3~4月、葉が開く前に黄色い花を咲かせます。果実は球形の液果で、赤色~黒紫色に熟します。
3~4月、葉が開く前に黄色い花を咲かせます。果実は球形の液果で、赤色~黒紫色に熟します。
アリドオシ[蟻通し](アカネ科)
関東以西の本州~四国、九州の林内に生える常緑小低木。葉は対生し卵円形で、大きさは一定せずに並びます。葉質は硬く光沢があり、縁は全縁で先は尖ります。枝は2分枝し横に広がり、1~2cmの鋭い刺が対生します。
4~5月、枝先や葉腋に花冠の先が裂する白色の花を二つずつ咲かせます。球形の果実は核果で、赤く熟します。
御手洗池の御神水が湧き出る所に行く途中、斜面に赤い実を見つけました。鋭い刺に赤く丸い実、それは一度見てみたかったアリドオシの実でした。偶然の出会い、鹿島の神様が導いてくれたのでしょうか。そんなことをちょっと思ったりもしました。万両、千両、百両、十両と赤い実を観察してきましたが、こうして一両とも出会うことができました。次は白い花の咲く様子を見てみたいです。
8月中旬 茨城県内にて
大洗磯前神社の後は、鹿島神宮へ向かいました。到着したのは15時過ぎでした。美しく壮大な楼門をくぐり、拝殿で参拝した後、広い境内を、さざれ石、奥宮、要石と巡り歩きました。そのあと御手洗池まで歩いたのです。勢いよく湧き出す水は、1日に40万リットルもあるそうです。昔は参拝する前に禊をした場所ということで、見ているだけで心が洗われる気がしました。歩き疲れて池の近くの売店でひと休み、湧き出た水で作ったソーダ水の梅ソーダを飲んだのです。
ヤブミョウガ[藪茗荷](ツユクサ科)
そこで出会ったヤブミョウガ、花は終わって実が色付き始めていましたが、いつも見ているヤブミョウガとはどこか違う雰囲気を感じたのは気のせいでしょうか。
8月中旬 茨城県内にて
ハマゴウ[浜香](シソ科)
本州~四国、九州の海岸に生える落葉小低木。茎は砂の上を這って根を張ります。枝は四角で花期には先端部が立ち上がります。葉は、広卵形もしくは楕円形で波を打ち、葉の表面は白みを帯びた緑色で裏面は灰白色の毛が密生し白いです。葉や枝には芳香がありますが、この時は確認しませんでした。
7~9月、枝先に円錐花序を出し、青紫色の唇形花を多数咲かせます。雄蕊は4本、花冠の先は上唇は2裂し、下唇は3裂します。
袋田の滝で1泊し、2日目はまず大洗へ向かいました。昼食に海鮮丼を楽しんだ後に訪れたのは、大洗磯前神社です。参拝してから神磯鳥居を訪れました。海岸の岩場に立つ鳥居を眺めた後、すぐ近くの砂浜で多く見られたのがハマゴウでした。
初めて見たハマゴウの花、夢中になって写真を撮りましたが、なかなか思うようなものは撮れませんでした。
10月ごろに果実を採取して陰干しして乾燥させたものを「蔓荊子(マンケイシ)」といって、滋養強壮、解熱、消炎などに用います。茎葉を採取して陰干ししたものを「蔓荊葉(マンケイヨウ)」といって、浴用料として用います。
8月中旬 茨城県内にて