿の花たち・・・

2020-01-24 22:11:00 | お散歩
グランサムツバキ(ツバキ科)
園内ではツバキの花もたくさん咲いていました。
これは香港に自生するグランサムツバキです。
大きな白い花を付けていましたが、花弁は平開します。雄蕊は500本以上あるとのことですが、白い花弁と黄色の色合いが良い感じです。

樹高は高く、見上げる程でした。
よく見ると既に実も付いていて、果皮が開裂する様子も観察できました。


シロヤブツバキ[白藪椿](ツバキ科)
同じ白花でも、こちらはヤブツバキの変種です。
花弁は平開せず、見慣れたツバキの花という印象です。
神奈川県内では、三浦半島で自生しているそうですが、ヤブツバキより生育地は少ないようです。

1月中旬 小石川植物園にて

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