自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

習字はできないかな・・・

2006-04-29 23:14:00 | お散歩
この日は、初めて通る畑道から、いつもの市民の森へ入っていきました。
林際の道を歩いていると、落ち葉の中から小さな花が顔をのぞかせていました。



フデリンドウ[筆竜胆](リンドウ科)です。
ぱっと、目に入ってきたときは、花の色から「スミレかな?」と思ったのですが、近づいてみると花の形が違います。横浜で初めて見たフデリンドウでした。気を付けて周囲を歩いていると、ぽつりぽつりと青紫色の花が咲いていました。リンドウの仲間は、よく薬用にされますが、この草は根が小さいので薬用とされることはないそうです。
蕾の形が、筆先に似ているからこの名が付いたそうですが、リンドウの仲間に共通した特徴だそうです。
たまには、机に向かって墨を磨り、筆を使ってみるのも良いかもしれませんね。

4月下旬 横浜市内にて
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蜜を求めて・・・

2006-04-28 22:32:00 | お散歩
鮮やかな赤紫色の花の周りを、蜂達が飛び回っていました。



ゲンゲ[紫雲英](マメ科)です。窒素肥料となる緑肥として、よく田んぼに植えられていますが、蜜源植物としても有名です。
以前は、よく田植え前の田んぼが、赤紫色に染まっているのを見かけたものですが、最近はあまり見なくなりました。このゲンゲも、田んぼの隅に疎らに咲いていました。
ゲンゲの減少は、花の蜜を求める養蜂業者にとって死活問題みたいです。もうひとつの蜜源植物として有名なものに、アカシア(ニセアカシア=ハリエンジュ)がありますが、帰化植物として繁殖力が強く、従来の植生を脅かすということで、伐採を進めている地域があるそうです。このままの状況が続けば、日本産の蜂蜜がどんどん少なくなっていくことでしょう。でも既に、スーパーなどでお手頃価格で買い求められる蜂蜜は、中国産の物が多いようです。何でも輸入物に頼ろうとする姿勢は、早く改めないといけませんね。
レンゲソウとも呼びますが、レンゲとは花の感じが似ているだけで、まったく違う植物です。混同しないよう注意してください。


4月下旬 大和市内にて
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「クサ」の王様

2006-04-27 21:52:00 | お散歩
数少ない横浜の田んぼの土手で見つけました。



クサノオウ[瘡の王](ケシ科)です。全体的に生える縮れた毛とひらひらした黄色い4弁花が特徴です。葉や茎を折ると黄色い乳液が出てきます。有毒なので決して食べてはいけません。
「クサ」は「草」ではなく「瘡(くさ)[丹毒]」のことで、この皮膚病に効くことから「瘡の王」といわれているみたいです。毒も使い様によっては薬になりますが、反対に薬も使い方を間違えると毒になるのでくれぐれも注意してください。
この田んぼは、上瀬谷基地の近くにありますが、いつまでも残しておいて欲しいものです。

4月下旬 横浜市内にて
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山菜の王様!!

2006-04-26 22:10:00 | お散歩
これほどの大きさになると、どうやって新芽を摘み取るのでしょう?



タラノキ[楤木](ウコギ科)です。新芽はご存知“タラの芽”です。天ぷらにして食べますが、山菜の代表格といえるでしょう。
この木は刺が多く、葉の表面にも出ます。大きな木になると幹の刺は落ちてしまうみたいですが、近寄りがたい雰囲気です。でも、寿命は長くなく、20年位だそうです。
写真の芽は、ちょっと育ち過ぎかもしれませんが、この木は樹高4m位ありました。タラノキとしては大きい方だと思います。枝の先に葉が付くので、この「タラの芽」は、どうやって採ったらいいのでしょう。
最近スーパーなどでタラの芽を売っているのをよく見かけますが、これは同属で刺の少ないメダラの新芽だそうです。
タラの芽を採るには、手頃な大きさのわりと若い木が良いかもしれません。欲張って怪我をしないように注意しましょう。

4月下旬 横浜市内にて
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これも七草

2006-04-25 15:21:00 | お散歩
今日は、境川沿いを久しぶりに歩いてきました。
今は住宅地になっている一画に残された、その田んぼでたくさん咲いていました。



タビラコ[田平子](キク科)です。春の七草で言う「ホトケノザ」とは、この草のことを言います。これで、スズナとスズシロを除く、春の七草を載せることができました。
今では、スーパーなどで七草粥セットを売っていますが、実際1月7日には芽生えていないものが多いと思います。この横浜近辺で、季節を感じられる植物が、まだ身近に残っているということはうれしいことですね。これらの草たちを摘み取って、春を味わってみるのも良いですね。

4月下旬 大和市内にて

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