自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

千切ってわかる・・・

2016-09-29 21:34:00 | お散歩
ヤハズソウ[矢筈草](マメ科)
日本全国の道端や草地、田畑などに見られる1年草。葉は3出複葉で、小葉は長さ1~2cm程の長楕円形で先は尖ります。主脈から斜めに出る平行脈が特徴的です。茎には下向きの毛があり、よく分枝して地を這うように伸びることもあります。

8~10月、長さ5mm程の目立たぬ淡紅紫色の蝶形花を咲かせます。
小さな花ですが、こうして見ると旗弁にある紅紫色の筋状模様が目立ちますね。
果実は豆果で中にこの種子がありますが、熟しても開裂しないそうです。
この花の大きさからすると、本当に小さな果実なのでしょう。次の機会にはそれを確認してみたいですね。
小葉の先を引っ張ると矢筈状に千切れることからこの名がついたそうです。何度か試していますが、面白いくらいは矢筈状に千切れますね。

9月上旬 横浜市内にて

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田んぼの花・・・

2016-09-28 21:50:00 | お散歩
チョウジタデ[丁子蓼](アカバナ科)
日本各地の水田や湿地に生える1年草。葉は互生し、葉柄があり披針形~長楕円状披針形で縁は全縁です。茎には稜がありよく分枝し、無毛または細かい軟毛があります。
秋には全体が紅色になります。

8~10月、葉腋に黄色い花を咲かせます。
花弁は4~5枚、萼片も4~5枚で、花弁と萼片はほぼ同じ長さです。雄蕊は4~5個で雌蕊は1個、柱頭の先は球形です。
果実はさく果で、低い稜があります。種子は海綿状の内果皮に包まれています。
私の散策範囲では珍しくなった田んぼの畦でこの花に出会いました。
花は一つしか咲いておらず、果実には気付きませんでした。
果実が丁子に、葉がタデに似ていることからこの名がついたそうですが、その果実の姿も見てみたいですね。

9月上旬 横浜市内にて

昨日の朝、家の玄関を出るとほのかにキンモクセイの花の香りが漂っていました。
いい香りですね。秋を感じるひとつです・・・
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これも薬草・・・オトギリソウ

2016-09-24 22:45:00 | お散歩
オトギリソウ[弟切草](オトギリソウ科)
斜面に広がる草はらで、久しぶりにオトギリソウの花と出会うことができました。2出集散状の花序ですが、咲き始めのうちはそれがわかりやすいそうです。
ただ一輪だけ咲いていた花、花期は終わりに近づいているのですね。

葉や花弁に黒点があることが特徴の一つです。
全草を果実のある頃に刈り取り、日干しして乾燥させたものを「小連翹(しょうれんぎょう)」と言って、神経痛や止血、打撲、鎮痛に用います。
また、光作用性物質のヒペリジンという成分を含み、オトギリソウを摂取した動物が強い太陽光線を浴びると皮膚炎をおこすことがあります。
身近な薬草も毒になることもあるのですね。

9月上旬 横浜市内にて

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訪問者・・・

2016-09-22 21:30:00 | お散歩
クマバチ[熊蜂](ミツバチ科)
北海道~本州、四国、九州でみられる大型のハナバチ。フジの花が咲く頃に、藤棚などにたくさん集まる姿が印象的です。
子供の頃はクマンバチ、と呼んでいた記憶があります。
先日、ルリモンハナバチが蜜を吸っていたキツネノマゴですが、この草原でもキツネノマゴの群生が見られ花が咲いていました。
恐らくこれでもキツネノマゴの花は、その盛りを迎えているようです。

疎らに咲く花の間を忙しそうに行き来するクマバチの姿が、何とも健気に思えてカメラを向けてしまいました。
忙しく動く翅の姿を捉えることはできませんでしたが、クマバチの姿を撮ることができました。
大きなハナバチですが、雄には毒針がなく、雌もめったに人を襲うことはないそうです。
花にクマバチが寄ってきたら怖がらず、そっと見守ってあげましょう。

9月上旬 横浜市内にて

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2016-09-21 18:33:00 | お散歩
オオフタバムグラ[大双葉葎](アカネ科)
斜面の草むらを歩いていると、足元でこんな花が咲いていました。
以前、この近くで見たオオフタバムグラです。花がたくさん咲いていますね。

淡桃色の花、4裂した花冠が丸みを帯びていて、こうして見ると可愛い花です。
柱頭にも花粉が付いているようですが、花冠やその下の葉の上にも花粉がこぼれ落ちています。

既に果実も付いていました。
果実は分果で、2個の小堅果に分かれ、中に1個ずつ種子があります。
要注意外来生物に指定されているオオフタバムグラ。
小さな種子で繁殖域を拡げています。

2015年のオオフタバムグラ

9月上旬 横浜市内にて

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