自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

白でなければ・・・オトコエシ

2011-09-30 21:58:00 | お散歩


オトコエシ[男郎花](オミナエシ科)
日当たりの良い山野に生える多年草。葉は対生し、多くは羽状に分裂します。
8~10月、白色の花を咲かせます。果実には翼があるのが特徴です。
コナラやクヌギの林の中で、オトコエシが白い花を咲かせていました。この場所で見るのは初めてかもしれません。今まで見たオトコエシは、いつも茎先が折れていました。このオトコエシも一番先端は折れているようでした。
通りかかった誰かが折ってしまうのかと思っていたのですが、元々茎が弱いのでしょうか。
以前にも載せましたが、オトコエシは秋の七草のひとつ、オミナエシと同属です。オミナエシの花のほうが、一つ一つが小さめで、色も黄色いから雰囲気が違いますね。
七草になれなかったオトコエシ。自生で見るのはこちらの花ばかりです・・・

9月中旬 横浜市内にて

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ヤブガラシの実・・・

2011-09-29 21:09:00 | お散歩


ヤブガラシ「藪枯らし」(ブドウ科)
黒くて艶々の実、久しぶりにヤブガラシの実に出会うことができました。
以前は、近所を流れる境川沿いの道端で、よく見ることができたのですが、最近は草刈が徹底していて、この時期にヤブガラシの蔓延った様子を見ることがありません。
これは、川沿いの道から、1本外側に行った道路際で見つけたものです。
残念ながら、この場所ではこの1個しか見つけることができませんでした。


葉の様子です。
ヤブガラシの葉は、ふつう5枚の小葉からなる鳥足状複葉ですが、このように結実する株には3小葉からなる葉も見られるのです。


こちらは、川沿いの道での様子です。夏に草刈された川沿いでは、今はこんなに小さなものしか見ることができません。この株も3小葉ですね。


川沿いの道から離れると、住宅街が広がっています。その片隅の道端でも、ヤブガラシの実を見つけることができました。こちらの実はまだ緑色をしていますね。奥のほうには、まだ大きくなりきっていない実もあります。
この場所は、川からそれほど離れていませんが、間で見られるヤブガラシは、みな普通のもので結実しません。


このヤブガラシも、葉は3小葉ですね。
数年前までは、簡単に見られたヤブガラシの実も、今では見かけることが少なくなってしまいました。
たかが雑草なのでしょうが、貴重な存在を残しておきたいですね。

2007年の記事 2011年の花

9月中旬 横浜市内にて

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初対面・・・スズメウリ

2011-09-28 21:33:00 | お散歩


スズメウリ[雀瓜](ウリ科)
本州~九州の原野や水辺などに生える、雌雄同株のつる性1年草。葉は三角状心形で互生し、先は尖って縁は鋸歯状に浅く裂けます。8~9月、径6~7mmの白色の花を咲かせます。その後、径1cmほどの球形の果実をつけます。
やっとスズメウリに出会うことができました。ここ数年探していたです。なかなか出会うことができず、私の散策エリアにはないのかなと思っていましたが、またもやいつもの林際で見つけました。
道端の草むらを眺めていたら、この丸い果実が目に入りました。これはまさかスズメウリと思って、近付いてみたのです。



よくみると、白い小さな花がいくつも咲いていました。カラスウリやキカラスウリの花とは異なり、シンプルな感じですね。
花の右側に写っているのが、スズメウリの葉です。巻きひげで他の植物に絡み付いている様子も分かりますね。



花が咲き終わった直後は、まだまだ細長いのですね。
このあと果実は白くなってくるそうです。その様子も見てみたいので、また観察に出掛けないといけません。
いつもの林での、初めての出会い。まだまだ観察が足りないようです・・・

9月中旬 横浜市内にて

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再会の花・・・コバノカモメヅル

2011-09-27 22:02:00 | お散歩


コバノカモメヅル[小葉の鴎蔓](ガガイモ科)
関東~近畿地方の山麓の草地に生えるつる性の多年草。茎は根元からつるとなって長く伸び、巻きつきます。葉はやや厚く多数つき、基部は著しい心形にならず、長楕円状広披針形で裏は無毛です。また、葉には托葉はありません。
7~9月、暗紫色の花を咲かせます。果実は袋果で、中には種髪をつけた種子がたくさん入っています。
林際の草むらで、コバノカモメヅルが花を咲かせていました。去年花に出会った場所では、今年も草刈りにあってしまい、花を見ることができませんでした。
ここはそこから少し離れた林際です。小さな花がたくさん咲いていましたが、このあと実の生る様子を観察することができるでしょうか。去年は見ることができなかったので、今年は期待をしてます。

9月中旬 横浜市内にて

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これも七草・・・キキョウ

2011-09-26 22:15:00 | お散歩


キキョウ[桔梗](キキョウ科)
日当たりの良い乾いた山野の草地などに生える多年草。葉は鋭い鋸歯のある狭卵形~広披針形で、互生します。
7~9月、茎先に花冠の先が5裂する、青紫色の鐘形花を咲かせます。秋の七草のひとつでもあり、よく栽培もされています。
この林際の小川沿いには、アジサイが植えられています。このキキョウの花は、そんなアジサイの葉に隠れるように咲いていました。周囲の状況から自生のものとは思えませんが、これ程近くに植えなくてもいいのではと思いました。アジサイが育ちすぎて、キキョウを巻き込んだと考えた方がよいのかもしれません。
先日載せたツリガネニンジンと同じような花ですが、ひとつの花が大きくてとても目立ちますね。

9月中旬 横浜市内にて

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