自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

ムシトリスミレ・・・

2014-07-31 20:38:00 | 旅行
ムシトリスミレ[虫取菫](タヌキモ科)

北海道~本州、四国の高山帯に生える多年草。葉は根生し柄はなく長楕円形です。葉の表面に粘液を出す短い腺毛を密生し、小さな昆虫を捕らえて消化吸収する食虫植物です。
6~8月、花茎を伸ばし、その先に唇弁花を咲かせます。花には細長い距がありスミレに似ていますが、花弁が合着します。
この花も稜線に出ると可愛い姿を見せてくれました。本当にスミレのように見えますね。
自生地では盗掘されることが多いようですが、暑さに弱く、枯れてしまうことが多いそうです。
貴重な植物でもあるので、出会ったら写真を撮るだけにして欲しいですね。

7月上旬 岩手県内にて

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ヒロハヘビノボラズ・・・

2014-07-30 22:08:00 | 旅行
ヒロハヘビノボラズ[広葉蛇不登](メギ科)
北海道~本州中部以北、四国(東赤石山)、九州白岩山)の蛇紋岩地などに生える落葉低木。
葉は互生しますが短枝に束生し、倒卵形~楕円形。縁には刺状の細かい単鋸歯があります。
5~6月、短枝の先に総状花序をだし、黄色花を多く付けます。
果実は液果で、10月頃に赤熟します。

枝には稜があり、各節には鋭い刺が3~5本あります。
この鋭い刺があるため、蛇さえ登れないということでこの名がついたそうです。
稜線にはこんな変わった植物も見られました。
この刺、痛そうですよね。登って行くうちに黄色い可愛い花も見ることができました。
何時か、赤く熟した実を見てみたいです。

7月上旬 岩手県内にて

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カトウハコベ・・・

2014-07-29 21:08:00 | 旅行
カトウハコベ[加藤繁縷](ナデシコ科)
高山帯の蛇紋岩地帯に生える多年草。北海道の夕張岳、トッタベツ岳や本州の谷川岳、至仏山、早池峰に希産します。
茎は下部でよく分枝し、2列の毛があります。葉は柄がなく、卵状披針形で先が鋭く尖ります。
7~8月、茎先に径約6mmの白色花を咲かせます。花弁は5個で先は鈍形、萼片より長いです。
萼片の先は鋭く尖ります。

頂上からは別ルートで下山しました。登山道の脇には登ってきた時と同じような花も見られ、ホソバツメクサもよく見かけました。
ところが様子の違う白い花が幾つか咲いていたのです。
ホソバツメクサの葉とは明らかに様子が違います。葉の色が鮮やかで、こじんまりとしています。
数はそれほど多くありませんでしたが、嬉しい出会いでした。

7月上旬 岩手県内にて

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ホソバツメクサ・・・

2014-07-28 21:57:00 | 旅行
ホソバツメクサ[細葉爪草](ナデシコ科)
北海道~本州中部以北の高山岩礫地に生える多年草。葉は対生し、針形又は線形で3脈があります。茎は極めて細く叢生します。
7~8月、茎先に白い花を総状に疎らに付けます。花弁は5個で、萼片よりわずかに長いです。

花弁の先端は切れ込まず二尖ります。
早池峰では蛇紋岩崩壊地の先駆植物で、岩礫地一帯に広く見られます。
名が示すように、本当に細い葉を持っています。
岩の間からもっこりとした感じで生えていました。

7月上旬 岩手県内にて

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キバナノコマノツメ 花・・・

2014-07-27 22:11:00 | 旅行
キバナノコマノツメ[黄花の駒の爪](スミレ科)
北海道~本州中部以北の高山、亜高山帯にある湿った草地や林縁、岩の隙間などに生える多年草。葉は腎心形~腎円形で薄く、軟らかく毛が多いです。
7~8月、茎先に黄色い花を咲かせます。上弁と側弁は上を向き、側弁の内側と柱頭は無毛です。柱頭の先はY字にわかれます。

黄色い花をつけ、葉の形が馬の蹄に似ていることからこの名がついたそうです。
登山道沿いでは割と普通に見られましたが、私は黄色い花を付けるスミレを初めて見ました。

7月上旬 岩手県内にて

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